今年の高校野球は雨にたたられ、延期に次ぐ延期。コールドゲーム、ノーゲームなど関係者や選手にとって酷な事態も生じています。10年くらい前、われらが母校が出場(春)した年も天候不順で、母校の当初の試合予定日は雨で中止、翌日は試合開始となったものの降雨ノーゲーム、さらにその翌日ようやく試合ができたのでした。
大会運営者の苦労や苦悩はよく分かりますし、天候が相手ですから、仕方ないと言えばそれまでなのですが……しかし工夫の余地はないものでしょうか?
天候の影響を受けないのは、やはりドーム球場ですよね。いまや全国にいくつもあるのですから、毎年全国持ち回りで開催したらどうでしょう?甲子園球場にはこれまでの歴史があり、特別な思い入れがあるのは理解できます。しかし、高校野球の歴史はこれからも「作られ続けて行く」もの。ここらで全国のドーム球場を舞台に、新たな歴史を刻み始めるのもいいのではないでしょうか。
東京オリンピックでは日本選手が大活躍でした。よく言われるのはホームアドバンテージ。日本を「本拠地」とする選手たちは、東京において、他国の選手よりも力を発揮する――そういうことは確かにあると思います。今回のオリンピックは無観客でしたが、応援する人の多さもホームアドバンテージに関係してくることでしょう。
そのように考えると、「全国持ち回り案」はやっぱり良いことだと感じます。だって甲子園球場に固定では、兵庫県・大阪府の学校が常にホームアドバンテージを持ってしまうことになりますから。選手も応援も、両府県からは非常に行きやすいですよね。持ち回りで、今年は北海道、翌年は九州、次は東北…という方法は、全国の高校野球関係者にとって、かなりありがたい話なのではないでしょうか。
再び母校の話で恐縮ですが、2回にわたる雨天順延により、生徒の応援団は相当の苦行を強いられたようです。群馬県と甲子園では「中止になったからちょっと帰る」という訳にはいきません。OBでも仕事を休んで3日間「居続け」をした猛者がいたとか。まぁOBの方は喜んでそうしてたので別にいいんですけどね(笑)