茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

金木犀の香りを欲しくなるこの季節

2014-09-30 11:14:14 | 中国茶・世界のお茶

街角に金木犀の香りが漂うこの季節。
好きなお茶に、たったひと匙の金木犀を入れる。

緑茶の龍井に合えば、桂龍茶になる。
鉄観音に加えれば、黄金桂や桂花烏龍を思い出す。
意外にも、紅茶に合うことが、今年に発見した。


柔軟性のある金木犀が この時期の大のお気に入り。
メインのお茶の良さを引き立て、どなたとも仲良くなれる。
自分らしさも、ちゃんと生きている。

金木犀の入手方法について、
後日多数のお問い合わせを頂きました。

中国江南地方(上海を含む、江蘇省・浙江省)では、
乾燥した金木犀を酒造りや「小吃xiao3 chi1」といわれる軽食料理に加えて使う食文化があります。
上海、杭州、蘇州などの地に訪れる機会がありましたら、ぜひ食品売り場や花茶コーナーで乾燥した金木犀を見つけてみてください。

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青百合飯荘

2014-09-24 20:30:53 | 街散策・旅行

都内の中華料理レストランについて書くのは、初めてかもしれない。

銀座で一人ランチをしなくてはならない日に、青百合飯荘(Blue lily)というネーミングに惹かれ、銀座三越近くにあるビルの地下二階へ潜ってみた。

旧メトロポール紅虎銀座店だったらしい。

趣のある肥満美人のチャイナドレスの写真が店の一角にずらり。

壁一面に飾る上海外灘の白黒写真。それから、繁栄した1920-1930年代、中国ムービースターの写真の数々。

この空間に、私の知らないはずの昔の上海の匂いがした。

オーナーの狙いに、ハメられた気がした(笑)

本や映画を通して、あの年代へ憧れるShanghaiistが多いはず。

上海では、探せば結構あるこのタイプのレストラン。
今日東京で出会うと、やはり懐かしく思った。

無難に鶏ゆず麺を頼んでみた。透き通ったスープ、漂うゆずの香り、さっぱりしたお味で美味しかった。

家族連れやご婦人の方々が目立つ店内。静かな場所で、ゆっくり中華料理を堪能したい時にぴったりかもしれない。

早速メニューチェックへ。食べたい北京ダックも、気になるメニューも、いくつかあった。お金を貯めて、近いうちに、大勢でここで味わいたくなった。

青百合飯荘(Blue lily)
東京都中央区銀座4-6-1三和ビルB2

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秋の養生のいろは

2014-09-21 10:16:49 | 養生・薬膳
今日は、もう少し秋の養生についてお話しをします。

東洋医学では、季節の気候の特徴を「〇気」という言葉で表現します。秋の気候は乾燥の「燥気(zao4 qi4)」と言います。


青みが美味しいと思わせるyu:yu:さんの今年の特上毛ガニ。今年の初秋のお気に入りです。娘が遊び感覚で作ったこちらの写真、lovelyの感じが気に入って、今回の記事に採用しました(^^)。

晩秋になり、焙煎の高い青茶で体を温めます。個人的に、特に好きなのは、写真にある杉林渓の炭火焙煎です。火が通った美味しさを、気温が下がるにつれ、一層美味しく感じます。実際東洋医学では、寒さの中、人間の体に火のパワー(「火気(huo3 qi4)」)が必要と考えています。

秋の気候の特徴によって、体に悪い兆しが出た場合、初めて「〇邪」という文字がつきます。
秋の場合、「燥邪(zao4 xie2)」と言います。一見難しい言葉のように見受けますが、そもそも「燥(そう)」という文字を見た時、どのようなことを想像しますでしょうか。

おそらく、まずは唇や肌の乾燥、のどのガラガラというところかな。東洋医学では、躁邪が体に侵入すると、乾燥し、さらにひどい場合は、空咳や肺の痛みによる呼吸器のトラブルがおこると説明します。

この呼吸器のトラブルに良いとされているのは、お茶の中では特に「菊花茶」の名があげられます。

菊花茶とゴールドコンビになるのは、「クコの実」と言われます。「クコの実」は、目の乾燥や疲れにすごく効くと昔から伝わってきています。

他にこの時期では、早秋に生姜・ニンニク・唐辛子などの辛味刺激的な物を控え、涼性の食薬を取り入れ、晩秋になると辛味・温性の食薬を使いましょう。

来月には、地元で「秋の養生セミナー」を開催する運びになりました。

お近くの方がいらっしゃいましたら、こちらでお申込みください。→

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季節の移ろいとともに楽しむ中国茶のいろは 

2014-09-12 09:52:45 | 養生・薬膳
季節の移ろいとともに、チョイスする中国茶が変わっていくことで、四季の変化を実感できることが、中国茶の一つの魅力です。

そのような考えを裏付けるのは、東洋医学的な働きが大きいと思います。

春には、あらゆる生命が、冬の長い眠りから目覚めます。芽出しや花咲きのパワーを頂き、新緑茶や花茶を飲むのが、良いとされています。天人相応の考えは、ここにも通用します。

(写真)緑茶 開化龍頂

夏になると、体の余分の熱を、取ってくれるのは、白牡丹等の白茶。白茶のもつ体を冷やす性質が「涼性liang2 xing4」と言います。

(写真)白牡丹

逆に、冬の寒さを乗り越えるには、体を温めてくれる紅茶が一番だとか。それは、紅茶のもつ「温性wen1 xing4」の働きです。

(写真)滇紅金芽(オーガニックプーアルさんのもの)

涼しくなった秋頃には、性質がマイルドの鉄観音や高山茶等が、もってこいです。


(写真)矮脚烏龍

津液jin1 ye4」という言葉があります。体の潤いや水分だと思って下さい。夏の間に消耗した体内の津液は、涼しくなり始めた初秋には、まだ回復されていません。そのため、この時期に、もし身体を温め発散作用のある物を早く取り入れてしまうと、乾燥がひどくなります。

初秋には、焙煎のかかっていない青茶や軽焙煎の青茶から飲み始め、秋が深まるにつれ、焙煎のかかった青茶を取り入れます。

東洋医学の考えでは、季節の移ろいに、体にゆるりと気候の変化のシグナルを送ることがお薦めです。

香りや味わいで、リラックス効果に期待されることの多い中国茶ですが、お茶のもつ性質のうんちくを少し知っておくだけで、体に訴えがある日に、調子に合わせて選ぶことができれば、一層楽しみが増えます。

次回は、もう少しこの話しの続きをしたいと思います。

来月には、地元で「秋の養生セミナー」を開催する運びになりました。

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静夜思

2014-09-07 19:07:14 | 日常


挙頭望明月 ju3 tou2 wang4 ming2 yue4
低頭思故郷 di1 tou2 si1 gu4 xiang1

頭を挙げては明月を眺め
頭を低れては故郷を思う

李白の「静夜思」最後の二句

電話もインターネットもない遠い昔
一通の手紙が届くのも大変な時代

他郷にいる旅人と故郷にいる家族
離れ離れになっても
夜空にかかる明月は一緒に眺められる
互いに思う心は
この満月の夜で通じ合う



今夜も仲秋の明日も、現れないかもしれない今年の満月

今日は、海の向こうにいる家族を思い
香港から届いた月餅を頂く

日本で生まれ育った娘の心に
いつかこの伝統の本当の意味を
理解する日がくるかな

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