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Left to Write

司法書士 岡住貞宏の雑記帳

生活支援臨時給付金について(終)

2020-04-16 15:24:05 | 世の中のこと

「予想どおりに」というべきか、世帯30万円現金給付は実施前に制度を改め、個人10万円一律給付となるようです。私は緩い所得条件が付くものと思っていましたので、「一律」については予想が外れました。

こんな危急時だから仕方ないとも思いますが、それにしても10万円×1億3000万人=13兆円・・・はぁ(溜息)みなさん、これ後で税金で返すんですよ。分かってますよね。

「もう1000兆円も借金してんだ、ここで10兆や100兆どうってことねぇ!」と、もはやヤケクソ気味なんでしょうかねぇ。

一律給付の方向になったらなったで、国民様は「遅い、まだ足りない」と批判また批判。

これはだめかもわからんね、ニッポン国。


生活支援臨時給付金について(続々)

2020-04-16 10:07:42 | 世の中のこと

先の記事のとおり、30万円給付金の問題の元凶は、「世帯主の収入だけで支給の可否を判断すること」にあります。

その根底には、「世帯主(夫)が稼いで女房・子供を養っている(はず)」というアナクロニズム――安倍首相のような高齢男性が郷愁を抱いている家族観――があるように思います。

言うまでもなく、現代の家庭の姿はもっと多様です。そもそも「世帯主」という概念自体、現状にそぐわないものとさえ感じます。

首相のアナクロニズムで政策が歪められ、そして誰もそれを止められない。何だか新型コロナ以上に恐ろしい話になって来ました(笑)。


生活支援臨時給付金について(続)

2020-04-16 09:47:29 | 世の中のこと

産経新聞の記事で、いわゆる30万円現金給付の問題点がまとめられていました。

 

【Q&A】現金給付1人10万円案が浮上…30万円だと何が問題?(産経新聞)

 

まさに私が疑問に感じていたのが、リンク先「図表」の例です。夫婦共働き・扶養親族なしの世帯で、世帯主の収入が減って月収10万円以下になれば配偶者の月収が30万円あっても支給対象となります。極端な話、同じ条件で配偶者の月収が100万円あってもやはり支給対象です。

「世帯主の月収」だけで支給の可否を判断する現行案は、著しく合理性を欠いています。

ここに来て、与党・公明党の強い希望で「所得制限なしの一律10万円給付」案が急浮上しています。もしそれが導入されたら現行の30万円給付案はどうなるのでしょう?条件付30万円は取りやめにして一律10万円に一本化するのが「筋」だとは思いますが、30万円給付金は閣議決定を経ているため、いまさら止められないという事情もあるようです。事情というより、政府・首相の面子の問題かも知れません。

それにしても、何とも拙速の過ちを犯したものですね。官僚を含め、政府内に誰か止める人がいなかったんでしょうか?

「安倍首相は誰も意見が言えないハダカの王様」。野党・反対派からよく言われる悪口ですが、こりゃ本当だなと思わざるを得ません。この30万円給付案の「ひどさ」に、官僚の誰ひとり気付かないなんてあり得ないもの。