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Left to Write

司法書士 岡住貞宏の雑記帳

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう

2008-12-26 18:16:40 | 本の紹介
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
マーカス バッキンガム,ドナルド・O. クリフトン
日本経済新聞出版社

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 先日、日経新聞に広告が出ていたのを見て購入しました。

 奥附を見ると「2001年11月30日1版1刷、2008年5月29日20刷」とありますので、この手の自己啓発本としてはかなりのロングセラーですね。

 思いっきり内容を要約すると、「人にはそれぞれ天賦の資質がある。その資質を生かした『強み』を持つべきだ。成功の秘訣は『強み』をさらに伸ばすこと。人はとかく『弱点』を克服しようとしがちであるが、それはまちがい」ということです。

 著者の調査・研究によると、人の「強み」は34の資質にカテゴライズできるとのこと。そして、この書籍に書いてあるURLにアクセスすると、「ストレングス・ファインダー」という試験を受けることができ、自分の「強み」となる資質が何なのか分かるようになっています。

 私も早速受けてみました。な、なんと、この「ストレングス・ファインダー」は全部で80問も質問項目があり、回答するのに30分もかかりました。

 で、私の強みとなる資質とは・・・

1着想/Ideation
 複雑な物事をうまく説明できる考え方を見つけるのが好き。目新しく逆説的な考え方なら、なお好き。

2活発性/Activator
 考えはすぐに行動にうつす。行動しながら学ぶ。

3目標志向/Focus
 目標を目指して効率的に行動する。目標に役に立たない行動を嫌う。

4指令性/Command
 自分の考えを人に押し付ける。他人を同調させる。対決に怯えない。

5コミュニケーション/Communication
 説明すること、人前で話すこと、書くことが好き。「単なる事実」を「物語」に転換させて語る。

 う~ん……占いじゃないですから、「当たってる、当たってない」というのも何ですが、かなり「当たって」いるような気がします。34の資質を最初に見たとき、「この中で自分が魅力を感じるのは、やっぱり『着想』かな?」と思っていたら、それが見事ナンバー1に来て驚きました。

 それぞれの資質を示す言葉は、日常的な語感とはちょっと違ったニュアンスで使われているようです。例えば、「コミュニケーション」は「他人との交流を好む」のかと思ったら、そうではなく「語ること、表現することを好む」のだそうです。上記の各資質の説明も思いっきり要約してありますので、詳細な内容を知りたい方は、ぜひとも本書で。

 それにしても、「指令性」は「自分の考えを人に押し付ける」って……誰だ!「そのとおりじゃねぇか」と失笑したヤツは!?言っておきますが、これは「強み」であって、改善すべき「欠点」ではありません。よーし、これからも指令性を生かしてグイグイ押し付けるぞー!

 なお、「ストレングス・ファインダー」を受けるには本書に記載のIDが必要で、しかも1度だけしか受けられません。ですので、ここにURLを記載しても無意味なので、受けたい方は本書を買ってください。


この人民にしてこの政治

2008-12-18 13:55:54 | 考えたこと
学問のすゝめ (講談社学術文庫)
福沢 諭吉,伊藤 正雄
講談社

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 いまに始まったことではありませんが、政治がシャンとしませんね。

 早いとこ本格的に景気対策をして欲しいものです。その経済効果のほどはともかく、定額給付金はいったいどこいっちゃったんでしょう?

 太平洋を渡ったかの国では、「新しい時代」を象徴するような若きリーダーが選出されました。

 40代にしてあの品格・風格、知的な発言、堂々とした演説。

 「ウチの総理大臣が並んだら相当見劣りするよなぁ~イヤだなぁ~なんで日本にはまともな政治家がいないんだぁ~?」と悲憤慷慨することしきり…

 …だったのですが、言ってくれてました、福澤先生。もう100年以上も前に。


―― 愚民の上に苛き政府ありとはこの事なり。こは政府の苛きにあらず、愚民の自から招く災なり。愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。我日本国においてもこの人民ありてこの政治あるなり。――


 私たち人民の側でもう少しカシコくならなければ、政治家がカシコくなる訳がありませんね。

 もっとはっきり言いましょう。

 人民がバカだから政治家もバカなのです。

 福澤先生、恐れ入りました。


宿屋めぐり

2008-12-14 16:18:20 | 本の紹介
宿屋めぐり
町田 康
講談社

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 町田康さんの長編小説は「告白」以来でしょうか?

 最近、新聞の書評や、この時期に多い「2008年の文学回顧」というような記事に相次いで取り上げられていたので、期待して買いました。

 第一印象は、あ、厚い…!なんと602ページの大作です。全部書き上げるのに7年かかったそうです。もちろん7年間この作品にかかりきりだったというわけではないでしょうが、しかし、7年という歳月が厚さになって現れ出でた気合いを感じさせます。

 そして、肝心の中身ですが…いや、もうスゴいの一言。間違いなく、町田さんの最高傑作だと思います。

 文体は相変わらずウダウダグダグダの町田節で、そこに描かれる世界は不可解・不条理・不合理・不誠実・不謹慎・不健康・不細工・不品行・不法行為・不当利得……いっぱいの「不」の物語。つーか、こんな世界観を私がここでひと言で表現できるワケねーだろ!ってキレてしまいそうです。

 読んでいる途中で「ああこれは現代の『人間失格』だ」と思ったり、「いや違う『走れメロス』だ」と思ったり。でも読後感は、またそれらとは全く別物です。物語の世界を支配する、ヤクザの親分とキリストとを足して2.22で割ったような割らなかったような「主」の存在が実に秀逸でした。

 何にしても、7年間602ページの物語は7年間602ページくらいかけないと解説できそうにないや。とにかく読んでみてください。


司法書士の脱税事件

2008-12-12 12:04:44 | 世の中のこと
確定申告の書き方―平成21年3月16日締切分
渡辺 義則
中経出版

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 債務整理事件を多数手がける東京の司法書士が、9000万円の脱税容疑で告発されたそうです。

 私にとってはなんともショッキングな事件であり、また、迷惑な事件です。

 「迷惑な」という意味ですが、ひとつには、この事件をきっかけに「司法書士に対する税務署の眼が厳しくなったらイヤだなぁ」ということ。もちろん、私自身はきちんと申告していますし、何も恐れることはないと言えばそのとおりなのですが、それでもやっぱり「痛くもない腹」を探られたくはありません。ただでさえ忙しく人手不足の最中、税務調査があったらその対応にはツラいものがあります。

 ふたつ目は、依頼者の方々に「司法書士はボロ儲けしてんだなぁ」と思われるんじゃないかということ。おかげさまで私もいまの忙しさに見合うレベルの収入は頂いておりますが、それでも同世代の大企業サラリーマンと比較したら平均的な金額です。正直に言って、私の事務所では売上が上記事件の脱税額の何分の1かというところ。そして、それはあくまでも売上ですから、そこから人件費をはじめとする諸経費を差し引いた残額が収入となります。とてもとても「ボロ儲け」というお話ではありません。

 声を大にして言いたいです。

 ほとんどの司法書士はマジメに仕事し、その結果として社会的に妥当なレベルの収入しか得ていませんよ。

 依頼者の方々、税務署の方々、どうぞ誤解のないようにお願いします。

小渕大臣

2008-12-08 14:14:57 | 世の中のこと

内閣府特命担当大臣 小渕 優子〈大臣フォトレポート〉


 自民党の笹川総務会長が、小渕少子化対策担当相の任命理由について、「子供を産んだから云々」と発言したことが問題となっています。

 笹川先生・小渕先生、共にわが群馬司法書士会の顧問の先生ですので、この問題はぜひとも穏便に収束して欲しいものです。

 小渕先生は、私の住所地の選挙区選出でもありますので、ご活躍を期待しております。……が、いまだ目覚ましい活躍はなく、残念です。良くも悪くも「目立つ存在」なのですから、もっと思い切った政策立案をして欲しいと思います。

 少子化問題は、国の未来を左右する重大問題であり、しかも数十年~数百年というスパンで取り組まなければならない問題です。現在のわが国は、お世辞にも「子供を育てやすい社会」ではありません。私自身のことを振り返っても、いまでこそ子供が成長し(中学3年と小学6年)、手がかからなくなりましたが、少し前までやはり相当大変だったというのが実感です。

 「小渕さんはお嬢様育ちだから、庶民の子育ての苦労が分からない」などという声も聞かれますが、これは的外れな批判でしょう。そんなことを言っていたら、自ら経験したこと以外の事柄には何も口出しできなくなって、政治は成り立たなくなってしまいます。

 重要なのは、想像力と共感力。これを存分に働かせて、つまらない批判に負けずに頑張って頂きたいところです。


金融広報アドバイザー

2008-12-05 13:19:18 | 仕事のこと

知るぽると 群馬県金融広報委員会

 今春より群馬県金融広報委員会から「金融広報アドバイザー」の委嘱を受けています。

 本日は乃木坂で金融広報アドバイザーの研修会です。

 金融広報アドバイザーとは、金融や家計・経済問題に関する知識を普及させるために、講演会・セミナーなどで講師等の活動をするボランティアです。

 講師派遣は無料ですので、ご希望の方は群馬県金融広報委員会または当事務所までご連絡ください。