昨年の12月初旬、雪が積もり始めた谷川岳にチャレンジしたものの、
まだ完全復活していなかったダンナの不調により、
半ばで撤退という悔しい過去有り。
んで、私もダンナも今回、月火と連休で、月曜日にちょっと無理しても
翌日休みだから、リベンジしてやろうじゃないの!
ということで、本日は雪の谷川岳に再チャレンジ。
これが、まあ、九死に一生という恐ろしいアクシデントがありまして、
なんとも教訓的な山行となったのでございます(超汗)
谷川岳ロープウェイが動き出すのは午前9時なので、
のんびりと家を午前6時に出発。
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水上インターを出たところ。
まっ白いお山の猫耳みたいなところが谷川岳山頂。
見た通りの双耳峰です。
ロープウェイ駅には8時前に到着。
準備をしたり、登山届を書いたりしているうちに運行開始となり、
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4台目くらいのゴンドラに乗車。
平日なのに結構な乗車率で、その9割以上が登山者とBC(バックカントリー)の
お客さんでした。
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午前9時20分登山開始。まずはゲレンデ脇を黙々と登ります。
12月に来た時は雪が少なく、この丘をトラバースする夏道が通れたので、
コースが違います。
朝から快晴に近く、風も微風。暑くてすぐにアウターを脱ぎました。
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丘の上に出るだけで結構疲れましたが、目指す山頂が見えると
テンションが上がるもんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/4c/4120a3711b7f749567911ea8445d19fa.jpg)
山頂までの全景。
前半、何度かアップダウンがあって、あとはずーーーーっと登り(汗)
登山者がところどころ列を成しています。
週末は詰まっちゃったりするんだろうな。
1時間くらい歩いたところにお目見えする、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/b9/04ac18a40084af5082a3b6944bb7341e.jpg)
ポッカリあいた穴。
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ここは熊穴沢避難小屋。
奥に見えるのは小屋の入り口なんです(汗)
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12月の時の写真です。
凄い積雪量(汗)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/66/b5b73c005fce2244bb76e56c890ed6a0.jpg)
斜面にはクラック(雪面がズレて出来た亀裂)があちこちに(汗)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a2/40ebe93165ed401e6274e2a0026a6802.jpg)
前写真の斜面を登って振り返ってみたところ。
決して端っこを歩いてはいけません(汗)
BCのスキーヤー、ボーダーの体力って驚異的だと思います。
重い板を担いで、なおかつボーダーはスノーシューだからまだしも、
スキーヤーはスキー靴で登ってるんですぜ。
中にはビンディングの横に爪の付いたスキー板で急斜面を登ってる
スキーヤーもいて思わず「凄いですね~」
そしたら、「いや、僕らからすると皆さんの方が凄いと思います」って。
「え~~?」
BCは下りス~イスイ、登山者は一歩一歩、だからかなぁ。
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登山者の溜まり場ならぬ、天狗の留まり場(笑)
さっきの避難小屋か、ここで小休憩する人が多かったです。
私たちは座っての休憩は無し。
一度座るともう動けなくなりそうだから(笑)
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延々と登り。
ゆるそうな斜度に見えるけど、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/88/31ef18af495898657080433f50ea5f16.jpg)
上から撮ると、こんな感じ。結構きついところもありました。
無雪期と違って足元に変化がなく、
単調な雪面をただひたすら登るのは辛いっす(汗)
でも、そんな辛さを忘れさせてくれるのが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/90/0453edce3ca76a72c115a182057bad12.jpg)
ここまで登って来ないと見れない、こういう景色。最高です。
そしてひたすら登り、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/9b/3cd389b4e47e049a33c33a7fe29b83af.jpg)
素敵なオブジェとなった道標に到着(笑)
双耳峰のひとつ、トマの耳まであと150m。
うぉ~、もう少し~~~(嬉)
下方を見れば肩の小屋。
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遠くの山々も美しいぃ~。
奥の方、平らでガクッと斜めになっているのは苗場山(分かりやすくて嬉しい)
そして、
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トマの耳@1,963m、到着~~~~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/ac/b3911f11fc488a6f9edacd1a9ca21f6f.jpg)
やった~~~~ 嬉しい~~~~~ リベンジしたぜ~~~~~~
喜びをジャンプで表現してみましたが、しっかり手をついてるところに年齢が出る哀しさよ(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/42/1ff5b220e17df5f95a13d898aa89be7a.jpg)
トマの耳から見た、もう一つの山頂であるオキの耳。雪庇が凄~~い。
オキまでは無理かなと思ってたんだけど、意外やさほど疲れておらず、
この景色でテンション上がりまくりもあって、オキの耳へGO!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/d0/f983b4a9189d6d23f60de55726e9cb03.jpg)
鞍部からトマの耳を振り返って。このラインも美しい~~~。
あそこに立ってたんだ~
カッコイイじゃん、私(←超自己満w)
で、
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オキの耳@1,977m、到着~~~~♪
ここまで来れるとは思っていなかったから、本当に嬉しい!
雪に埋もれてオキの耳(と書いてあると思う)の字が見えないけど(笑)
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標識の上、(先は雪庇なので)足跡がある少し手前までいって見た、
巻機(まきはた)山方面の景色。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0b/85a362f4e199617ef7a370b83473ff31.jpg)
トマの耳と俎(まないたぐら)山稜。
ウィキペディアによれば、昔は俎が谷川岳とされていたのが、
国土地理院の地図の誤記により、トマとオキの双耳が谷川岳と呼ばれるようになった、とのこと。
冷たい風が吹いてきたのでオキの耳を後にし、
トマの耳との鞍部でいつものようにカップ麺とパンで昼食。
トムヤムクンのカップヌードルが激ウマでした♪
※登頂の感動に浸りきっていて写真撮影を完全忘失(汗)
少し休憩して下山開始。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/50/68912af377981431dafc1d71d2978ed4.jpg)
当たり前だけど、帰路は延々と下り。
下りでは、よくこんなに登ってきたなぁと、いつも思います。
暖かな日差しで雪は重くズルズルに(汗)
急斜面は怖いし脛が伸び切るので足も辛いので、体を斜めにして下りました。
ふと空を見ると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/3e/13d713537e630d7cf8d505b9e8015451.jpg)
太陽の下の方に虹? でも真っ直ぐ。
真っ直ぐな虹を環水平アークと言うそうだけど、これもそうなんですかね。
天狗の留まり場を超え、この虹みたいなのを「まだ出てるかな~」と
チラチラ見ながら歩いていると、
突然スポっ!
左足を踏み抜いてしまいました。
普通の踏み抜きなら「ズボっ」ですが、これは「スポっ」(汗)
左足は地に着いておらず、そこにはスッポリ穴があき、
中は大きな空洞になっていたんです!
地面までの距離は5m以上!(汗) しかも地面は岩!(超汗)
そして雪の厚さは30センチほど(汗)
下手に動いたら体ごと落ちて、岩に叩きつけられるのは必至(汗)
下が熊笹とかならまだしも、岩です。
良くて骨折、打ち所が悪ければ死んでしまうかも(汗)
回り込んで助けに来ようとするダンナに「絶対に来ないで!近づかないで!」
私より10数キロ重いダンナが近くに来たら、たぶん落ちます。
自分でなんとかするしかありません。
そぉ~っと左足を雪面に上げ、荷重を分散するような斜め座りの体勢で、
そのまま体をずらしながら、そっと、本当にそっと、安全と思われる場所まで
20mくらい移動しました。
時間にすれば10分も無い、たぶん7,8分だったでしょうが、
その間は生きた心地がしませんでした。
味わった恐怖は、いままでの人生で最大。
そして、恐怖に晒された7,8分という時間は、はかり知れないほど長かったです。
私が踏み抜いた上部にはクラックが走っていたんです。
クラックがあることは認識していたんですが、その下側にはスキーやスノボで
通過したあとがあり、虹に気を取られていたこともあって深く考えず
そちらを歩いてしまったことが原因です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/89/f55fc7fbee8dc29cfe06359c36e6ce72.jpg)
踏み抜いた斜面を振り返って撮った写真。
上部のクラック、そこを横切るようなスキーのあと。
スキーでは落ちなくても歩きだと落ちる。
分かっているつもりで、分かっていなかった(汗)
それ以前にクラックの下部を歩くなんて、、バカすぎる。
ちゃんと注意していれば防げたアクシデントです。
軽率でした。大反省です。
でも、あの穴の中、写真撮っておけばよかったな~ (._+ )☆\(-.-メ)ポカッ
いや、本当に反省してます。
反省で済んで良かった。ホントに良かったよぉ(泣)
そして、その後は、あまりの恐怖体験に下りのしんどさを感じるのも忘れ(笑)
スルスルと下山。
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振り返っての俎方面。
右下の登山道はのんびり休憩していたおじさまたちが通過中。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/46/453e412685f227b89e6ee43c33fa0898.jpg)
谷川岳山頂への稜線。
朝より更にクラックが増えてる気がしますわ(汗)
帰路は夏道と同じコースに誰かがトレースを付けてくれていて、
最後の登り返しは有難くトラバース。
ただし、このトラバースは道幅がとても狭いです。
アイゼンをひっかけたりしてバランスを崩すと滑落となるので、
ちょっと緊張しました。
恐怖体験はもう懲り懲りですもん(汗)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/fb/bb8b4917ad1ea7bd8ea6ec7a067ac0d2.jpg)
午後3時過ぎ、ロープウェイ駅到着。
乗り場前のベンチに座って、
「はふぅ~~~っ」
無事帰って来ることが当たり前だと思ってたけど、
全然当たり前じゃないんだって、凄く凄く実感した山行でした。
山を甘く見ちゃイカンですわ(汗)
おまけ
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前回、水上でお土産に買った『仙ノ倉万太郎』饅頭。
もちもちしてとっても美味しかったので、今回も買ってきました。
谷川連峰の仙ノ倉山と万太郎山から名付けられたんでしょうね。
水上に行かれることがありましたら、ぜひっ(←回し者ではありません)