※2002年時点でPER0.7倍以下であった銘柄(全945銘柄)を抽出。
※うち、70銘柄をホールドした場合の累積リターンをプロット。
※2002年から2010年の間の8年間ホールドしっ放し(リバランス無し)。
※配当金は無税で計算、再投資無し。
※青線は左軸、ピンク線は右軸
※自社株買いに関してはBPS及びPBRに織り込まれるので別途計算は無し。
※生存者バイアスに関しては下記の通り。
※配当の計算に関しては下記の通り
■生存者バイアスがかかっている為、これを取り除く必要がある。過去3年間のネガティブな意味での上場廃止銘柄が90社近くあり、その70%が2002年時点でPER0.7倍にリストアップされていた事を想定する。また2002年から2006年までの上場廃止情報が手元にない為、2007年から2009年までの上場廃止頻度と同程度と想定する(帝国データバンクの倒産件数を見る限り、その程度が妥当と判断した)。これにより下記の通りバイアスを打ち消す利益控除を行う。
上場廃止時損失(-100%)×最大上場廃止企業割合(90社/900社)×該当確率(70%)*年数延長(8年/3年)≒-18%
上記の控除率を累積リターンから一律控除している。
■配当に関しても情報不足である。保守的な見積を行う為、手元にある情報(5年間分の配当キャッシュフロー)から配当利回りを逆算&適応し、リターンに付加している。
まじで驚き。何よこのリターン?日本の全市場が8年前に比べてマイナスになっていると言うのに…あ、でも配当も加味したらそんなに違いは無いのか…確か市場平均の配当は1%から3%位だったから、市場と比べるなら累積で8%から24%分差し引いて考えないといけないね。ま、市場が沈んでいる分と配当が相殺しあって大体均衡が取れるからグラフのリターンがそのまま超過リターンとして取ってしまっても別段大きな問題はないかもね。
年率に直すと最高値で10%の超過リターン、平均的に3%程度の超過リターンは得られているって事か。なるほどねぇ。。因みに低PBR系バリュー投資家の方の累積リターンが結構違うのはなんでだろうか…?リバランスのせいか想定がずれているのか、はたまた…?まぁ細かい所は置いておいて、これはこれで結構良い投資になるのかもしれない。
ただ、リターン標準偏差を見ても分かる通り、突出したリターンを上げる株が存在する。これらが平均リターンを押し上げている。逆に言えば、これらを上手く捉えられないとリターンの低い投資になりえると思う。まぁ、何にせよ、低PBR戦略と言うのは生きているんですねぇ。。利益の源泉は売り過ぎた人の超過ディスカウントで、超過リターンはその回収みたいな?パッケージングしてリターンを回収しつつ、リスクを分散出来た人間が勝つって感じなのかねぇ。。