月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

詩Space  端から端のこと 或いは ultimate

2012-02-24 07:35:17 | 文学

         

         

 

            plain biscuitsの

      一箱

      浮かせてその長さ

      横に伸ばした全地球時間と

      比べる

      始まりの位置

      別の端

      どちらも浮いて見え

      そこでは

      長さ

      どうやら等しい

      限りなく等しい

      ので

      結論

      見え見えと当方は

      判定す

 

      biscuit

      一枚

      5グラムの先に極小の

      地球を見る

      或る

      朝

 

      などもある

      場所

      日は数億倍も

      速く行く

             と推定す

 

      という

      或いは

      嘘

      或いは

      ultimate

       

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詩=Space  カキカキ (March 1989作)

2012-02-18 18:30:13 | 文学

          

                

        抜け地がどこにもない様子

      あきらめてるな

      グタグタ

      あちらで真赤な塔が延焼中

      鳥がキッキと飛び回る

      焼けるの怖いの

      適当に力を出しときな

      行きつくところはみんな同じなんだ

      いやなタイプ

      頭を吹っ飛ばしました

      それでトントン

      とりあえずの始末書

      郵便局の壁にピタリと押し当て

      またまたまたの取り組みはごめんなの

      鳥が飛ばないもの

      見て見ぬふりして格好つけるの流行ってて

      抜かれた玉ちっとも恋しくないみたい

      草風そよいで

      残り地モワモワ震えるのだ

      紙屑の舞う

      ワルツにタンゴ

      カキカキ

      紙の神は当然無愛想でした

      箪笥の方が思い出深いのである

      動かない立派な理由の深み

      やわらかに胸に活けて

      ボンヤリ立っていようよ

      永遠のひととき

 

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