地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

【誠実】重病の子に「第二の家」  小児ホスピスで充実の時を 淀川キリスト教病院

2014-10-23 20:28:48 | Weblog



子たちよ、言葉や口先だけではなく、
行いをもって誠実に愛し合おう。

「ヨハネの手紙一」/ 03章 18節
新約聖書 新共同訳





「親の祈り」 ルイス・カンガス


神さま、
もっと良い私にしてください。

子どもの言うことをよく聴いてやり
心の疑問に親切に答え
子どもをよく理解する私にしてください。

理由なく子どもの心を傷つけることのないようにお助けください。

子どもの失敗を笑ったりせず
子どもの小さい間違いには目を閉じて
良いところを見させてください。
良いところを心から誉めてやり
伸ばしてやることができますように。

大人の判断や習慣で
子どもをしばることのないように
子どもが自分で判断し
自分で正しく行動していけるように導く知恵をお与えください。

感情的に叱るのではなく
正しく注意してやれますように。
道理にかなった希望はできるだけかなえてやり
彼らのためにならないことはやめさせることができますように。
どうか意地悪な気持ちを取り去ってください。
私がまちがったときには
きちんとあやまる勇気を与えてください。

いつも穏やかな広い心をお与えください。

子どもと一緒に成長させてください。

子どもも私も生かされて愛されていることを知り、
他の人々の祝福となることができますように。


(出典: 「愛と祈りで子どもは育つ」渡辺和子)





◆古代ローマの「ひげのない」
キリストの絵皿、スペインで出土

★AFPBB News 2014年10月8日

http://www.afpbb.com/articles/-/3028366

【10月8日 AFP】スペイン南部で発掘された古いガラス皿に、これまでで最古のイエス・キリスト(Jesus Christ)像の一つが刻まれているのを発見したと、発掘した考古学者らが発表した。その外見は、ひげをきれいに剃った短髪で、従来のイメージとは大きく異なっているという。

 発掘チームは、古代都市カストゥロ(Castulo)遺跡の3年に及ぶ発掘作業中にガラスの破片を多数発見した。そして7月には図柄の刻まれた大きめな破片がみつかり、注目が集まった。

 破片をつなぎ合わせると、それは紀元4世紀に作られた絵皿だった。この皿には、古代ローマの外衣「トーガ」を身につけ、きれいに身なりを整えたキリストの姿が刻まれていた。

 直径22センチの皿は、80%以上が再現され、キリスト教の儀式である聖餐(せいさん)に用いられる聖体のパンをのせるための皿「パテナ(聖皿)」であると特定された。



 発掘作業を率いたマルセロ・カストロ(Marcelo Castro)氏は、「非常に優れた考古学的資料」と出土した皿について評している。

 皿には後光を放つ3人の人物が刻まれていた。中央は十字架と聖書を持つキリストで、その横に立つ2人は使徒ペテロとパウロとみられる。

 専門家らによると、この皿に刻まれているキリストのあごひげのない顔と短い巻き毛の髪形は、歴史上でみられるキリスト像の特徴としては極めてまれだという。

 この特徴あるキリスト像が描かれた皿についてカストロ氏は、古代ローマ帝国のコンスタンティヌス(Constantine)大帝がキリスト教信仰を受け入れた直後の初期の教会時代の名残を伝えるものだと指摘する。

 キリスト教が公認される以前は、ローマ帝国の下で行われていた迫害を恐れ、礼拝は秘密裏に礼拝が行われ、また宗教的な肖像画などもほとんど作製されなかった。

 この聖皿に描かれた古代ローマ様式のキリスト像は、コンスタンティヌス後のキリスト教信仰の「初期に存在」したが「後に他の方法でキリストを描くのが好まれるようになり放棄された」とカストロ氏はAFPの取材に語った。

 発掘チームは、当時ガラス製品の製造が盛んに行われていたイタリア・オスティア(Ostia)で作られたものと考えているという。

 この皿は現在、スペイン南東部リナレス(Linares)の博物館に展示されている。(c)AFP



◆重病の子に「第二の家」 
小児ホスピスで充実の時を

★日本経済新聞 2014/10/10 6:30 夕刊



 重い病気や障害を抱えた子供を受け入れる施設の開設が相次いでいる。英国で誕生した「小児ホスピス」の日本版で、限られた時間を家族と一緒に過ごしたり、子供を一時的に預かって家族を休息させたりするのが狙い。病院とは違い、医療専門職に支えられながら遊びや学びを楽しむ。「『ホスピス=死』のイメージを払拭し、充実した生の時間を送ってもらう施設」と関係者は話す。

■「第二の家」に

 淀川キリスト教病院(大阪市東淀川区)は2012年、区内に小児ホスピス「淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院」を開設した。これ以上治療ができないと宣告された小児がん患者が緩和ケアを受ける6床と、家族のレスパイト(休息)のための6床の計12床。約1週間を上限に利用できるレスパイト病床には現在約170人が登録、新規入院は約1カ月待ちの状態という。


▲子供が不安を感じないように配慮した淀川キリスト教病院の小児ホスピス(大阪市東淀川区)

 コンセプトは「第二の家」。大きな窓から光が入る設計にしたのは、「死を迎える暗い場所ではなく、患者本人が充実した生活を送れ、家族を最大限応援できる明るい施設にしたかったから」と鍋谷まこと院長。柔らかい光を発する病室前の和紙製ライトシェードには、キャラクターや動物があしらわれている。

 「子を亡くした後の両親のケアも大切」(鍋谷院長)との考えから、年に一度、遺族が写真や思い出の品を持ち寄って亡き子をしのぶ「家族会」を開く。「両親が受け入れにくい子供の死を一緒に乗り越えていく」(同院長)ためだ。

 大阪市立総合医療センター(大阪市)は12年9月、日本初の小児専用緩和ケア病室「ユニバーサル・ワンダー・ルーム」を院内に設けた。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(同市)を運営するユー・エス・ジェイの寄付で緩和ケア病棟の一室約40平方メートルを改装。壁やベッドにカラフルなキャラクターが描かれ、遊園地のような雰囲気。家族も一緒に寝泊まりできる。

■「在宅」1万人超

 同センターは11年、小児の緩和ケアに精通した緩和ケア認定看護師や臨床心理士らで作る「こどもサポートチーム」を結成。多田羅竜平緩和医療科部長は「療養場所はどこであれ、継続的にサポートすることが大切。自宅での療養が難しくなればいつでも戻ってこられ、自宅で療養する子供や家族の安心にもつながっている」と語る。


 国立成育医療研究センター(東京・世田谷)は16年、公的な医療機関として国内初の小児ホスピス「第二のわが家(仮称)」を開く。計画では、敷地内に3階建ての施設を建設、個室6室と4人部屋2室のほか、遊び場や学習室を備える。



 阪井裕一総合診療部長によると、人工呼吸や酸素吸入などの医療的ケアが必要な子供は同センターだけで200~300人。全国では1万~1万3千人が在宅療養しているとみられる。「医療の進歩で難病や超低体重児、先天性疾患を持った子の命を助けることができるようになったが、退院後に在宅で生活するには様々な支援が必要」と阪井部長は語る。

 横浜市でも小児ホスピスの構想が動き出した。NPO法人「スマイルオブキッズ」は8月、準備委員会を発足させた。約1億円の寄付を基ににチャリティーコンサートなどで2億円を集め、4年後に3~5家族が過ごせる施設を建てる計画。代表理事の田川尚登さん(57)は「音楽や工作など子供がやりたいことを専門家と一緒に思う存分できる施設にしたい」と話す。

◇            ◇
■発祥地・英国には40カ所 生活の質支える

 小児ホスピスは1982年に英オックスフォードに開設された「ヘレン&ダグラスハウス」が第1号。英国には40カ所以上にあり、ドイツやオーストリア、カナダにも広がった。

 浜田裕子・九州大学医学研究院准教授(小児看護学)によると、これらの施設では、重い病気や障害を持つ子供を広く受け入れ、教育や音楽、芸術などを通して成長を支えている。(1)発達途上にある子供のQOL(生活・生命の質)を支える(2)子供を一時的に預かり、介護負担の大きい家族に休息を与える(3)終末期にある子供とその家族に寄り添う(みとりのケア)――などの機能がある。

 浜田准教授も医師らとNPO法人「福岡子どもホスピスプロジェクト」を立ち上げ、地域に根ざした小児ホスピス設立を目指している。

(藤井将太、編集委員 木村彰)

[日本経済新聞夕刊2014年10月9日付]

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXDZO78188270Z01C14A0NNMP01/

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