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ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

世界選手権に向けて・2

2007-02-19 23:23:31 | 日記
こんばんは、トリノオリンピックから1周年記念祭に完全に乗り遅れている虹川です。
当時の私にとって、高橋大輔という選手は「倉敷の子だから応援してあげよう」というくらいの認識でした。にも関わらず(そして肝心の演技をほとんどまともに見てないにも関わらず)、「こいつはこの先、もっと伸びる」と妙な確信を持ったあの日。

あれから1年。彼のその後の活躍っぷりは、ここにいらっしゃる皆さんなら既にご存知かと思います。
…NHK杯の時に「信じられないような、でもこうなることは分かっていたような」と書きましたが、今でもそんな感じです。実際、予想した通りと言えばその通りになったんです。それが何で信じられないかっていうと、自分の予想が当たったことが信じられない。
私は基本的に自分のことをあんまり信用してないし、我ながら楽観視し過ぎな予想じゃないか?と思ってたので。
とはいえそんなお気楽予想が思いの外当たってしまったので、その当時の予想の根拠ってものを、この機会にひとつ思い出してみようかなと思います。

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演技自体をあんまりちゃんと見てないんですが、「ああ、力を出し切れなかったんだな」と思いました。でもスポーツは結果がすべて。どんなに能力のある選手でも、それを試合で見せられなければ評価して貰えない。「本当の俺のスケートはあんなんじゃない!」きっと彼はそう言いたかったんじゃいかと思います。けれどそれは、言葉で言っても意味はない。だから「悔しい」としか言えなかった。彼が自分の「本当の」力を証明するためには、これから先の試合で結果を出して行くしかない。
同時に彼は、確かな手応えを掴んだんじゃないかなと思います。自分に何が足りないのか、強くなるためにどうすればいいのか、自分がどこへ向かって走れば良いのか。それらに気づいてる顔に見えました。悔しい悔しい言いながら、今にも走り出そうとしているような。
これはこの先楽しみかも、というのがこの時の予感でした。

それから半月後のTOIで初めてその演技を見て、激しい衝撃を受けたのは以前に書いた通りです。
そこから怒濤のおっかけが始まった訳ですが(笑)、オフシーズンの様子を見ても本当にイキイキしていて、私の期待はますます高まりました。モチベーションが充実してるっていうのが、傍目にも良くわかる。
97年、初めて優勝する前のミカ・ハッキネンのことを「シャンパンボトルの栓のようだ」と形容した人がいましたが、私はこの時の大輔くんに同じものを感じました。一旦瓶から抜けてしまえば、すぐにでも飛び出して行くような、爆発力を秘めた感じ。

キャンベルとスケートカナダの時は流石に不安になりましたけど、同時に彼がやろうとしている事の志の高さを感じて、その「攻め」の姿勢にワクワクしました。これは、上手くはまればすごいことになるかも、と。そしてNHK杯の「信じられないような、でもこうなることは分かっていたような」に繋がる訳です。

そこで迎える世界選手権。海外の強豪選手も当然ここに照準を合わせて調子を上げて来るだろうし、そう簡単に勝たせて貰えるはずもありませんが、今の自分の力を信じて「行けるとこまで!」とことん行ってくれたら嬉しいなーと思います。

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スポーツは結果がすべて……とは言いますが、先の結果がどうなるか、という予想は、過去に出ている結果だけでは判断できない、と思います。F1の方が予想するのは難しいかも。人の予想はできてもマシンの予想がつきませんから(所詮、メカオンチ)。人とマシンの相性の問題もあるし、レギュレーションはコロコロ変わるし。

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ちなみに、リンクについて。
私は基本的に、Web上のすべてのページはリンクフリーだと考えています。ここをリンクしたいと思う方がいるなら自由にリンクして頂いて構いませんし、特に連絡の必要はありません。
但し、可能な限り良識のある張り方でお願いします。別にWebでの特殊なルールとかではなくって、普通に一般常識で判断して頂ければ結構です。
それからトラックバックも、受け付ける設定にしている以上、好きにトラバして頂いて構いません。ただ私の方からトラバすることは、多分あんまりないと思うので「トラバにはトラバで返すのが礼儀」だと思っている方は避けて頂いた方が良いのではないかと思います。