先日、母の用事で母本人を連れて某地方銀行に行きました。
すると窓口で、「お客様は〇〇支店、△△支店、××支店にも口座をお持ちですね?使わない口座であれば解約をお願いいたします」と言われました。
母が言うには、職場を変わるたびに取引支店の口座を作らされた、G銀行の口座は持っていると言っても「ぜひ当支店で作って下さい。給与振込は当支店でないと困ります」と頼まれたと。母は「そんな口座にロクに金は残ってないから捨てとくれ」と言うのですが、「いえいえ、そういうわけには行きません。お時間のあるときで結構ですので解約にお越しください。その際には通帳とキャッシュカードと当時の通帳印と身分証明書をお持ちください。窓口は9時から3時までです。ただし、お昼は1時間お休みです。土日祝日は1日中お休みです。あ、それから・・・」このとき、本来の用事ではすでに1時間くらい待たされていました。
司法書士である私も、金融機関の支店で何らかの仕事があるたびに口座を作らされ、その数は母の比ではありません。ロクに金の残ってない口座が数十やそこらあるでしょう。
休眠口座が問題化していると、マスコミ等で報じられています。銀行や金融庁は「眠っている預金はもったいないから解約手続してください」などとオタメゴカシなこと言ってますが、本音は口座管理コストを減らしたいということなんでしょう。別に預金者のためを思ってのことじゃありません、あくまでも銀行自身の利益のため。
だけどさぁ、上記のとおり、もともと銀行側の都合で口座を作らされたんですよ?「普通預金からで結構ですからお取引開始を」という営業文句もありましたよね?さんざん無駄な口座を作らせといて、今度は解約してくれとは、自分勝手が過ぎませんかね?
というわけで、口座解約に協力する気はさらさらありません、母も私も。どうせ残高は数円からせいぜい数百円。そんな口座、どうぞ勝手に「捨てとくれ」。