倉野立人のブログです。

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2012-03-18 18:44:13

2012-03-18 | インポート
3/17 Sat.  [ クラちゃんの起床時刻 5:40 AM ]
さきのニュースで、県内書籍販売大手の 「 平安堂 」 が、長野市の 「 高沢産業(建設資材販売業)」 に〝身売り〟することが明らかになったことが報じられ、時代の趨勢(すうせい)を実感しました。
われわれナガノの者にとって 「 本 といえば平安堂、平安堂といえば 本 」 というほど、本屋サンの代名詞として馴染んできました。
何かにつけて凝り性だったワタクシ、自転車少年に中~高校は専門誌 『 サイクルスポーツ 』 を買いに平安堂に足を運び、またスキーフリークだった学生時代は 『 スキージャーナル 』 を買いに走ったものでした。
最近でも、視察の移動中の友(とも)として欠かせない文庫本を所望したり、大好きな刑事ミステリー 『 新宿鮫シリーズ 』 を購入するのも平安堂・・・本に親しむ者にとって、平安堂は無くてはならない存在であったハズです。
しかし、(記事によると)年商200億円を越えたピーク時に比べ、最近では売り上げも半減以下に落ち込み、他社に資金援助を乞うを余儀なくされたようです。
やはりここには、時代の趨勢(すうせい)を感じぜらるを得ません。
インターネットの普及による〝紙媒体離れ〟や、販売ツールのネット通販への移行に伴う〝販売機会の喪失〟さらに古本市場の拡大に伴う〝新刊の売り上げ不振〟・・・もって正当派書店の栄華は久しからず、の運命を辿ったということでしょうか。
多様化する社会状況の下、今までどおりの事業展開ではニーズに応えられなくなってきているのかもしれません。
その一方で、新たな感性で伸びを見せるビジネスもこれ有り、イイ意味でも悪い意味でも〝先が見えない〟というのが実際のところでしょう。
平安堂の〝身売り〟というニュースに触れ、複雑な思いにかられた私でした。