資産1000億を目指すブログ

2065年までに1000億目標。株式投資についてつらつらと。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でして。

金(銀)は絶対的なインフレヘッジではない。

2010-12-05 09:10:22 | 投資日記


シーゲルの本を読みなおしていて思う事。

“金はインフレヘッジにはなるがそれ以上でもそれ以外でもない”との記述があるが、これはどうかと思う。金も所詮はコモディティ、需要と供給の上に成り立っている。金の供給が増えれば自ずと価格は下落する。

彼は200年間の統計を持ってして上記の結論を導き出しているが、これを数世紀引き延ばしてみると同じ事は言えないのではないだろうか。例えば---金ではなく銀だか---16世紀にはスペインが南米ポトシ銀山等の開発を行い市場最大の供給超過に陥った。その総量は当時の流通量の3倍。銀貨は数十年掛けて下落していった(逆数的にインフレが発生した⇒価格革命)。

仮に金が人工的に合成されるようになったり(相当量の技術とエネルギーが必要だから無理だろうけど)、超巨大且つ安価に掘れるな金鉱が見つかった場合、金は下落する。でも、供給量に応じて長期的に下落するのだから、短期的な紙幣由来のインフレには対応できるかもしれない。

※写真:現在のポトシ銀山@ボリビア。今では観光名所と化している。ダイナマイト爆破体験なんかもあった気がする。