4月までの歌舞伎座さよなら公演があまりにも充実していたので、後半は役者も客もちょっと息切れ?
個人的には日に日に歌舞伎熱はクールダウンwしつつある感じなのですが。まあ恒例の
下半期ベスト10
1.四谷怪談(8月演舞場)
なんといっても勘太郎に尽きる。初役で父親をしのいだとすら思える大出来。個人的には伊右衛門が段ちゃんだったら、と思わないでもないが、うれしすぎて死んじゃったかもしれないし、どっち見ていいかわからなくなりそうなので、まあ海老蔵でよかったかも。
2.沼津(9月演舞場)
12月の松嶋屋兄弟の沼津もよかったが、やはり好きだったのは吉右衛門と歌六のほう。
芝雀や歌昇など脇も充実していた。
3.黒塚(10月大阪新歌舞伎座)
今年二度目の右近の黒塚。二度目のほうがより、哀れで妖しくて、泣けた。舞踊作品としては大好きな作品になりつつある。猿之助一門だけじゃなくて、みんなやってほしいなあ。
4.盛綱陣屋(10月演舞場)
仁左衛門の人情味あふれる盛綱、団十郎の大きい芝居、魁春の品と情け。とてもバランスのいい芝居だった。
5.紅葉狩(10月平成中村座)
初演でも感心したのだが、再演でさらに進化した後ジテに感動。勘太郎の踊りには、人を揺り動かす力がある。そしてあたしをイカセチャウ何かがある。
以下タイトルとシンの役者のみ。
6.加賀鳶(10月演舞場)團十郎ほか
7.金閣寺(7月演舞場)團十郎、吉右衛門、芝翫ほか
8.夏祭浪花鑑(11月平成中村座・前半)勘三郎、橋之助、勘太郎ほか
9.荒川の佐吉(9月演舞場)仁左衛門、歌六ほか
10.河内山・直侍通し(11月演舞場)菊五郎、幸四郎ほか
番外
歌舞伎のみかた(7月国立)壱太郎と隼人。若さあふれる新鮮な解説。
上半期MVP
圧倒的に
勘太郎
四谷怪談はここ数年の歌舞伎の中でも1,2を争うほどの感動作だった。
次点
仁左衛門、歌六、團十郎
上半期MIP
9月沼津冒頭の群衆たち。代表して芝喜松さんと歌江さん。
本当に芝居に引きずり込む力を持った、いい「ガヤ」って大事。
次点
笑野(10月平成中村座試演会)
熊谷陣屋の相模は、熊谷の橋吾とともに、試演のレベルを凌駕するすばらしいものだった。
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