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ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

今週のカブトやっと見ました

2006-07-19 21:13:58 | 特撮
カブト&ガタックのW変身&Wキャストオフ&WクロックアップそしてWライダーキック。燃えずにはいられない。

やっぱり米村脚本だと話が進みますね。一部に変なギャグが残ってましたが。でもそれなりに意味はありました。要はぼっちゃまを丸め込むだけの話ですが。
キャラの描き方もしっかりしていると思います。天道は俺様だしぼっちゃまはアホですが、彼らなりに、自分の価値観に忠実に生きているのが分かる。
彼らが行動の指針とするのは、他人がどう思うかではなく、自分の価値観に沿ってるかどうか、なのです。
そしてエリアXの謎以上に、じいやの正体が気にかかる今日この頃です。

そしていよいよ物語の核心・渋谷へ。
天道が。あの天道が、初めて必死な顔をしました。
そんなにすごい秘密なの?

そんなこといいつつ、次回は風間大介再登場。米村版の風間にちょっと期待。この役者さん、独特の雰囲気があっていいですね。風間のキャラによく合ってます。本業はミュージシャンですか? ていうかテニプリミュージカルとかやってたのか……。

あと、ひよりの着る服が明らかに最初と変わって来てますね。最初の頃は割とカジュアルだったのに。真っ白なワンピースって、何か意味深。

ちょっとだけ復活のカブト

2006-07-10 21:41:01 | 特撮
脚本家の名前だけを見て決めつけるような真似は極力避けたかったのですが、それでもやっぱり素直に、「米山脚本の時だけカブトを見る」というのが正しい見方なのかも知れないと最近思うようになりました。やっと話が前に進んだような気がします。
これだけ確信犯的に秘密を握ってる主人公も珍しいですね。
普通は主人公が謎解き役なのに……というか、そういう点でもやっぱり加賀美が「もう一人の主役」なんでしょうね。
前から思ってたんですが、田所・岬・加賀美のチームは、龍騎の編集長・玲子さん・真司の三人を思い出させます。故に、真司ポジションにいる加賀美がもう一人の主役となるのは当然の流れかと。

そして天道ですが。以前にも書いたように、彼にとって「偉そうにする」のは目的ではなくて、彼が彼なりのルールで行動しているのが他人の目には偉そうに映るだけなのです。
故に、彼が彼なりの基準で認めた人=じいやさんには、大変腰が低いですが、それもごく自然なことと思います。

ひよりには過去のひっかかりがあって、それで加賀美や天道を疑ってるのは前から分かってたことですが、それでも二人が自分を助けてくれていることはちゃんと分かってて感謝している、という描写が今回出て来て、ええ子やと思いました。

あと、ガタックの剪定鋏が意外とカッコ良かったです。

セイザーX・最終回!!!!

2006-06-24 23:22:24 | 特撮
感動したので、サービスで「!」を多めにしました。
やー泣いた。後半、もらい泣きしっ放しでした。
改めて、今まで見て来て良かった。ありがとう、星の戦士たち。

***

で、前回分で書いたこの作品のテーマなんですが、「みんな違ってみんないい」と言う話とはちょっと違うと思うんですよね。
寧ろ、「自分にとって異質な者を、君は受け容れることができるか?」という話だと思います。
アクアルを説得するために、「お前の方がアクアルを信じなければダメだ」と言われた拓人は、裏切られて殺されるかも知れない、という危険を犯してでもアクアルを信じることにした。始めから信じなければ裏切られることはないけれど、それでは永遠に分かり合うこともできないということですね。

そうして見ると、核となったのは拓人を中心に、「仲間だけど正反対の性格で反発し合うアド」と、「敵だけど似たもの同士で息ぴったりのブレアード」という対照的な二つの関係かなと思いました。
その二人と分かり合う過程を補佐するものとして、「異なる文化を積極的に受け容れるケイン(遊んでるようにしか見えなかった最初の地球観光も、実は彼なりに、自分から進んで地球という異文化を理解するための行動だった)」がいる。
そして一足先に、敵味方・時代や立場の違いを超えて友情を育んだ隊長と爺ちゃん
(同時に、元は味方でありながら分かりあえなかったジャッカルもいた訳で)。

アドと拓人の反目には、お互いが背負っている文化の差異もあったんですが、実はそんなビオード星人と地球人のルーツが同じであったり、自分たちを「正義」だと信じていたビオード星人(と地球人)が実は侵略者の側で、「悪」だと思われていた三将軍の祖先が侵略を受けた側だったり、という部分も、文明の違い、そして「善」と「悪」の基準が決して絶対的なものではないことを示していたのですね。
今回の「お前、いつから正義の味方になったんだよ!」「始めからだ!」というやり取りも、多分そういうことだったんだろうなと。ブレアードも始めから、彼なりの立場の正義に従っていたっていうことなんでしょうね。地球やセイザー側からは、それが「悪」と見えていたというだけで。

***

そして後半。二度とは会えない辛い別れを、それでも自分たちが選んだ未来として前向きに受け容れ、旅立って行く仲間たち。
隊長と爺ちゃん、そしてレミーの絆(レミーがシャーク4を受け継いでるところも泣かせる)、最初の頃に出て来たマセた子供が拓人たちを信じる姿、互いを誇りに思うアドとゴルドさんの関係。そして爺ちゃんに成長を認められ、夢に向かって旅立つ拓人と、安藤家が「帰る場所」となったレミーの「行ってきます!」「ただいま!」……etc. すべてが泣ける。
いい話でした。最初はネタ番組として見てた番組で、マジ泣きする日が来るとは思わなかった。
スタッフ及びキャストの皆さんに、心からお疲れさまでした、ありがとうと言わせて頂きたいと思います。

***

ちなみに。
日曜朝の方は、ちょっとしばらく感想をお休みします。正直どっちもこう、当初私が期待していたのとは違う方向に向かってるような気がするので。勝手に期待しといて身勝手な言い種ではありますが、見ていてまた書きたい気持ちになったら自然に再開すると思います。

今週のセイザーX・今日はマジメに語ります

2006-06-17 14:22:06 | 特撮
泣けました。
不覚にも、超星神でマジでウルっと来てしまった。

暗黒恐獣内部での拓人とブラックライオ(=ネオデスカル)の会話、あれに尽きますね。

皆が最初から『同じ』であれば、争いも諍いも初めから起きない。
けれどそれでは意味がない。皆それぞれ『違う』のが当たり前。『違う』者同士が、葛藤を超えて分かり合うことにこそ意味があるのだから。

60年前の隊長とじいちゃんの友情に始まり、『嫌いだった』という現代地球人を理解することでモノクロームの世界が色彩を取り戻して行くアドの描写、拓人とブレアードの奇妙な友情、戦い続けることしか知らなかったジャッカルの虚しさ、平和を訴えるサンダーラ……すべてが一点に集約される、一本太い背骨の通った気持ち良い脚本を久々に見ました。
これこそが、「セイザーX」のみならず、グランセイザーから続く超星神シリーズが三作かけて伝えようとしたことの集大成なんだと思ったら、マジで泣きそうになってしまった。

もともとグランセイザーの時から、何とかして単純な「勧善懲悪」ではないものを書こう、という意志は感じられました。
勧善懲悪ヒーローってちょっと角度を変えて見れば『異質な者を排除する』全体主義の物語になってしまうんですよね。そこを超星神では始めから、なんとかして『異質な者と分かり合う』物語を作ろうとしていた部分が確かにありました。
それでもヒーロー物自体手探りな状態の中ではなかなか上手く行かない感じで、グランもジャスティも最後には、分かりやすい悪役をスケープゴートにしてカタルシスを得る、という形にならざるを得なかった。
セイザーXが上手く行ったのは、最初に出て来た分かりやすい敵=三将軍とは和解し(それも安易なご都合主義にならないよう、十分に時間をかけて描写を積み重ね、説得力のあるものにした)、同時に最後に出て来た真の敵=ネオデスカルを、『異質な者を排除する』者、言ってみれば、従来の「正義」であった者の暗黒面を体現したキャラクターとしたことが勝因だったと思います。

あとはもう、『異質な者を排除する』存在であるネオデスカルを、異質な者同士が手を取り合った拓人たちが倒すだけ。
これで約三年間続いた超星神シリーズが一旦幕を降ろしてしまうのはとても寂しいことですが、でもこの終わりかたなら悔いはない、と思いました。
「やり切った!」という幸せな形で幕が下ろせるのではないかと思います。
世間から見ればマイナーだし、商業的にも苦戦して刀折れ矢尽きた感のあるシリーズでしたけど、私的には「見ててよかった!」と心から言える、そんな作品だったと思います。
このシリーズに出て来るヒーローたちは、揃いも揃ってバカばっかりだけど、皆ホントに一生懸命で輝いてるバカたちだった。
そして女の子たちは、ほとんど例外なくみんな男前でカッコ良かった。

あーもうまだ最終回1回残ってるのに何を言ってるんだろう私は。

今週のセイザーX

2006-06-10 23:40:34 | 特撮
最終決戦に向けて盛り上がると同時に、最終回が段々近くなって来て寂しい気もしますね。特に超星神は、シリーズがここで一旦終わっちゃうだけに余計そう思います。
せっかく三年間かけてノウハウを蓄積して、トンデモ番組から ネタも交えつつの正統派熱血ヒーローへと進化したのに、勿体ない。

超星神名物・最終回目前の主人公特攻モドキ、今回はアドがやりました。
そんでもってこれが、アドがたっくんに影響されてたっくん化してる描写でもあるのが燃え所。最初は反発し合っていた正反対な二人が、今じゃお互い「似て来たね」なんて激燃えじゃありませんか。
ケインの涙ぐみながらの、「謝ったからゆるしてあげるよ」も泣かせてくれます。

しかしやっぱりたっくんはたっくんだった。
基本性格はブレアードと一緒。「めんどくせー!」で完全にシンクロする二人。
思えばこの二人は、まだ敵同士だった第一話から、既に似た者同士だった。
で、三将軍復活!
「おー待たせしましたあー!」ブレアードさんとっても楽しそう。
「助けに来て あげた わよ!」アクアル様ステキです。
「怒らないかなあ」サイクリードさんお久しぶりです。

レミーもパトラさんも、みんなで一緒に最終決戦。気合入れてがんばりましょう!