読まれるための人類史みたいに
読まれるための
人類史みたいにぼんやり
立っている人がいて
カラッポ
と自認する
悲しい日というのもある
でもなんと美しいという
光景は
至るところにあって
これを見る眼を失う人類史の
終焉は
あるべきものではないです
いずれは終焉と
生きている間は日の中で繰り返し
飛び上がると容易に
時間の先の究極が掴めてしまう
嘘のトンネル
伝わるようなことは言わない
伝わるとも思わない
全景閉じていると微笑を見せる
全て幻想に似る
全て幻想以前に戻る
その時そこにあった瞬間
消えずに留まるわけではない
鋭利な剣ともならない
全て迷路に似る
全て迷路以前に
戻る