月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

運命もまた

2022-12-30 15:40:58 | 

           運命もまた

 

運命もまた

人が待つもののひとつと

飛行機雲

淡いみどりに変わる

運命なのか

待つなのか

みんな人に染み込んで

空気の鋳型に収まるみたいに

言葉に吞み込まれ

人の動きに

重なる

テーマは待つ

なのか運命が先を

行くのか混沌がテーマなのか

前を歩いていた

後方からピノキオ連隊の

行進見たある年

運命なのか

別の

変哲のないお芝居なのか

問わない

なにも問わない

やってくるものに

異をとなえても仕方ない

昂然と上げる頭

あなたのものとは限らない

あなたのいない世紀

運命も

待つもそこに

ある

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある時には

2022-12-15 00:36:31 | 

 

             ある時には

 

ある時には

いきおいつけて太陽を

ハサミで切る

帰り道に浮かんだその解法

端から

留めたいものは落下していく

その先底無し

たまたま見えた缶を蹴る

忘れた頃に音に

仕立てて

放つ

そんな記憶も日々の中で薄れ

紛れて辿れなくなる

やわらかな感情という

イメージ

気に入ってそれに

加えるもの

追う

 

                          26  June 2022

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

永劫

2022-12-12 23:06:22 | 

 

             永劫

 

果ての

ある眺めに

果てのない眺め被せて

右と左の足に別の

色塗る

左右勝手な向きに行かせる

二度と出会わない

二つの月の

金と銀の

魔法出さない

秘密もない

闇もない

果て無いものがたりもない

果て無いものがたりに

曲がる場所

選んだことない

与えられた不運を飲んで

言わない

窓のそば

見る

永劫

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする