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言葉による音楽的な日々のスケッチ

作曲講座受講日記と、言葉による音楽的日々のスケッチを記録

声の自由

2006-03-24 00:55:18 | POPS(商業音楽)
快癒した鬱状態や 梅雨の晴れ間 恋の病とか
冬眠から醒めた熊のごとく
春と桜前線の訪れを感じると途端に
色々なモチベーションが上がるのは
私の生まれが北方系だから…?

映画美学校 音楽美学講座 特別講義

2006/3/23


講師は横川理彦氏と、福岡ユタカ氏(Pinkという
バンドをやっていらっしゃる作曲家、
フリーボーカリゼーションアーティスト、プロデューサー)の
お二方でした。

で、今回はタイトルを付けるとしたら
「声」を使った即興のワークショップ、
といったような内容だった(タイトル認識してなかった…)
かなり楽しかった。時間があっという間だった。

気さくなトークのあと、いきなり福岡氏の
フリーボーカリゼーションと横川さんの
即興演奏が始まってちょっと面食らう。

聴き慣れない、初めて聴くヴォーカルと
即興演奏のアンサンブル。アフリカ的なエスニックさ、とか
お経のような日本的なかんじとか、
何だか一度に認識出来ないような、
少しの違和感と多くの親和性を持った音楽。

私は今日迄、福岡氏のことを全く知らなかったのだけど
(後日、友人のアーティストの突っ込みにより
Pinkをカセットで聴かせてもらっていた事を思い出しました・笑)
今回のワークショップでは、全員立って、
福岡さんのフリーボーカリゼーションを真似て
声を出すことをした。彼は受講生の合唱(?)を録音し
心から合奏を楽しみ喜んでいらした様子、
生徒達は先生に褒められてちょっぴりいい気分な雰囲気

そして全員、目をつぶり、徐々に声を出して行く。
最初はこわごわ遠慮がちに(日本人だし)そして徐々に慣れてきて
声高に、自由に、個々人のヴォーカルが炸裂して
最終的にはちょっとした…いや
完全にバラバラで溶けることのないポリフォニー

気がつけば、ブレスの関係もあって生理的に
ちょっとハイになる。心身が解放されて
しばし音楽的自由を取り戻す。

そうこうしてるうち、完全に、
音楽的想像力において自由になり、
それを表現しているイメージが浮かぶ。

そのイメージに近づくことは、本来音楽的に創造的、
などと理屈ではなく感覚的、身体的に腑に落ちる。

印象的だった言葉を幾つかメモに書き留めた。
(抽象的だけど)

・普段使わなければ自らのボーカルも使った事の無い楽器同然
・例えば既存の曲のAメロの続きを自分で作ってみる
・非論理的
・前と今のフレーズの繋がりを連想
・ヴォーカルはエモーショナルで、コブラはエディット的
・ジョンゾーンのコブラは編集的。
 彼は即興の中の良いフレーズを選んで繋げていく
・空港など待ち時間があってヒマな時、誰かの顔を見て
 イメージを作り、リズムなどから始めて音楽を頭で鳴らしてみる
・バンドの練習で楽器ではなくそれぞれのパートを声でやってみる
・優れた編曲は、絡み合うグルーブがあって、
 例え楽器の編成を同じにしても、やはり優れている。
・演奏的な訛り(こぶしとか?)

最後のほうで『ケチャ』をやって遊んだ。
味わったことのないグルーヴを感じる。
確かに、これを続けていたらいとも簡単に
トランス状態になるだろう。

リズムを刻み、自由な発想で声を出して表現したことで
これまでひっかかっていた何かが見えて、
一瞬、自由になった。

音楽は、既存のものを聴きすぎてもいけないなと思った。
音楽のないところで、立ち上る私の音楽、、、
というものについて考えていた。

講義が終わってトイレにいったら
いきなり頭の中で音楽が鳴りだしてそれは5拍子の曲、
初めに聴こえてきたのはベースライン。
その後にリズム、そしてメロディーライン。

そういえば自宅に居るときも、トイレであるとか
(一番多いのは)寝入る直前とか、お風呂に入ってる時とか
そんな風に、媒体に書き留められないときほど
音のイメージは膨らむ。

ストイックでエレガントでクールな横川さんと
情熱的で開放的な(この方はお名前からして南方の方?)
福岡さんのコンビネーションが魅力的で楽しかった。
途中で我らが岸野先生が入って来て、即興カラオケ(詩付き)は
本当に素敵だった。今日こそ、この後の飲み会に行こう!と
思いつつ明日の早起きを考えると、足早に帰宅、、、

それにしても、いつでも歌う事、声を出すことは
楽器(ピアノ)を弾くことより、ダンスする事と同様、
いつも心身が解放されて自由で身軽な気持ちになるのだった。









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