このカットされた石は 1.96ct のイットリウム・アルミニウム・ガーネット(Yttrium Aluminum Garnet)。
略して YAG。
で、こちらはガーネット構造をもつ結晶なのですが人工的に合成されたものなので自然界には存在しないという代物。
ただ、この石っていうかルースに長波の紫外線を照射すると・・・・
蛍光イエローに激光するのです。
そりゃ、ライトで照らせば光って当然だろ!
いやいや、そういう話じゃなくて・・・・
長波の紫外線って青い光だから、その光で照らせば普通は青く光るはずなんですよ。
それが蛍光イエローに激光するって・・・ 面白いと思いません?
そんでもって、ここまで激光するのであればウランガラスみたいに夜明け前の紫外線にも反応したりして・・・ ねぇ。
ただ、こんな風に激光したとしても黄色が蛍光イエローに光るだけ。
だから次は、これね。
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こちらはフラックス法(溶液法)やベルヌイ法(溶融法)で合成されているスピネル。
まぁ、天然石を本物とすれば合成されたものは代用のエセ宝石ってやつ。
ただ、天然石が優れているかと言えば、そうとも言い切れず、視点を変えれば合成されたものの方が内包物などが含まれず“良いとこ取り”みたいなところがあるんですよね。
そして、この合成スピネルに長波の紫外線を照射すると・・・・
見事に赤い蛍光を発します。
これは青い色を発色させるためにコバルトが用いられているかららしいんだけど詳しいことは・・・ 分かんな~い。
でも、天然スピネルでも同様に蛍光するモノがあるらしいんだけど、この場合はイットリウム・アルミニウム・ガーネットやルビーのように紫外線の照射で石が蛍光するだけなので、こちらの合成スピネルのように変色発光するのは面白いと思う。
ただ、こんな技術は人を傷つけるためではなく平和のために使ってほしいとCherryは願っている・・・・