要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

ポートフォリオの手直しと投資の軸となる考え方に関して

2010-12-25 16:14:58 | 投資日記
ポートフォリオの改変を行っている。

基本的には今までのスタンスと同じ考え方で再構築を行っているが、より、パッシブな運用に努めたいと思っている。勿論、銘柄選定は恣意的に行うが、可能な限り資本を分散させ固有リスクの分散に努めるつもり。

今買っている銘柄は市場における最低水準レベルの低PBR銘柄。低PBRだけならば沢山銘柄はあるが、中でもそこそこの財務状況、そこそこの利益率、そこそこの事業安定性等を軸にして投資をしている。と言うのも、過去5年~10年間の市場を分析してきた情報を元に考えると、株式市場には以下のような傾向が確認できた為である。

①低PBR銘柄は資本の蓄積度合によりリターンにバラつきがある。
②財務内容は株価や還元政策に影響を与えない。
③収益性は持続する。
④収益性の高い企業はその後の資本の蓄積率も高い。

低PBRが見直される条件は極めて単純で、どの程度資本が蓄積されるか否かにかかっている。資本が蓄積されればされるほど、蓄積分BPSが上昇するのでPBRが一定であれば株価は上昇する。さらに、資本が蓄積されればされるほど、PBRも改善する傾向がある。BPSの成長と相まって、PBRが上昇する。この影響威力は凄まじい。

BPSを成長させるには利益が必要である。そしてその資本の成長率はひとえにROEにかかっていると言って良い。ROEが高ければ高い程、そしてそれが持続すればするほど、BPSは溜まっていく。勿論、ビジネスが拡大すれば複利効果が得られるが、無成長でただため込むだけでも直利ベースで資本は蓄積されていく。いずれにせよ、低PBR株で儲けるのであれば資本蓄積は必須だ。

で、過去のROEから今後の資本のROEを予測できるかと言えば、そこそこのレベルで可能だ。特に、比較的高ROEの銘柄(5%-15%)はその後、そこそこのその利益率を持続させられるし、収益率のブレに関しても低収益企業よりもかなり高い利益の安定性が得られる事が分かっている。また、資本蓄積はこれら利益を数年分積み重ねることで得られる。だから単年の利益のブレをうまく吸収する事が出来る。よって、より安定した形で資本が蓄積されていく。高い収益性が安定的に利益を供給してくれるのであれば、資本の蓄積率が他の企業に比べ高いのは当たり前。これは傾向の問題ではなく算数の問題か。

因みに、下記のグラフは過去10年間の低PBR銘柄(0.6倍)の資本成長率とキャピタルゲインの相関図だ。



10年間で資本を100%積み重ねられた企業の平均株価上昇率は155%。それ以上の企業はより高いキャピタルゲインを享受できる。
因みに10年前のTOPIXは1400円,日経平均は15000円。30%以上のキャピタル“ロス”だ。



低PBR銘柄は沢山市場にある。後は、長期間に渡って資本蓄積が可能な企業を見つける事だ。これが無ければ低PBR投資は成功しない。
因みに下記は10年刊のPBR毎の評価のブレをグラフにしたもの。



ただ資本が安いと言うだけでは、市場評価は覆らない。
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