neighbor記 その六
ただこの辺りにいたいだけだというこの辺りの白い地
そこに転がす転がされたい瑠璃色の球だとか意地悪少し
狙いはただ一つというわけではない数を言うとまた眼が回る
消えた軍隊さえ所属探る声受け幻の森向こう揺れて通り過ぎた
ついには中枢到達ならずmoan-moan巡る愉しみと変ずる
今日の温風昨日の妄流通り抜けるは後方に波打つ萌える毛髪
切り裂くように凡庸な走り書き抜けさせても良いのだ日中
御託宣のようにいただく夢のご褒美のなんと形薄いものかと