月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

詩=Space  砂の言葉

2009-09-29 22:47:50 | 



      夢見るは
      この世に残る
      時間僅か
      でも
      瞬時
      幾千もの
      未踏の地巡り
      尽くせる
      奇跡
      いただける
      こと



                 September 2009
     
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詩=Space  地の上で

2009-09-27 23:26:12 | 

                    昼の
             野原の
    草の根元で 
    一匹の小虫が
    轟音を発して
    立ち止まる
                    向こうに
          見えるものの 
    正体は
    たったひとつ
    ひとつ
    だけの
    顔に
    数十億の手足持つ
    まぼろし
    淡い雲のように
    現われ消える
    まぼろしの
    怪物
    でもあるのかと
    眼が
    問いかける
    遠望する
               うすい
         うすい
    紙のような
    地の上で
    ゆらめき
    ゆらめき
    ゆらめきつづける
    陽炎めいた
    あの塊は
    たったひとつ
    ひとつ
    だけの顔に
    数十億の手足持つ
    とうに
    未来を
    生き終えた生きものの
    幻影でもあるのかと
    彼方を追う
    なんなのか
    なんなのかと
                  なんなのか
        なんなのかと
    至近に
    そそり立つ
    緑の壁の彼方に
    追う


                   from Six Poems No.3 2001   

  
        
   

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詩=Space  楕円の月

2009-09-11 16:04:22 | 



     丸い月
     見ているつもりが
     騙されそうなので
     丸
     止して楕円に
     変更
     駈けていくのがその
     中で
     ひと跳ね
     するのが見えると
     嘘を言う
     だってその刻
     何処に向かおうとしていたのか
     突如
     見えない眼になり
     立ち止まる
     ひとのせいでね
     繋がり失せたりするもので
     さ


                         September 2009 
     
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