
上毛ローンからの連絡(クリックで拡大)
群馬県高崎市に本店をおく消費者金融の上毛ローン(上毛ローン上毛與信株式会社)が倒産(破産)したことは、すでにこのブログでもお伝えしたとおりです。
ごく最近、上毛ローンの破産管財人が、同社からの借入記録がある人全員に対して、取引履歴の開示請求と過払い金の債権届をうながす趣旨の連絡を郵送したようです。
「過払い金は、漏らさず、すべて破産手続きに乗せよう」という意図はまことに結構ではありますが……借入記録がある人「全員」に、しかも「自宅」に郵便で送りつけるというやり方は、なんとも荒っぽく、もう少し配慮をして欲しかったところです。
私が債務整理を受任し、すでに何度も取引履歴の開示を求めている債務者の方のところにも、「あなたには過払い金があるかも知れないから、取引履歴の開示を請求してください」という連絡が送られているのです。これでは、まるで私が職務怠慢で、取引履歴の開示請求もしていなかったようではないですか?
また、債務者の方の中には、「家族に内緒で債務整理したい」という方もたくさんいます。そのような方には、私も郵送を差し控えたり、どうしても郵送が必要なときには司法書士の肩書のない個人名の封筒で送付したりと、慎重な配慮をしているものです。それなのに、そのような方の自宅に、「破産者上毛ローン上毛與信株式会社破産管財人弁護士」という差出人からの郵便物を堂々と送りつけられては……。まったく、依頼者も私も泣きたくなります。
さらに、私が以前に債務整理をし、すでに過払い金の返還も受けている(その旨の和解が成立している)方のところにも、同じ連絡が送られているとのこと。「もう終わったはずなのに、いったい、いまさら何事だろう?」と、不信を抱いた依頼者の方から問い合わせが相次いでいます。
いずれにしても、上毛ローンからの上記連絡が届いた方の中でも、いろいろなパターンが考えられます。ご不明な点、疑問点のある方は、どうぞご遠慮なく当事務所までお問い合わせください。