goo blog サービス終了のお知らせ 

Left to Write

司法書士 岡住貞宏の雑記帳

既知のリスクと未知のリスク

2020-04-27 11:16:55 | 世の中のこと

新型コロナの猖獗はいまだ収まりません。国民生活の自粛も続き、フラストレーションが溜まっている向きも多いようです。幸い、どちらかというと外出嫌い、引き籠り気味の私にとっては、それほどのストレスではありませんが。

ところで、2、3か月前の報道でしたが、今季はインフルエンザの流行は下火だと聞きました。続報が出ていませんがその後どうなんでしょう?「コロナとインフルのダブルパンチ」という(マスコミが飛びつきそうな)話も出ていませんので、やはり例年と比較するとインフルはおとなしかったのでしょうね。一説には、新型コロナ対策で手洗い・マスク等を励行している結果、インフルの流行も抑えられていると言います(真偽は不明)。

さて、毎年のインフルエンザの感染者数は約1000万人、死者は200人~2000人(超過死亡概念ggrksによると約1万人)います。「毎年」です。現在の新型コロナの感染者数1万3000人、死者約350人と比較すると、毎年のインフルはそれ以上の大問題だったということです。新型コロナに対し上を下への大騒ぎをしながらインフルを漫然と(外出自粛もせず)やり過ごして来たことの「マヌケさ」を、われわれは自覚できているでしょうか。

さらに言えば、ガンの死亡者数を知っていますか?2019年は38万人だそうです。38万人…群馬県で一番大きな市である高崎市の人口は37万人です。そして、多くのガンの危険性を何倍~何十倍にも高める最悪の生活習慣はなーんだ?そう、喫煙と飲酒です。「コロナ自粛が解かれたら、馴染みの店で浴びるほど飲むぞー!」って、もはやマヌケを通り越してバ〇ですよ。

「だから現在の自粛はやり過ぎだ」――と言いたいのではありませんよ。新型コロナには、①治療法がまだない、②感染の広がりを予想できない、③インフル等他の感染症より死亡率が高い、などの怖さがあり、現在の自粛対応はひとまずやむを得ないかと思います。しかしながら、一方で新型コロナ「だけ」を過度に怖がるのはいかがなものかと思いますし、ましてや恐怖心に負け、感染者やその家族、医療従事者に差別的な目を向けるなど愚の骨頂です。

健康リスクは常に、あらゆるところに存在しています。インフルやガンは「既知のリスク」、新型コロナは「未知のリスク」で、人は未知のものをより怖がるのは理解できなくもありません。しかし、それにしても冷静さを失い過ぎではありませんか。

新型コロナとはいえ、既に分かって来ていること――感染はほとんど飛沫による接触感染であること、死亡率は2%程度であること、若年層は比較的軽症で済むこと等々――もあります。情報は正確に受け止めて、デマに惑わされないようにしたいものです。現状、マスコミの報道はひどいものです。マスコミにこそ騙されないように。

 

 

注)「若年層は比較的軽症云々」を言うと「でも○○では何歳の子供がぁーっ!」と炎上しそうで・・・あくまでも全体の「傾向」のことを言っています。前にも書いた「早まった一般化」「誤った二分法」に陥らないようお願いいたします。また記事本文中にもあるとおり、私は現在の感染予防対策を否定するものではありません。世の中冷静さを欠いているので、念のため注記します。

 


タッチタイピング

2020-04-23 13:43:20 | 考えたこと

私はパソコン等のキーボードのタッチタイピングが上手くできません。

「パソコンが苦手?」そんなことはありません。どちらかと言えばパソコンに詳しいほうであり、スペックなどには超ウルサイです。パソコンやワープロ(死語?)を始めたのもかなり早かったです。

皆さんの周囲の人もよく見てみてください。パソコンに詳しい人やパソコンオタク(特に中高年のオタク)などは、案外タッチタイピングができません。自己流で始めて興味の向くまま自己流で詳しくなったため、タッチタイピングを学び練習する機会がなかったのです。

そういうタッチタイピングのできないオタクは打鍵が遅いかというと、これもそんなことはありません。変なタイピングながら、むしろ猛スピードで入力する人が多いと思います。私も若い頃から入力が早く、バチバチとキーを打つ勢いも強いので「キーボードがかわいそう」とよく言われました(笑)エンターキーを叩き割ってしまったことが2度あります(爆笑)

しかしながら…寄る年波のせいか、最近は以前より入力が遅くなり、ミスタッチも増えてきました。若い頃は気付きませんでしたが、自己流タイピングは眼を画面とキーボードに忙しく往復するので疲れます。集中力も必要です。そろそろタッチタイピングに切り替えないと、能率が悪くなってきました。

まだタッチタイピングに慣れていないため入力が遅く、手先がムズムズします。「あー自己流タイピングならあっという間に入力できるのに」と思うのですが、ガマンガマン。早く慣れてしまわなければと頑張っています。

この記事も、手先をムズムズさせながら書きました。


餅まきイベント

2020-04-21 10:10:18 | できごと

ある雑誌を読んでいました。その雑誌は不動産の業界誌です。

写真が載っていました。まだ骨組みだけの建物の屋根部分に3人ほどの男達が登っていて、何かを「撒いて」います。地面には多くの人が集まり、屋根の男達に向かって手を挙げています。「こっちに投げろ」と言っているような。

そうです、建前(たてまえ、棟上げ、上棟式)の写真です。お餅やお菓子、小銭などを投げているのでしょう。ところが、その写真に添えられていたキャプションは何と!「餅まきイベント」でした。

餅まきイベント・・・(汗)そりゃ確かにそうだけど、字義のとおりだけど。

日本語の乱れ云々を言うつもりはありませんが、これはなんぼなんでもあんまりな。しかも不動産の業界誌でしょう?この業界にして、すでに建前は死語なんでしょうか?

悲しいというべきか、呆れるというべきか。


MMTと国債

2020-04-20 16:42:26 | 考えたこと

MMT(現代貨幣理論、Modern Monetary Theory)という経済理論があります。近年、脚光を浴びて来ましたが、特にわが国では今般のコロナ経済対策で赤字国債がまた増えることへの懸念に対し、「問題ない」ということの論拠としてさらに注目されています。

このMMT、いままで私なりに一生懸命勉強して来ました。その結論をひとことで述べれば・・・

難しくて分かんね(笑)

経済学全般について深い基礎がないと、理解できなそうな感じです。MMTに関する「入門書」がなかなか出ないのも、そのあたりに原因がありそう。そもそも経済学上、通貨とは何か貨幣とは何か財政とは何か等々を正確に知らないと、支持するにも批判するにもスタートラインに立てません。

ネット等を見ると、「MMTによれば国債なんか何の問題もなく、それを知らない安倍も麻生も財務官僚もバカ」などという意見が蔓延ってますが、みんなMMTを理解して言ってるのかなぁ?理解できない俺が頭悪いのか・・・

しかし直観的、常識的には、「自国通貨建てならいくら国債を発行しても問題ない」というのは、どうもなぁ。間違っている気がしてなりません。そもそも、「自国通貨建てならいくら国債を発行しても問題ない」というこの結論は、本当にMMTの帰結なんでしょうか?マスコミや一部学者が誇張、歪曲しているという可能性はないですか?

国債発行は「いくらでも」問題ないのか?ということは1京円でも100京円でも問題ない?「それはいくら何でも多過ぎ」ということなら、「いくらまで」ならいいのか?その金額的な限界はあるのか?あるとしたらどういう理屈で算定されるのか?

謎だらけ。誰か専門的に詳しい人がいたら、教えて欲しいです。

 


コロナ経済対策の基本

2020-04-18 14:55:33 | 世の中のこと

あんまりコロナコロナ言いたくないのですが、世を席巻しているので

 

さてコロナ対策(経済対策)。基本は「コロナの影響で仕事ができなかったり、収入が減ったりした人にどんな支援をするか」です。その意味で、元の30万円給付金は収入減少世帯のみを対象とするもので、基本に忠実な政策だとは思います。ただし方法論が悪過ぎて、実施できなかったと見るべきでしょう。

翻って、取って代わった一律10万円給付策。これは何を目的とする政策なのでしょうか。収入減は条件ではないので、コロナで減少した収入補償の意味は(なくはないものの)薄いと言えます。コロナで打撃を受けた景気への対策?それにしては時期悪しく、お店や観光地もお休みばかりで消費刺激策としての意味も薄いです。

結局、「現金持ってないと不安」という国民感情の慰撫、ということなんでしょうかねぇ。でも何だか喜んでいるのは、コロナ関係なく元々お金のない人々であるようないや、確たる証拠もないので暴言ですかね(^^;;すいません。

個人的な感想としては愚策と思います、一律10万円。諸外国もみなやってる?本当でしょうか。マスコミの言うことを鵜呑みにせず、よく調べた方がいいです。「条件付き給付」のところが多くありませんか。


ブログ開設から5,000日

2020-04-17 10:45:10 | できごと

goo blogは編集画面にするとブログ開設日からの日数が表示されます。それによると、このブログは昨日で開設5,000日となりました。

5,000日=13.7年ですか。もっともこのブログには長大な空白期間があり、実質はその半分くらいかな(笑)あまり威張れたものではありません。

ブログタイトルのLeft to Writeは、Billy Joelの”The longest time”の下記歌詞から採っています。

 

If you said goodbye to me tonight,

There would still be music left to write.

 

music left to write まだ書いて(採譜して)ない音楽、これから書く音楽。ちょっといい言葉だなと思いました。「素晴らしい文章は、still in my head」というような負け惜しみも込めて、「これから書くよ!」とブログに名付けました。

人によってはLeft to Right(左から右まで)と勘違いし、「Writeはスペルミスだろ?」とか「お前は完全にRightだろ?」とか、要らぬお節介を言いますが、それ違いますから。

これからもあまり面白くもない記事を自分本位に書いて行きます。どうぞよろしくお願いします。


生活支援臨時給付金について(終)

2020-04-16 15:24:05 | 世の中のこと

「予想どおりに」というべきか、世帯30万円現金給付は実施前に制度を改め、個人10万円一律給付となるようです。私は緩い所得条件が付くものと思っていましたので、「一律」については予想が外れました。

こんな危急時だから仕方ないとも思いますが、それにしても10万円×1億3000万人=13兆円・・・はぁ(溜息)みなさん、これ後で税金で返すんですよ。分かってますよね。

「もう1000兆円も借金してんだ、ここで10兆や100兆どうってことねぇ!」と、もはやヤケクソ気味なんでしょうかねぇ。

一律給付の方向になったらなったで、国民様は「遅い、まだ足りない」と批判また批判。

これはだめかもわからんね、ニッポン国。


生活支援臨時給付金について(続々)

2020-04-16 10:07:42 | 世の中のこと

先の記事のとおり、30万円給付金の問題の元凶は、「世帯主の収入だけで支給の可否を判断すること」にあります。

その根底には、「世帯主(夫)が稼いで女房・子供を養っている(はず)」というアナクロニズム――安倍首相のような高齢男性が郷愁を抱いている家族観――があるように思います。

言うまでもなく、現代の家庭の姿はもっと多様です。そもそも「世帯主」という概念自体、現状にそぐわないものとさえ感じます。

首相のアナクロニズムで政策が歪められ、そして誰もそれを止められない。何だか新型コロナ以上に恐ろしい話になって来ました(笑)。


生活支援臨時給付金について(続)

2020-04-16 09:47:29 | 世の中のこと

産経新聞の記事で、いわゆる30万円現金給付の問題点がまとめられていました。

 

【Q&A】現金給付1人10万円案が浮上…30万円だと何が問題?(産経新聞)

 

まさに私が疑問に感じていたのが、リンク先「図表」の例です。夫婦共働き・扶養親族なしの世帯で、世帯主の収入が減って月収10万円以下になれば配偶者の月収が30万円あっても支給対象となります。極端な話、同じ条件で配偶者の月収が100万円あってもやはり支給対象です。

「世帯主の月収」だけで支給の可否を判断する現行案は、著しく合理性を欠いています。

ここに来て、与党・公明党の強い希望で「所得制限なしの一律10万円給付」案が急浮上しています。もしそれが導入されたら現行の30万円給付案はどうなるのでしょう?条件付30万円は取りやめにして一律10万円に一本化するのが「筋」だとは思いますが、30万円給付金は閣議決定を経ているため、いまさら止められないという事情もあるようです。事情というより、政府・首相の面子の問題かも知れません。

それにしても、何とも拙速の過ちを犯したものですね。官僚を含め、政府内に誰か止める人がいなかったんでしょうか?

「安倍首相は誰も意見が言えないハダカの王様」。野党・反対派からよく言われる悪口ですが、こりゃ本当だなと思わざるを得ません。この30万円給付案の「ひどさ」に、官僚の誰ひとり気付かないなんてあり得ないもの。


近頃(というか以前から?)日本に足りないもの

2020-04-15 11:55:28 | 世の中のこと

前回記事から続き。

テレワーク、オンライン授業、遠隔診療。どれも大事なものばかり。現在のキーポイントです。

でも、これらはずいぶん前から、2、3年どころではなくそれこそ10年以上も前から、重要性が言われてましたよね?この危急時に全然整備できてないことがバレちゃた。「馬脚を露す」とはまさにこのこと。国語の教科書にのりそうな典型例。

その意味で言うと、(特に東京への)人口集中問題。都心の殺人的混雑緩和だけの問題ではありません。来るべき大地震・大災害への影響を考えても極めて重要。多くの人の命に係わる問題です。これはテレワーク等よりもっと前、20年前30年前から言われている問題でしょう。でも、なーーーんにもしていないこの国、この国の人々。なにひとつ解決していない。むしろ年々都市への人口集中は酷くなっているくらい。

僕言いましたからね。これマズいって言いましたからね。後で「想定外の災害だった」って言わないでくださいね。


近頃日本に増えているもの

2020-04-15 09:16:13 | 世の中のこと

「日本のコロナ経済対策はなっとらん、諸外国に学べ!」と主張する人がいる。

その人が、未だどの国も実施していない消費税減税(撤廃)を主張するのはどういうことだろう。

「日本は1000兆円の借金が足かせとなって、十分な経済対策を打てないのだ」と批判する人がいる。

その人は、いままで財政規律を重視してきただろうか。「財政規律は後回し、もっともっと財政出動を!」と言ってきたのではなかったか。1000兆円の借金はその「なれの果て」ではないのか。

近頃日本に増えているのは、にわか医学者とにわか経済学者。にわかだけに、どちらも原理原則を欠いている。そして目先の欲にとらわれて、にわかを称賛する愚かな国民。

 


生活支援臨時給付金について

2020-04-14 22:39:24 | 世の中のこと

いわゆる30万円現金給付です。

安倍首相が誇らしげに導入を宣言したいわば「目玉」のこの制度ですが、政府の説明を仔細に検討すると問題点が大きく、政策として原案のまま実施するのは難しいのではないかと思います。収入の意義、共働きの問題など、制度の不明点を政府も積極的に明らかにしようとしておらず、すでに大幅な修正を見込んでいると考えられます。

予想としては、一定のラインを設けたうえでの一律給付に落ち着くのではないでしょうか?

今後の政府発表に注意しましょう。

ただし、あくまでも私の個人的な予想ですので、外れたらごめんなさい。外れても恨まないでね。


持続化給付金のご案内

2020-04-14 09:34:06 | 世の中のこと

現在、緊急事態宣言に伴う休業要請が出ております。この休業に対し、政府では「直接補償はしない」方針のようです。しかしながら、「持続化給付金」は事実上の休業補償として働くものと思われます。

前年同月比売上が50%以上減少した場合に、中小企業(法人)で最大200万円、個人事業(フリーランス含む)で最大100万円の「給付金」が受けられます。1か月間の休業要請に応じた場合、まずほとんどの企業・事業者は「50%以上の売上減少」に該当し、多くのケースで満額が支給されるものと予想されます。

申請の受付は今月下旬から始まり、支給は早い人で5月上旬から受けられるようです。該当者は是非とも申請をしてください。

私の方でも申請に関する相談をお受けしております。こんな時期ですので、ご相談は電話、メール、メッセンジャー等でお願いいたします。

この情報が必要な人達全員に届くことを願っております。

注1)これは「事業者」対象の制度です。給与所得者は対象となりませんので、悪しからず。

注2)「休業」は条件ではありません。休業せずとも前年同月比売上50%減があった場合には支給対象となります。

経済産業省パンフレット

 


米国××教授はこう言っている

2020-04-12 18:03:10 | 世の中のこと

前回記事「海外とは何か?」に続きます。

「米国◯◯大学の××教授はこう言っている」

「海外ではこう言っている」に比べたらまだマシな報道でしょう。だがちょっと待ってほしい(天声人語風)。それ本当に××教授の言葉のとおりですか?原典にあたりましたか?それを疑うべきほど、現在のマスコミ報道は危険です。嘘、誇張、曲解が多いです。

真実、××教授はそう言っていたとして。

So what?ですよ。だから何だ?ということ。

本来So what?は、「それがどうした文句があるか」のような突き放した言葉ですが、ここでは「思考停止しない」という意味で言っています。××教授はそう言っている。そうか。頭ごなしに否定はしない、だけどそれに盲従はしない。それは正しいのかどうか、what?自分の頭で考えろ、考え続けろ、ということ。

「トランプ大統領はこう言っている」

これも、So what?です。

盲従してはいけません。


海外とは何か?

2020-04-12 17:10:00 | 世の中のこと

「海外ではこう言っている」「世界から笑われる」

マスコミの常套句です。マスコミだけではなく、SNS等で情報発信する人もよく使いますね。

ざっくり「海外・世界」と言ったって、いったい何ヵ国あると思いますか?現在(20204)日本が承認している国で196ヵ国あります。残念なことに日本にとても友好的な台湾は入ってませんが、ここでは関係ないので省略。世界の人口は何人いると思いますか?2019年の推計で77億人です。ここから日本人口(12000万人)を引いた数字が、「海外」の人々の数ということになります。

「海外がぁー」「世界がぁー」と言ったって、ひとつに取りまとめて結論付けられる物事なんて、どれだけあるの?それって、本当に「海外の」「世界の」ことですか?あなたのちっぽけな脳ミソの中の妄想の産物ではありませんか?

「海外ではこう言っている」「世界から笑われる」――こういうことを伝える記事、報道、情報、またこう言うことを言う人、書く人、マスコミ。強く疑った方がいいです。

「海外では」と始まったら信頼感ゼロ。そのくらいに思っていて間違いないと思います。