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ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

がんばれ、全国の「中の人」

2004-11-11 20:46:26 | 特撮
「中の人」という言い回しが今流行ってますが、個人的にこの言葉が最も適切と思われるのは、所謂スーツアクター(アクトレス)という方たちなんではないかと思います。

ちょっと前、「ゴジラ、ハリウッドで殿堂入り!」とかいうニュースがあったじゃないですか。たまたまあのニューステレビで見て、等身大ゴジラ着ぐるみの動きの良さになんだか感動したのです。
日本の映画界が永年培って来た、これがお家芸というものなのね。
ハリウッドのCG、香港のワイヤーに対抗する日本独自の特撮技術なんですよきっと。伝統文化なのです着ぐるみは!(……自分でも流石に言い過ぎのような気がする)。

で。
「超星神シリーズ」……つまりグランセイザーやらジャスティライザーやらで、等身大の時は人間体型だった敵が、巨大化すると何故か突然怪獣体型(「恐竜」とも違う。怪獣映画の怪獣体型、要するに着ぐるみゴジラのあの体型。そして何故かロボも怪獣型)になってしまう理由が分かりました。
東宝のスーツアクターさんはきっと、人型着ぐるみより怪獣型の方が仕事しやすいんだな。きっと。
その証拠に、東映では巨大化しても人型だし、ロボも人型。
戦隊モノだと、個別では恐竜型とか動物型とか出て来るけど、合体して最終的に敵と戦うときには人型になるもんな。……セイザーだと逆に、ダイセイザーになった途端に怪獣化したのには意表を突かれたもんです。

そう言えばハリウッド版ゴジラの予告を見た時、その足の細さに驚き、「そりゃ、中に人が入ってないからねえ……」という友人の言葉に「そうか。日本では着ぐるみだからあんな、現実の恐竜とも全然違う独特の体型だったんだな。ハリウッドではCGだから、リアルなティラノサウルスの体型が再現できるんだな」と納得したものです。
……実際のハリ版ゴジラはこれはこれで、ティラノとも恐竜とも怪獣ともかけ離れた、二足歩行するイグアナみたいなキテレツな代物だったんですがそれはともかく。

スーツアクターの世界って奥が深いんだなと思いますよ。
例えば、戦隊モノのピンクのスーツさんは、実はほとんど場合男性が入ってるということを、割と最近知りました。歌舞伎の女形が女性より女性らしいのと一緒で、男性が女性を「演じる」ことで、仕種に明確な「女性らしさ」が出る訳です。(タイムレンジャーがナイナイの番組に出た時、レッドに駆け寄るピンクの仕種の女っぽさに驚いた記憶があります)
逆に女性が入ると、アクションの方にいっぱいいっぱいになってしまうため、かえって女性らしさが感じられない動きになるとか。

再び話をグランセイザーに戻すと、びっくりしたのが「女性のスーツさんがいっぱい出てるー!」ということでした。スーツのデザインからして、あれは男性は着れない。
当然、今のジャスティライザーでもカゲリに入ってるのは女性です。……体型を誤魔化す必要ないから、あんなエロいスーツが作れるのか(笑)。いやいや、くノ一ファッションはロマンですしねえ(謎)。
んでも、毎回かなりがんばって動いている(明らかにガントよりよく動いている)カゲリのスーツさんのアクションを見るのは楽しいです。

昨今はイケメンヒーローとか言って、変身前の人が妙にクローズアップされてますが(でもヒーローがイケメンなのは別に今に始まった事じゃないと思う、10年以上前からイケメン目当てにヒーロー物見てる私)。ヒーロー物の華はやっぱり変身後のアクションだと思います。
子供達に夢を与えているのはあなたたちだ。頑張れ、スーツアクター&アクトレスの皆さん。

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