すんなりと
ドアーから
入ればいいところ
なのに
見ていると
壁の一角を
通り抜けている
無音の眺めの中
あれを掴み
あれに接近
あれに交わり
あれに反発
あれを凝視
いつの間にやら
細い糸
らしきものを
辿り
スル
スル
スル
スル
上方へ
あるいは何処とも知れない
彼方へと
訳も知らせずに
スル
スル
スル
スル
見えるのと
見えないのと
かたちになるのと
はるか
はるかに
消えていくのと
色だの
音だの
帯びてくるのと
もう
知らない
知らないと
過ぎるのと
from Six Poems No.6 2003
ドアーから
入ればいいところ
なのに
見ていると
壁の一角を
通り抜けている
無音の眺めの中
あれを掴み
あれに接近
あれに交わり
あれに反発
あれを凝視
いつの間にやら
細い糸
らしきものを
辿り
スル
スル
スル
スル
上方へ
あるいは何処とも知れない
彼方へと
訳も知らせずに
スル
スル
スル
スル
見えるのと
見えないのと
かたちになるのと
はるか
はるかに
消えていくのと
色だの
音だの
帯びてくるのと
もう
知らない
知らないと
過ぎるのと
from Six Poems No.6 2003