倉野立人のブログです。

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〈忘れてはならないこと〉

2012-03-13 | インポート
3/12 Mon.  [ クラちゃんの起床時刻 4:55 AM ]
この日〝もうひとつの大震災〟である 「 長野県栄村大地震 」 から 1 年が経過するに至り、御見舞いの意を新たにしました。
去年3月12日の午前4時前、長野県北部を震源とする地震が発生し、長野県栄村は震度6強の揺れを観測しました。
この地震で村内の住宅688棟が壊れ、村の人口の70%に当たる1700人余りが一時、自宅を離れて避難生活を余儀なくされたのです。震災で亡くなった方はいなかったものの、その後の
避難生活によるストレスなどで亡くなった3人が震災による関連死と認められました。
震災から1年がたつ今も、依然、改修工事が終わっていない住宅があり、69世帯146人が村の外に避難したり、仮設住宅で生活したりしています。
また村内では損壊した道路が217か所、田んぼなど農地の被害が853か所に上りました。
全国有数の豪雪地帯の栄村は、この冬、例年の2倍近い積雪となった影響もあって、被害の復旧工事が今も中断された状態が続き、道路の70%以上、農地の半分近くで復旧工事が終わっていません。
地震から1年となる12日、村では住民が復興への決意を新たにしますが、住民の40%以上が65歳以上と高齢化と過疎化の進む村に元の生活が戻るまでまだ多くの時間を必要としているのです。
栄村の大震災は、ややもすると前日発生した東日本大震災の陰(かげ)に隠れてしまいがちですが、山村の住宅被害や、おいしい米を生み出してくれた圃場が大きな被害を被り、深刻なことこのうえありません。
まさに雪解けは遠く・・・歌唱 「 ふるさと 」 の舞台ともならんとする山村の復興は地域の大きな課題と申せます。
私たち長野県人にとって、忘れてはならないことです。
開会中の長野市議会3月議会は、所属する総務委員会が行われました。
この日は、都市内分権など地域自治を所管する地域振興部、市の職員管理や行政施設管理、また防災、情報政策などを所管する総務部についての予算審査などが行われました。
私は、地域自治に取り組む真摯な市民姿勢のうえに立つ都市内分権を進める地域振興部が、地域自治の「原点」何のために地域振興部が設置されたかを忘れてはならないこと、また、市民意識が市政に真に反映されるよう「声」、を真摯に受け止めて総務行政を行う姿勢を忘れてはならないこと、を述べたところです。
各議案については、多数決によって決せられ、如何(いかん)ともし難(がた)い面がありますが、その流れの中でどのように意見反映させていくか、試行錯誤を重ねるところです。
引き続き、審査に臨んでまいります。