連日 多数の陽性感染者を発生させているコロナ禍の中、ひとつのニュースが目を引きました。
記事の全般で喜ばせ 後半で再び心を暗雲に包む内容でありました。
それによると、沖縄県におけるコロナ感染が減少傾向になっているとのこと。
そこまではイイのですが、一方で 若年層に偏重していた感染者の割合が、徐々に高年齢者に移行しつつあるというのです。
昨今のコロナ禍の元凶ともなった〝オミクロン変異株〟は、若年層への感染拡大が顕著である一方で 重症化せず、罹患したとしても 軽症者または無症状病原体保有者として治癒の道を辿ることが特徴として挙げられていました。
で、それが「第六波のコロナ(≒オミクロン株)に罹(かか)っても大したことは無い」との認識につながり、それが(オミクロン変異株の)感染力の強さもあって 今回の爆発的感染につながってしまったとの観測も出されています。
ただ それが、一定程度の時期が過ぎれば いわゆる「ピークアウト」として感染者数の減少に移行するようになるとも言われており、現に イギリスなどは ピークアウトを迎えたとして、さまざまな規制を緩和するようになっていることも報じられています。
ところが、です。
若者を中心に感染拡大を続け、それがピークアウトを迎えたからといって 無為に安心してはならないようです。
今後 感染の対象が、若年者から高年齢者に移行することもある…イヤ実際にそうなりつつあることが 併せ報じられているのです。
この状況(感染者が高年齢者に移行)で難儀なのが、これまで殆(ほとん)どの感染者が 軽症または無症状で済んでいたものが、高年齢者の感染に伴い 中等症や重症の患者が発生することが 新たな懸念材料となることは ご承知おきのとおりであります。
今までは、分母(感染者の総数)が多くとも 分子(中等症以上の患者)が多くなかったおかげで「病床使用率」が高値(こうち)を示すことはありませんでしたが、もし今後 感染者に占める割合の中に高年齢者が増えることになれば、より重い症状の患者(感染者)が増える可能性が高くなり ひいては病床使用率をも引き上げる悪しき要因にもなりかねないところでありましょう。
感染者の詳細は後掲載になりますが、この日(30日)の長野市における感染者(151人)のうち 中等症は10人・65歳以上の高年齢者は15人となっています。
この数が多いのか少ないのかは この時点で厳(げん)じて言えるものではありませんが、国内でも早い時期にピークを迎えた沖縄県の状況なども映しながら 今後の第六波の行方には注視を予断無くするところであります。
この日(30日)長野市では151例のコロナウィルス陽性感染者発生が報告されました。
その概要は下記の表のとおりです(市3574~3724例)。
・