先日に渡航した鹿児島県の獅子島は「化石の島」と呼ばれているだけあって白亜系の御所浦層群の露頭が随所あり、中でも島内の弊串からは海棲爬虫類であるエラスモサウルス類の化石が見つかっています。
と、言うことで・・・・
湯ノ口から立石や柏栗にかけての海岸では👆上にUPしたようなトリゴニアなどが含まれた化石が転石として観察され、その他にも標高393mの七郎山山頂にある駐車場付近では大型巻貝の化石を観察することができます。
また、島の北部端に伸びる岬では新生代・第三紀の有孔虫化石も観察することができます。
そして、その転石を良く観察すると小型巻貝の断面が密集した状態で観察できる。
でもって、こちらは少し前までセリシウムと呼ばれていた大型の巻貝と思しき化石ですが、現在ではオリゴプティクシス ピラミダエフォルミスと変更されています。
そして・・・・
この化石は、そのオリゴプティクシス中でも比較的に小さめの個体・・・・ かな?
そして最後に、これは母岩より遊離した三角貝の仲間でプテロトリゴニア・プスチュローサ。
ちなみにプテロトリゴニアの名は両側の殻を広げると翼のように見える“プテロ”と三角貝の総称であるトリゴニアを合わせたもの。
現生種としてはオーストラリアに生息するウチムラサキシンサンカクガイ(Neotrigonia margaritacea)が有名。
----------- 化石のDATA -----------
プテロトリゴニア・プスチュローサ
Pterotrigonia (Pterotrigonia) pustulosa
鹿児島県出水郡長島町獅子島
御所浦層群
白亜紀/セノマニアン