👆これは、街で良く見かけるスターバックスの看板。
しかし、この女性は誰?
そう聞かれると、答えに困る人も多いのではないでしょうか?
そして、その答えはセイレーン(人魚)。
ただ、このセイレーン(人魚)は人魚姫のよな生易しいものではなく、航行中の人を美しい歌声で惑わし遭難や難破に遭わせるだけでなく、セイレーンに喰い殺された船人たちの骨は島に山をなしたという厄介な人魚(妖し)なのです。
そして、そんな人魚伝説が石垣島を含む八重山の広い島々に伝えられているのです。
それは1771年4月24日午前8時頃に八重山列島近海を震源として発生した八重山地震による大津波にまつわる話で、その地震の前に夜な夜な海の方から歌声が聞こえてきたらしい。
その声は男には女性の声として聞こえ、女には男性の声て聞こえる不思議なもので、最初は心地よい歌声に村の若人は浜にでて聞きいっていたのですが、そのうちに気味が悪くなってきた。
その浜が、この画像の先にあるのだ・・・・
そして、その頃を境に村人が幾ら網を入れても全く魚が採れなくなり、それを案じた一人の老人が普段は絶対に出ない沖にまで船を出して網を入れた。
すると、その網に魚らしきものが入っている手ごたえはあるものの、老人一人の力ででは引き上げることができず、偶然に浜にいた若人に応援を頼み浜の近くにまで網を引き上げることがでせきた。
すると、その網の中にいたものは・・・・ なんと人魚だった。
で、その網に掛かった人魚が引き上げられたという浜が、👆ここね。
まぁ、ここまでは島の昔話で紹介された内容なのですが、ここからの話はCherryが昔し地元の“オジイ”や“おばぁ”から実際に聞き取った話。
そして、その人魚は言った。
私は海の大主に分からぬよう歌声で大切なことを伝えにきたのですが皆さんには上手く伝わらなかったようです。
だから、その大切なことを今ここでお教えしますので、どうか私を助けてくださいと懇願する。
しかし、村の若人たちは人魚の肉に不老不死の力があるという言伝えから捕らえようとするのですが、網を入れた老人が・・・・
私はもう、それほど若くはないし、これ以上の命を望まない。
だから貴方は元いた海へと帰りなさいと沖まで運び放してあけた。
その時のこと・・・
これから海の大主が大きな地震を起こし、この島へと津波が押し寄せます。
皆さんは今すぐに高い場所へと逃げてくださいと・・・
その話を聞いた村の長老は早馬を走らせ他の村々へと知らせたものの、聞く耳を持つものはおらず大津波の引き潮で取り残された魚を浜で採っていた。
もう、この後は語るまでもないでしょう。
死者・行方不明者約11,000人という大参事の大津波が島へと押し寄せた。
これを俗に明和の大津波と言っている。
ちなみに、人魚を助けた老人が住む村の人々は一足早く高い山へと避難して難を逃れたというお話。
そして話は変わって・・・・
こちらはコロナ禍で“一躍、時の人”ならぬ“時の妖し”となったアマビエ。
こちらも石垣島に伝わる人魚の類とすれば人に災いを知らせ、そこに生きる人々を救うという事を考えると、日本の人魚は人を惑わし命すら奪うという西洋のセイレーン(人魚)とは大違い。
で・・・
もし、この新型コロナが終息し普通に旅行が楽しめるようなったら、この浜に座り災いを知らた人魚に思いを馳せてみたら如何でしょうか?