倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

コロナ禍での現場の〝切実な声〟

2022-02-03 | 日記

コロナ(オミクロン変異株)の全国的な伸張に伴い、長野県でも連日400人超の陽性感染者発生が報告されています。

中でも長野市においては、ここのところ連日150 人超の発生が確認されるなど深刻な状況に陥っています。

 

そんな中、2日に行われた市議会への政策説明会の冒頭、長野市保健所のK所長から 現下の長野市の状況報告が行なわれ、その際に いわゆる「現場の〝切実な声〟」が聞かされ、私たちはそれを真摯に受け止めることとなりました。

 

 

 

長野市においては、全国的なコロナ禍の伸張の多分に洩れず 昨年末の「第五波」の収束傾向に安堵し始めたのも束の間、1月に入って「第六波」の襲来を受けて再び(六度/むたび)の感染者増加の渦中(禍中)に陥っています。

 

 

 

特に ここのところは連日に亘り100人超・150人超・過般は200人に迫る陽性感染者が発生し、感染者を診察する医療機関をはじめ 感染者の追跡調査や電話等による見守りを行なう保健所は逼迫の度合を深めていることが伝えられています。

感染の急拡大に伴い、罹患したり 罹患したかなど不安を覚える市民の方々からの相談も、コロナ禍の「波」に波長を合わせるが如く推移しており、いわんや 年明けからの「第六波」の最中(さなか)である現在も、多くの電話等が市保健所に寄せられているそうです。

れらに対しても、市保健所は無碍(むげ)な対応をすること無く 一つひとつの相談に丁寧に応じておるとのことでありました。

 

 

 

そのうえで、市保健所としても「第六波」に対峙している旨が報告されました(詳細は後日)。

 

 

 

 

ひと亘りの説明が終わった後、市保健所のK所長は われわれ議員の方を見渡したうえで、言わば「現場の声」を伝えてくださいました。

曰(いわ)く「コロナウィルスが変異を重ね、私たちの想定を超える被害が出ている中、今までの国(厚労省)の体制のままでは、ただただ感染者数を追うだけで手一杯となり、その先の手だてを打つことができません。ついては各議員においては 国(国会議員)に対し、本市の窮状を伝えると同時に 新たな視点でコロナ(オミクロン変異株)に対峙するよう強く訴えていただきたいのです。」旨を 切実な表情で訴えておられました。

 

自治体における保健行政については 所管庁(厚労省)との連携(≒縛り)のうえで執行されておりますが、昨今のコロナ禍(オミクロン変異株)の急激な伸張は いわば従来型のルールのままに取り組んでいたのでは、課題の処理に間に合わない事態になっているようです。

また、保健所(長)とすれば、今後の新たな感染症対策に注力したいところでありながら (前掲のように)感染者数の取りまとめ(過去のこと)に追われて、その先の対策に臨むことができないとのジレンマも感じ取られたところでありました。

 

こんなときこそ、クルマの両輪である議会が機能しなければならない。

今後 機会を捉えて、先ずは 域内選出の国会議員と保健所とをつなぎ、現場の声を(国会議員に)直接伝えていただくと同時に、今後の実効ある感染拡大防止について 共々に考えてゆくべく仲立ちを為(な)してまいりたいと存じます。

日々刻々と変わる感染(増加)状況。現場の声を聞き、取り組みが より実効あるものになるよう計らってゆきたいところであります。

 

 

 

 

この日(2月2日)、長野市域内では171人ものコロナ陽性感染者発生が報告されました。

 

 

 

その概要は下記の表のとおりです。 (市4084~4254例)

 

 

 

 

感染者は激増する一方、長野市においては 関係機関の適切な対応と昨今のオミクロン変異株の特徴から、昨年4月末から「コロナ死亡者ゼロ」が続いています。

 

 

 

このことは非常に喜ばしいところであることから 今後も中等症以上の患者を出さないことに注力すると同時に、例え軽症者が多い中においても それらの方々の適切なケア(見守り)を確実に行ない、自宅等において 知らないうちに症状が進むようなことは避けなければなりません。

 

 

 

そこではやはり、経過観察にための電話などを担う保健所職員の不断の事務作業の成果が求められるところであることから、引き続き 全庁を挙げて保健所業務の円滑な執行を支援すべき認識を新たにいたしたところです。