アメリカの禁酒法はご機嫌に上手く行っていた。そうでないとは誰にも言わせない。憲法修正第18条〔禁酒法〕が、13年間の施行を経て1933年に廃止されたとき、この法は首尾よく行った、やるべきことを見事に果たしたと、法の支持者のほとんどは思ったのだった。
歴史上最も愚かな法として普通言及されるのに、かなり奇妙な診断のように思われるかもしれない。だがそれは、この時代全体があまりに神話と神秘に包まれてしまっているため、博識な人でさえ、何がなぜ起こったのかを正しく理解できていないからだ。 (18禁酒法・p228)