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下半期歌舞伎ベスト10+α

2010-12-29 | agenda

4月までの歌舞伎座さよなら公演があまりにも充実していたので、後半は役者も客もちょっと息切れ?

個人的には日に日に歌舞伎熱はクールダウンwしつつある感じなのですが。まあ恒例の

下半期ベスト10

1.四谷怪談(8月演舞場)

なんといっても勘太郎に尽きる。初役で父親をしのいだとすら思える大出来。個人的には伊右衛門が段ちゃんだったら、と思わないでもないが、うれしすぎて死んじゃったかもしれないし、どっち見ていいかわからなくなりそうなので、まあ海老蔵でよかったかも。

2.沼津(9月演舞場)

12月の松嶋屋兄弟の沼津もよかったが、やはり好きだったのは吉右衛門と歌六のほう。
芝雀や歌昇など脇も充実していた。

3.黒塚(10月大阪新歌舞伎座)

今年二度目の右近の黒塚。二度目のほうがより、哀れで妖しくて、泣けた。舞踊作品としては大好きな作品になりつつある。猿之助一門だけじゃなくて、みんなやってほしいなあ。

4.盛綱陣屋(10月演舞場)

仁左衛門の人情味あふれる盛綱、団十郎の大きい芝居、魁春の品と情け。とてもバランスのいい芝居だった。

5.紅葉狩(10月平成中村座)

初演でも感心したのだが、再演でさらに進化した後ジテに感動。勘太郎の踊りには、人を揺り動かす力がある。そしてあたしをイカセチャウ何かがある。

 

以下タイトルとシンの役者のみ。

6.加賀鳶(10月演舞場)團十郎ほか

7.金閣寺(7月演舞場)團十郎、吉右衛門、芝翫ほか

8.夏祭浪花鑑(11月平成中村座・前半)勘三郎、橋之助、勘太郎ほか

9.荒川の佐吉(9月演舞場)仁左衛門、歌六ほか

10.河内山・直侍通し(11月演舞場)菊五郎、幸四郎ほか

 

番外

歌舞伎のみかた(7月国立)壱太郎と隼人。若さあふれる新鮮な解説。

 

上半期MVP

圧倒的に

勘太郎

四谷怪談はここ数年の歌舞伎の中でも1,2を争うほどの感動作だった。

次点

仁左衛門、歌六、團十郎

 

上半期MIP

9月沼津冒頭の群衆たち。代表して芝喜松さんと歌江さん。
本当に芝居に引きずり込む力を持った、いい「ガヤ」って大事。

次点

笑野(10月平成中村座試演会)
熊谷陣屋の相模は、熊谷の橋吾とともに、試演のレベルを凌駕するすばらしいものだった。

 

 


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