総選挙も間もなくですが、私はわりと真剣に政権交代が起きて欲しいと思っています。政権交代というと思い出すのは、やはり2009年に(旧)民主党政権が誕生したときのこと。日本人にとってほとんどトラウマのような経験でありますが、それでもやっぱり政権交代はあった方がいい。失敗を繰り返して徐々に改善していくのは政治の世界も同じです。グズグズダラダラと現政権与党の支配が続くのより、なんぼかマシだと思います。ダラダラしてたら改善の機会も失われるというものです。
そして現在の日本において、政権交代の主役と考えられるのは立憲民主党w僕らの立憲民主党(爆)みんな大好き立憲民主党(失神)
どうにも頼りないので、立憲民主党の問題点を指摘し、もって党勢回復の参考にして頂ければと思います。もっとも私が指摘するのは、もっぱら「表面的」なことです。だって立憲民主党についてそんなに深いことなんか知らねーし、『枝野ビジョン』(文春新書)読んでも政策的には自民党と大差ねーし。いや、むしろいいんですよ、「革命を目指す」みたいな大差あったら政権交代なんて任せられませんからね。表面的にこのへん直した方がいいんじゃねーの知らんけど、ということを3点ほど指摘します。
1クチのきき方が悪過ぎ
テレビのニュース等を観ていると、ときどきチョー不遜な物言いをする政治家が出てきます。ルシファーのごとき傲岸さをもって、「自民党などすぐに滅びるであろう!」と力強く断定を下します。
んんっ!この大魔王様は誰だ!?とよく見れば、枝野サンや福山サンじゃあーりませんか。支持率5%の巨大政党wの大幹部様でありました。
まぁ別にどんな口のきき方したって「好きにしろい」としか思いませんが、でも嫌われるよね、身の丈に合っていないビッグマウスは。少し前によく言われた「KY」とか「イタい人」とか、そういう印象しか受けません。
無理にへりくだれと言うつもりはありませんが、普通に話せないんですかね?ごくフツーに。妙にリキんでいて余裕がなくて不快感がいっぱい。静かに、論理的に話せば国民にも通じると思うんですけどね。
2自民党のことを気にし過ぎ
野党ということの性質上、発言の多くが与党批判になるのは仕方ないと思うんですが、それにしても自民党のことばかり言ってますよね。特にアベさんのこと。もうとっくに首相辞めたんですがね。むしろこれだけ気にするのは、逆に自民党大好き、アベさんLOVEなんじゃないかとさえ思います。好きな子にやたらちょっかい出すアレです。
発言の半分は与党批判・政権批判に充てるとして、もう半分は自党の政治観とか政策提言とか、そういうののアピールに充てた方がいいんじゃないの?共産党との協力関係は、あんたたちの支持者でさえ不安・不信に思ってるよ。よく説明したら。ちょっと前に「政権発足後、初閣議で直ちに決定する事項」というのを出しましたが・・・う~ん・・・もう少しよく考えてから、濃い内容を発信しようよ。
3「仲間」しか見てない
上記1及び2も、結局はこの第3点目に収束するのかも知れませんが、立憲民主党は自分たちの「仲間」しか見ていない、仲間に向けてしかモノを言っていないように感じます。「自民党は滅びる」「ワー!」「アベノミクスは完全に失敗だ」「ワー!」歓声を上げているのは立憲民主党の支持者だけ、他の多くの人たちは白けています。
ここはよく考えてください、本当に重要なことです。
現状、どんなことがあっても与党に投票しない「反・与党票」は立憲民主党の支持者を含めて投票者の20%くらいはいるでしょう。いや20%はちょっと甘いかも、でも15%くらいは間違いなくいると思います。一方、どんなことがあっても与党に投票する「与党票」は投票者の30%くらい。こちらも少々辛く見ても25%は間違いなくいると思います。残りは無党派層、場合によって投票先を変える人たちですが、しかしこの無党派層も完全な「無色」じゃないんですよ。恐らく、濃淡はあれ、無党派層もだいたい30:20の割合で与党:反与党の色が付いている訳です。で、全体として与党60:反与党40とか、そういう割合に落ち着く。
立憲民主党は選挙に勝とうとしたら、いま与党に投票している人たちに投票してもらわなければなりません。確固たる「与党票」はどんなに訴えかけても与党に投票するんですから、鍵を握るのは「通常は与党に投票する無党派層」ということになります。この層の支持がなければ(与党の支持から引き剥がさなければ)絶対に、永遠に選挙に勝つことなんてできやしません。
気を付けなければならないのは、この層の人たちは「実際に与党に投票していた(投票したことのある)」人たちだということ。例えば枝野サンが「自民党はバカだ」と言う。仲間である反・与党票の人たちは「ワー!」と歓声を上げて大喜びする。だけど、メインターゲットとする無党派・与党支持層はどうですか?「あー自民党はバカなんだぁ、投票するのやめよう」と思いますか?思わないでしょう。「バカな自民党に投票したお前らもバカ」と言われているように感じて、嫌な気分になるだけではないですか?
つまり、仲間内の心地よい喝采ばかりを求めて、政治の本当の目的を見失ってやいませんか?ということ。国民の幅広い支持を受ける政党が与党となるのです。だとしたら幅広い支持を受けられるような言葉を発しなければ。幅広い支持を受けられる態度を取らなければ。仲間の顔色ばかり窺っていても仕方ないでしょう。いまは仲間でないけれど、仲間になって欲しい人をこそ見るべきです。そのことが分からないと、繰り返しますが、絶対に選挙になんか勝てないですよ。
いかがでしょうか?多少なりとも参考になりましたでしょうか、立憲民主党の皆さん。私は真面目にアドバイスしているつもりです。おちょくってる気持ちは全くありませんので、悪しからずご了解ください。なーんて、多少おちょくってますね(笑)誠にスイマセン。でも、特に上記3は真実を含んでいると思うよ。
罪滅ぼしに『枝野ビジョン』のリンク貼っときます。