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月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

2025-01-23 23:06:38 | 

                雨

 

ワタシだと言う

それワタシという別人のことでもある

散らばる無数の中枢

外は雨

ここに届かない雨だれ

ワタシは見る

ワタシが見る

ワタシだったひとが見た

今日がある

通り過ぎる日と繰り返し言った

避けられない日がある

雨は上から落ちてくる

むき出しでやってくる

繰り返し新たに生まれる

人間の知に圧倒されるマントヒヒ

同じ陽に迎えられる

次の世紀もそこにいる

父母の仰ぐ雨

父母のもういない子の仰ぐ雨

瞼の上に落ちた

ワタシは見る

ワタシに飽いたひとが見る

新たに見えたものを見る

元に戻らないものを見た

カンブリアが見える

音を外せない

何から何まで関わらない

ト音記号に色

地平線へと続く音域

雨は満遍

 

 

 

       


再びの始まりはない

2025-01-07 23:39:46 | 

                   再びの始まりはない

 

雨上がり老いたひと通り過ぎる

散歩の犬気まぐれ円描いた

始まりの知らせはない

記録忘れもない

そのひと発見

ああそうだったの

あちらで起きていたことの訳

突如見えてくる

招かれたわけでもない

溶け合わずに右と左に寄る気配

壊れたもの覗ける

今日は今日のことした

角を曲がるひと見た

急な階段の手前で息整える

どこかで通じている

時間制限

色付きのものでもある

ウパニシャッド

名ばかりが出てくる深淵

縁が問われる場面ありすぎて

雲が現われ消える模様

忘れる日も見る

雨上がり老いたひと転倒した

万人それを見る

幻想はそれを言わせた

既に地の上にいない人は見ない

ついには等しくないことに拘る

欠落が究極のkeyの言葉

と認定

触れたかったのだと全体体験を

語るのだった

再びの始まりはない

そこにもう

通る姿を見ない

 

 

             October 2024

 

 

                         

 


一億daysのちの日の碧い空

2024-10-23 22:18:19 | 

         

             一億daysのちの日の碧い空

 

午後の真ん中あたりで

買って帰ること

考えた

その間には吸う空気

大宇宙に向けて

吐く妄想

前夜の端の端で見た

bonjour

earphoneから聴こえてくる

曲が終えて届いた

それだけの

日常

剥き出しなのか

曝け出されている連続を

日を超えて

言う

飽いていても

言う

真ん中を通り過ぎた次には

また待つものを待つ

通る時刻に

後戻りがないとは誰の

決めごと?

その日だけのこと一つもない

続きの先に

一億days後の日もある

跳びあがっても掴めない

夢は一瞬舐めて

消える

眺めつつ食する夜の

 

                                         Oct 2023

 

 

                                 

 


なにも食べない日

2024-07-02 21:43:32 | 

                 なにも食べない日         

 

なにも食べない日

反乱日とできるほどに賢明ではない

凡空羅漢だった人を

主役にして

今日を

仕立てるのだと決定

というのは可能か

長々と考えた夜の時間は

なかなか明けなくて寄ってきた猫Rの

眼に文句を言った

というのは本当のことなのか

それほどに

なにも食べないというのは重要

決断なのだった

地球に巨大隕石の予報もない

平穏な日々の中では

何も食べない

空白を作ることの意味が

空の真ん中に赤の弾丸

走らせるほどの扱いになるのだつた

というのはおかしい?

おかしい?

夜の闇の中で繰り返したのは

半ば本当

半ば致し方なし

日々なぜ食べ続けるのか

食べるのか

猫Rに問うのを今日は

避ける

   

                                                            November 2022

            


これから流れる時間

2024-06-30 17:42:49 | 

                                    これから流れる時間

 

これから流れる時間は

あの人物と同じ速度になります

足音がそれに伴う

途中で消えることもある

音を立てずに歩く人もいるんですね

深夜のあなたみたいに

朝日の昇る時刻まで歩き続ける

あなたみたいに

余りの時間

それをどのように潰すのか

従う影の中に押し込んでしまうのか

アイス最中をひとつ

またひとつ

食べる子を追っている?

そこで立ち止まらない

それを別言語で言わない

骨の折れることはしない

磨いた言葉を差し出す

そのために考えることをしない

時間に間に合わせるための発語

行き着けない

ネコの砂を掻く音が耳にくる

足の動きを見据えている

みんなかけ離れているのにそれを

当たり前とする

括りつける巧みさに魅入られるのか

もう一歩歩かないといけない

一分の長さの一歩もある

前しか見えない態勢というのがある

永遠を言わない語り方

できることなら意図して拾わない

最後の一言

締め切り前に見上げる空

 

                 June 2022

 

 

                             


再びの秋に転落を見る

2023-11-15 00:43:56 | 

            再びの秋に転落を見る

 

忘れたことは復活しない

遠くを見ていて

黒いcandy

盲目

その言葉を言いたいだけだと

嘘を膨らませて

束の間の

成功を得る楽しみで

今日は満足だと

言った

言わなくても良いのに

回転に途方もない意味があるからと

自己流の言葉遣いで

回し続ける日々

みたいに

みたいな何かみたいに

流れは理由があるのかないのか

やってきては君の

陳腐な夜々を

そそのかすのだ 陳腐すぎる

candyの夢

ガラゴロ崩れて港湾にとめどなく

うねり行く

言葉は選んでいない

忘れられてもう月ひとつ

最初にあったことも不明でひとつ

秋の頃があって

雲の群れに変化がきて

まだまだ先があると見込むのが

誰か正体追う

世界で一つのもの

とは全宇宙で一つのもの

そのゼロの中を

舞う

 

                                                                                                                October  2023

 

 

 

この子たちは我が家で一緒に生まれてもう3年9か月。

 


自身のむかしの詩集のこと

2023-08-15 00:18:29 | 

 

もう忘れていたようなものだけれども過去に詩集としてまとめたものが4冊。

 

小林貞明詩集 ながれ            古川書房 1973

詩集 褐色の首(著者名小林貞秋)       古川書房 1974

小林貞秋詩集                 私家版  1987

無言のひと                  私家版  1987


真ん中には何かある

2023-04-02 00:06:05 | 

 

        真ん中には何かある

 

真ん中には

何か

ある

白の螺子好きが

むらさきの冠にVの文字を入れ言うの?

浮かんだのでそれを言葉にした

真ん中には何がある?

苦難はそこに何もないから涙

真ん中が無

その歴史不明だから涙

縄文弥生の日々に栄光あれ

人々に栄光あれ

藍の空の下やってきた流れ

転がる細胞ひとつ

言わない

言わずに消える

tombまで沈黙する

赤蜻蛉

その形全てに理由ある

在った形に

意味が

ある

 

                        January 2023

 

 


年の初めに地球

2023-01-07 23:53:16 | 

 

          年の初めに地球

 

年の初めに地球が

ワタシはここを動かない

365日だと言った

その後はどうなのかと

懐疑する

E大陸の端では地球

動くものと古来から理解される

半島の黒い

ひつじに訊いても分かる

ブランブランした宇宙に確答は

ないとワタシもオモウ

カラフルに彩られた

惑星に

ピンクの針を立てる

命令されたのはワタシではない

夢想するのは宇宙塵で

そこにmoveする

どこにも中枢はないのだ

地球も動かない年に傾くのだ

突如風景開けて

湾内の橋上を流れる車

月面で逆立ちする身長不明の人間B

今日に縛られる

縛るのは無窮の空でもない

日の予定を行く動きの意味はあり

そして無い

意味は神に任せる

川端の藻の中に入る魚を手で探る

記憶の中の一場面

もう生き始めて数百年という

兆しの自身の今日

 

                                January 2023


運命もまた

2022-12-30 15:40:58 | 

           運命もまた

 

運命もまた

人が待つもののひとつと

飛行機雲

淡いみどりに変わる

運命なのか

待つなのか

みんな人に染み込んで

空気の鋳型に収まるみたいに

言葉に吞み込まれ

人の動きに

重なる

テーマは待つ

なのか運命が先を

行くのか混沌がテーマなのか

前を歩いていた

後方からピノキオ連隊の

行進見たある年

運命なのか

別の

変哲のないお芝居なのか

問わない

なにも問わない

やってくるものに

異をとなえても仕方ない

昂然と上げる頭

あなたのものとは限らない

あなたのいない世紀

運命も

待つもそこに

ある

 


ある時には

2022-12-15 00:36:31 | 

 

             ある時には

 

ある時には

いきおいつけて太陽を

ハサミで切る

帰り道に浮かんだその解法

端から

留めたいものは落下していく

その先底無し

たまたま見えた缶を蹴る

忘れた頃に音に

仕立てて

放つ

そんな記憶も日々の中で薄れ

紛れて辿れなくなる

やわらかな感情という

イメージ

気に入ってそれに

加えるもの

追う

 

                          26  June 2022

 


永劫

2022-12-12 23:06:22 | 

 

             永劫

 

果ての

ある眺めに

果てのない眺め被せて

右と左の足に別の

色塗る

左右勝手な向きに行かせる

二度と出会わない

二つの月の

金と銀の

魔法出さない

秘密もない

闇もない

果て無いものがたりもない

果て無いものがたりに

曲がる場所

選んだことない

与えられた不運を飲んで

言わない

窓のそば

見る

永劫

 


2022-11-13 00:00:19 | 

               夜  

 

知りたくなることの

重なりで夜を

言うと

昼が出る

どちらも知りたくない

宇宙には言う

恒星がある

だけれど

どこにも行かない

知りたくない

夜に

ポツンとはいない

億の数もいる

ポツンとしてもいい

トマトなど食べる

半分

あとは翌日の昼

生きていればそこに

いる権利が

ある

とかないとか

愚かに

 

 

 


小雨の午後

2022-11-04 23:13:05 | 

           小雨の午後

 

淵に小さなコイン落ちる

小雨の午後

もう真ん中の器官は

はたらかない

動かない

拒絶

振幅もない

動き出す口もない

これからどこまで駆けていくものか

そんな扉が開くこともある

抑え込みは許さない

途切れることも

許さない

何故なら

終焉嫌いだから

揃えるほうが良いから

先に延ばすことの良さを言う

いらないならば声

殺してなんだ

かんだと

漏らさない

昨日のような

滑り方には封印して

そこはどこなの右回り望まれる

畑地抜けた先の橋

見たことない

嘘の異郷

持ち出さない

どこにも出さない

最後の一歩も拒絶する

同じ言葉

重ねた


今日はここにありつづけた

2022-08-25 23:47:34 | 

 

           今日はここにありつづけた

 

最後にピリオド

好きなcolorでつけて

終わりとする膨張宇宙の日々

帽子は斜めには

なかった

曲がる地平線もない

一歩で過ぎる極地もない

場所に座る

直線上

そこから限りなく落下する

それを拒む

先のない空間を怖れる

ひとつの次はふたつ

とは言えない

最後にピリオド

訪れるひとは選ばない

ピリオドはない

忘れたままに永遠に過ぎる

たまたまの接合

見届ける眼はそこに

ない予感

まぼろしだらけ

とは言うな

まぼろしだらけ

だと言う

人の姿はそこに

ない予感

今日がここにあった

今日はここにありつづけた