地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

【負担】「平壌を再び朝鮮のエルサレムに」 同性愛とキリスト教と北朝鮮

2015-02-16 07:11:45 | 今日の御言葉
▼「場内空っぽ。兵隊どころか住民も」2015.2.15


信者の婦人で身内にやもめがいれば、
その世話をすべきであり、
教会に負担をかけてはなりません。

そうすれば教会は
身寄りのないやもめの
世話をすることができます。

テモテへの手紙一/ 05章 16節
新約聖書 新共同訳



私たちは愛してほしいと願う前に
まず、多くの人を愛していきたいと
願わなければいけません。
神様は
無条件に愛することを
私たちに教えていらっしゃるのです。



★【北朝鮮の同性愛事情-6-】
「平壌を再び朝鮮のエルサレムに」
同性愛とキリスト教と北朝鮮


◆DailyNK Japan(デイリーNKジャパン)2015年2月3日




▲「同性愛は消滅すべき罪悪」などと書かれたプラカードを持った保守キリスト教団体のメンバーが大邱(テグ)クイア・パレードの参加者と衝突している。(画像:読者提供)

連載企画「北朝鮮の同性愛事情」は今回で最終回。最後は「もし北朝鮮が開放されて同性愛が流れ込んだら何が起きるのか?」というテーマについて、現代韓国の同性愛事情とキリスト教の関連から考察してみたい。

▼平壌は「朝鮮のエルサレム」

同性愛に反対し憎悪を煽る韓国のプロテスタント。そもそも韓国にはなぜクリスチャンがこれほど多いのだろうか。

「朝鮮のエルサレム」かつての平壌はそう呼ばれるほどクリスチャンの多い街だった。

19世紀末、福祉や教育分野に進出して布教を進めていたキリスト教だが、クリスチャンの数が爆発的に増えるきっかけとなったのは1907年に起きた平壌大復興だった。

これは平壌のとある教会で、宣教師と教会の指導者が公開の場で涙を流しながら懺悔を行っていたことをきっかけに、信者が急増したという出来事だ。1945年以前の朝鮮半島のクリスチャンの3分の2は現在の北朝鮮に集中していた。

金日成氏の父の金亨稷(キム・ヒョンジク)氏はミッションスクールの崇実(スンシル)学校(現在ソウルにある崇実大学校の前身)を卒業したクリスチャンだ。

母の康盤石(カン・バンソク)氏は平壌にあった長老派系のチルゴル教会の康敦煜(カン・ドヌク)長老の娘だ。「盤石」という名前は使徒ペテロにちなんでいる。


金日成氏の叔父で後に北朝鮮の副主席を務めた康良煜(カン・ヤンウク)氏も牧師だった。金日成氏自身もクリスチャンで中学2年生までは熱心に教会に通っていたと言われている。

朝鮮民主主義人民共和国の成立と朝鮮戦争をきっかけに北朝鮮にいた多くのクリスチャンが弾圧を逃れて韓国へと逃げてきた。1960年台には100万人程度だった韓国のクリスチャン(プロテスタント)人口は現在では1200万人に達している。

1200万人と言えば人口5000万の韓国においては非常に大きな影響力を持つ。韓国国内の最大宗派の長老派教会は非常に保守的で、政治的には「宗教右派」として影響力を行使する。

アメリカの長老派教会が同性婚を認めたことに対して「聖書の言葉をより固く守り、信仰の暮らしへと信者を導くべきアメリカ最大の長老教団がむしろ聖書の権威を無視してそれに反する決議を行ったことは到底許されることではない」と激しく非難し、同性婚認定の撤回を要求している。



▲朴元淳ソウル市長の発言に抗議して市庁舎で座り込み抗議を行う人々(画像提供:@torirun)
「同性愛」をめぐる激しい社会対立


同性愛をめぐっては、最近起きた「ソウル市民人権憲章」をめぐる混乱で対立が改めて表面化した。

12月10日の世界人権の日に発表予定だった「ソウル市民人権憲章」。性的マイノリティへの差別禁止を謳う条項が入っていたが190人からなる市民委員会では圧倒的多数でこれを承認した。

ところが、これに保守キリスト教団体が猛反発。反対を押し切ると見られていた人権派弁護士でリベラルなソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は、市民委員会の議決を「合意」ではないという理由で無効化した上で、キリスト教団体に「同性愛を支持しない」と語ったのだ。

市長の態度の豹変に、同性愛者の団体のみならず300もの市民グループも猛反発。発言の撤回を求めてソウル市庁舎で300人が座り込み連日連夜の抗議活動を行った。10日後、朴市長は「皆さんが傷つかれたことに申し訳なく思っている」と謝罪に追い込まれた。

このように韓国では社会における性的マイノリティの存在をめぐり厳しい対立が繰り返されているが、「プロテスタント=宗教右派」がその火に油を注いでいるのだ。その右派には一部の脱北者団体も加勢している。

▼脱北者とキリスト教の親和性

脱北者の多くは韓国にやってきてクリスチャンとなりプロテスタントの教会に通うようになる。プロテスタントが脱北者支援に積極的という理由もあるだろうが、北朝鮮が掲げる「唯一思想体系」とキリスト教の「一神教」が似ていることから、惹きつけられるという理由が大きいようだ。

脱北詩人のト・ミョンハク氏は韓国のTV朝鮮に対して次のように語っている。

「脱北して聖書を初めて読むと『北朝鮮はキリスト教を真似して私たちを騙していた』ことにすぐに気づいてしまう。だから教会の雰囲気やキリスト教のあり方が脱北者の心を揺さぶるのだ」

韓国のプロテスタントは、今でも命がけで信者を北朝鮮に送り込んでいるが、そのモチベーションとなっているのは「朝鮮のエルサレム」再建だ。

北朝鮮が開放され、統一されたら堰を切ったように朝鮮半島北部に流れこんで「金氏王朝」からキリスト教国家に塗り替えてしまうパワーを持っている。

同時に、韓国から様々な情報が流入し、自分が同性愛者であることに気づく北朝鮮の民衆も大勢現れるだろう。その時、同性愛をめぐって新たな対立が生じるであろうことは想像に難くない。

2035年の平壌の旧金日成広場。同性婚を求める性的マイノリティと「ホモは許さない」と叫ぶキリスト教信者が衝突する。まさに今の韓国と全く変わらない状況が北朝鮮に出現するかもしれない。

(了)

【北朝鮮の同性愛事情-6-】「平壌を再び朝鮮のエルサレムに」同性愛とキリスト教と北朝鮮 | DailyNK Japan(デイリーNKジャパン)
http://dailynk.jp/archives/34110






★後藤さんはキリスト者だった

◆世界日報 2015年2月5日
オピニオンの「ビューポイント」




▲アンマン市の風景(2014年5月10日、アンマンで撮影)

ヨルダンのパイロットがイスラム過激テロ組織「イスラム国」によって焼殺されたというニュースは世界を再び震撼させている。オバマ米大統領、オランド仏大統領、メルケル独首相ら世界の指導者たちは一斉に「イスラム国」を批判し、「絶対に許さない」と表明している。メルケル首相は「人間がどうしてあのような酷いことができるか分からない」と呟いたという。イスラム国の蛮行を目撃する度に同じように感じる人は多いだろう。

ヨルダンの首都アンマンに昨年取材し、多くの新しい知人と出会った当方はヨルダンからのニュースが気になった。政府や国民は「イスラム国」に対して報復を宣言しているという。ヨルダンは人工国家と言われ、小国家だ。アンマン国際空港やホテルにはフセイン前国王、アブドラ現国王、そしてその息子アブドラ皇太子の3人の肖像画が掲げられている。パレスチナ人難民が多数を占め、地理的にも同国は中東の緩衝地的な役割を果たしている。親米国家であり、イスラエルを容認している数少ないアラブ国家だ。

「イスラム国」がジャーナリストの後藤健二さん(47)と引き換えにヨルダンの刑務所に収容されている女性自爆テロリストの釈放を要求したと聞いた時、正直言って少し変だな、と感じた。女性自爆テロリストは「アルカイダ」幹部の未亡人というが、アラブで拘束中の女性テロリストの釈放の為に人質交換を要求すること自体、普通ではない。目的はヨルダンを揺さぶり、政情を不安定にすることが狙いだったと見ている。

アンマンからの情報によると、ヨルダン当局はパイロットの殺害の報復として、拘束中の複数の過激派テロリストを処刑したという。ヨルダン政府、国民の心情は理解できるが、報復では問題は解決できない事は明らかだ。

いつものように、バチカン放送独語電子版を追っていると、「彼はキリスト者だった」というタイトルの記事に出会った。「イスラム国」に殺害された後藤さんのことが紹介されていたのだ。殺害された後藤さんが敬虔なキリスト者だったことを初めて知った。当方には、後藤さんの生前の発言を読んで理解できなかった部分があったが、その真意が少し理解できたように感じた。

「後藤さんがキリスト者だったから特別だ」という気持ちはさらさらない。後藤氏が神を信じ、イエスのような生き方をしたいと願っていた日本人ジャーナリストだったことを知って、当方は改めて後藤さんの発言を振り返ってみた。「戦争のない世界」を夢見てきたという後藤さんは単なる平和主義者の発言ではなく、神の世界を夢見ていたことが分かった。人質となっていた友人湯川遥菜さん(42)を解放するために危険な地域に取材に出かけたのは、後藤さんの心の中に“イエスに倣って”歩んで生きたい、という熱い思いがあったのだろう。

バチカン放送は後藤さんがカトリック信者か、プロテスタントかは書いてないが、そんなことはどうでもいいことだろう。後藤さんは1997年にキリスト者になったという。幼児洗礼で信者となった人ではなく、人生を歩みだした後、神に出会った人なのだろう。

悲しいことは、後藤さんが無神論者によって殺されたのではなく、“アラーを唱え、神の国を願う”イスラム過激派テロリストによって殺害されたという事実だ。後藤さんにとって、一層辛かったことではないか。神の名を乱用する者から神を一刻も早く解放することが後藤さんの願いに応えることにもなるのではないか。


編集局 2015/2/05 コラム
[ウィーン発コンフィデンシャル]



▲2014年9月11日 産経新聞号外
朝日「命令違反で撤退」
吉田調書 記事取消し 「慰安婦」でも謝罪



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