倉野立人のブログです。

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ワクチン3回目接種のススメ ~副反応を最小限に~

2022-02-09 | 日記

私の下(もと)に、高年齢者の方(Aさん)から いわば〝不安の声〟が寄せられてきました。

「ねえクラチャン「モデルナ」のワクチンは大丈夫なの?テレビなんかを観(み)れば、副反応がひどいっていうじゃない。私は頭痛もちだから心配でならないの。」

訊けば この方は、長野県が主催するワクチン接種(3回目)を受ける予定があるとのことで、そこで使用されるのが「モデルナ社製」の可能性が高いことから えも知れぬ不安を覚えたようなのです。

 

社会に蔓延する新型コロナウイルス感染症、とりわけ最近は「オミクロン変異株」の伸張に伴い、爆発的ともいえる感染者の拡大が続いており いわば〝第六波〟の襲来となってしまっています。

ただ、かかる〝第六波〟の これまでの特徴は「若年層の罹患が多い」もので、その殆(ほとん)どが 軽症または無症状で治癒するケースであったのでした。

それが ここへきて、雲行きがやや変わってきています。

若年層に蔓延していたコロナ感染症(≒オミクロン変異株)が いつの間にか高年齢者にも〝飛び火〟するようになり、いわば世代を超えて 感染の悪しき環が広がり始めてきているようなのです。

そうなると、当事者たる高年齢者の方々も 市民の健康を司る行政サイドも、急ぎ適切な対応を進めなければなりません。

そして その〝適切な対応〟の第一義は、他でもない「3回目のワクチン接種の推進」でありましょう。

ご案内のとおり、これまでも 65歳以上の高年齢者の方々に対するワクチン接種は早期に進められてきたところであり、その後の国(厚労省)の〝前倒し方針〟により「2回目接種以降 6ヶ月での接種」をめざして 関係機関が急ピッチで事務作業や実際の接種作業に注力しているところです。

 

ところが そんな中、存外な〝ブレーキ〟となっているのが「モデルナ社製ワクチンへの不安説」であるようです。

このこと(不安説)の発信源は定かではありませんが、総じて言われるのが「モデルナ社製ワクチンは、副反応が強く 接種後に健康被害が起きる」という内容と側聞されていますが、そんな疑問については 理由なく「そんなこと無い」と ただ手を横に振って否定するのではなく、順を追って説明することが肝要でしょう。

 

先ずは、ワクチン3回目接種の効用であります。

このことについては、ワクチンのメーカーを問わずに伝えられているところですが、2回のワクチン接種を行なった人が3回目のワクチン接種を行なうと、入院予防効果:93%・重症化予防効果:92%・死亡予防効果:82%と、高い保身効果が得られるとのことであり、このことだけでも ワクチンを3回接種する「意味」があることが判ります。

 

そのうえで、3回に亘るワクチン接種の「効果」についても調査結果が示されています。

長野市においては、これまで「ファイザー社製」のワクチンを使用してきたことから、このまま3回とも同社製のワクチンを接種すれば、そこから得られる「抗体価」は 何もしない人より20倍の値が得られるとのこと。

そのうえで 前掲のAさんのように、3回目については「モデルナ社製」を使用(被接種)する人については、それが良くないどころか 実に32倍近くの抗体価を得られるとのことであります。

いわば「交互接種の有効性」が示されていると申せます。

 

 

 

ところが その有効性からくる高い抗体価が、もしかしたら「副反応の強さ」に反映されているのかもしれません。

ワクチン接種後の副反応については、私も含め 各々に経験した人は居られることと存じますが、接種部位の痛みをはじめ いわゆる風邪の症状(≒コロナの症状)が一定時間続くものです。

その事例の主なもの ↓

・注射した部分の腕の痛みや腫れ(接種当日から2日間程度)

・下痢・頭痛・関節痛・筋肉痛・寒気・疲労・倦怠感

・発熱(多くは微熱ですが 38度以上になる場合もあり→私も38,5℃の発熱)

 

 

 

この 強い(とされる)副反応を抑えるには、存外に「市販の頭痛薬(鎮痛解熱剤)が効く」とされているとのこと。

鎮痛解熱剤には

①非ステロイド性鎮痛剤

②アセトアミノフェン  があります。

 

①の代表がロキソニン、ボルタレンなど

 

②の代表がカロナールや バッファリンルナJなどです。

 

 

厚生労働省およびアメリカ疾病対策センター(CDC)は、ワクチン接種後に熱・頭痛・倦怠感が強くてつらい場合は、それら市販の解熱鎮痛剤の使用は問題ない、と報告しているとのこと。

人によって 体質やコンディションなどにより 一概には言えないところではありますが、もし 3回目ワクチン接種における副反応にご心配の向きがおありの方は、予め上記の市販薬を用意しておき「ん?」と思ったら服用するようにすれば 副反応のストレスを低減してくれるかもしれません。

なお、既往症のうち「喘息(アスピリン喘息)」をお持ちの人はで、前掲①の 非ステロイド性鎮痛剤は服用すべきではないとのことです(②アセトアミノフェンは問題ないとのことですが、喘息がある方の鎮痛剤は 必ず主治医に相談してくださいとのこと)

 

その他、接種部位の痛みや腫(は)れがつらい場合は、接種部位を冷やしたり 適度に手を動かしたりすると緩和しやすいとのことです。

 

 

いずれにしても われわれの想定をはるかに超える感染者数を生じさせている「第六波(≒オミクロン禍)」は今後 被害の重大化(中等症以上)の抑止=高年齢者へ感染しても重症化しない対策 が重要であり、そのためには 3回目ワクチン接種が欠かせない要件です。

そのうえで そこで不安視される「副反応」については、あらゆる手法を駆使して低減を図る。

そんな〝知見の積み重ね〟によって 一日も早く・一人でも多くの感染者減少と症状のあまねく軽症化が実現することが期されるところであります。

 

 

 

 

◆ 長野市コロナ報告

2月9日(水)、長野市内で新たに97例のコロナ陽性感染者(市5000~5097例)の発生が報告されました。

 

2/9(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生について(市5000~5097例) [PDFファイル]

             ⇓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/741195.pdf

 

 

この日(9日)のコロナ陽性感染者、長野市では2日連続の2桁となりましたが、長野県全体では690人、過去最多の感染者を記録することになってしまいました。

特に 松本市が過去最高の154人とのこと、同市の人口が約25万人ですので この感染者数は「多い」と言えるところでしょう。

松本市においては、昨年「中核市」に移行し 市独自で保健所業務を担っていることから、今般の多数の感染者数の発生は 当市の保健所業務が大変なことになっていることが拝察されます。

感染者数が高止まり状態の各自治体、それぞれに逼迫した状況の中で〝コロナとの戦い〟が続いています。