月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

脚本アーカイブス・シンポジウム2016で岸恵子さんのお話も伺えること

2016-01-27 16:53:24 | 文学

昨日1月26日は、今年70歳定年となられる早稲田大学文学学術院教授N・K先生の、学部の最後の授業を兼ねた教授としての最終講義ということで、私も関心深く教室になる戸山キャンパスまで。2008年からエクステンションセンターの方の講座受講で、もう今年2016年で8年目。N・K教授には、そちらの4月から12月までの通年講座で3年つづけてお世話になったことがあり、最終講義は先生にとっても感慨深い特別なものである筈、その場で是非ともお話と共にご様子など拝見したい、という気持ちが強かった。いつも行くのは本キャンパスの方で、行くと必ず寄る演劇博物館に、昨日も戸山キャンパスに行く前に。そこでたまたま手にとったのが事務関係の部屋の入口近くに置かれていた、案内を兼ねた下画像のポストカード。思わず目が行ってしまったのが、「岸恵子」の名。それだけでも、何か特別に思えたこの参加をされるという機会。小野記念講堂で、入場は無料という、そこでの催しのいつもの形。1932年8月のお生まれだから岸さん、現在83歳におなりということ。原節子さんのように引退後表舞台から全く消えてしまった方と違い、ずうっと表舞台を歩いてこられた、女優として言うまでもなく超特別な存在。最近でも旧い時代の映画、若い時代のものをあれこれと見ているけれども、数日前に見たのが、1953年の中村登監督の「旅路」。岸さんは、まだその時二十歳ですか。佐田啓二、若原雅夫、月岡夢路などと共演。岸恵子さんを拝見し、お話をうかがえる機会など殆どあるものでなし。これは絶好の機会なのでは?  と、ここに載せてみたくなった次第。申し込みについては、はがき参照で。 

 

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西脇順三郎詩/元旦/元旦のことば

2016-01-05 22:16:48 | 文学

  

前記事で触れた詩集「鹿門」に収められた作品に、丁度今の時期に重なるタイトルの上記の作品を見て、ここに。世間での正月や元旦のことばと言えば、年賀状に見られるような、お定まりの形。そこでさて、詩人は如何なるようにその思いを表現するものか。ということでは、西脇順三郎世界ならではの表現に触れて、その行方を探るたのしみ。「ふるさとへの永遠の回帰か」「たださがすだけだ」という、それぞれの作の最後の一行。そこに至る特有な世界交感。そして時の中の心の運動、move。

 

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順三郎さんの詩の中にしばしば現われる「永遠」。永遠という時間。誰しもが、おそらくは限りなく遠い時間としてそれをイメージする。そういうことはあるのだが、「物質のないところには時間はない」、ということを最近思ったりすることが多い。つまりは、時間のある場所は限定されるということ。時間のない場所には、永遠もないということではない? ということなど思ったりして、彼の発する永遠はそうした絶対無は見ないものなんだろうな、等々。

 

                       

 

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