月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

詩-Space  neighbor記 その五

2017-09-06 23:04:25 | 文学

 

             neighbor記  その五

 

 

現れ出た言葉そのまま生かしては景色に縛られるの愚 

ありますかと問う外壁上の青ペンキ文字そのむかし見た

 

という景色何故にか変わらず叩くはhospitalの門

架空めいた黄薔薇の縁どり透けて見える奥の虹色噴水

 

どれほどの月空(から)振り状に過ぎたか浮き出し見えた

一切という言葉の中詰め込みすぎれば弾けて別の一切覗けた

  

流れゆく家閉めれば先はなしと夕陽に焼ける天に架けた鍵仰ぐ

伸ばせば届く地の上あるわけではないと浮いている訳も言う

 

 

 

                

 

 

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