ひとつとして
戻せない
昼のbatmanの
向こう
背景ブルーの
空のような壁に
もうひとつの日
またひとつ
ひとつの
日
空気揺らす
日が
日々がと
壁のような空
空のような壁上に
描かれている
言葉
言葉のようなかたち
なにがあるのか
なにがないのか
緊密な
骨組みなければ
立たない
牙城めいたもの
遠景
海上に颯爽浮いて
見える
というのは
たしかであるのか
知らない
知らなければどれも
これも
塵
としか言わない
Crusoe
輪をかけ
輪をかけ
輪をかけて
薄く
見る
from Six Poems No.10 2005