茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

台湾旅行2014-Brown Castle Coffee

2014-03-31 06:35:57 | 街散策・旅行
宜蘭遊最後のスポットは、丘の上にある素敵なカフェです。

小屋のようなカフェだと想像しましたが、くねくねの山路を車で五分程度、山頂に到着しました。目の前にあるのは、キャッスルのような建物、そして一面広がる美しい宜蘭の海岸線。


緑と青空を占領した台湾ローカルコーヒーチェン店伯朗珈琲(Mr.Brown Coffee)の城堡店です。

なんともロマンのある珈琲キャッスルです。表のベンチで、風に吹かれながら、美しい海岸線を眺め、今日はカフェラテを頂きました。

Cさんご夫妻、本当にありがとうございました。

伯朗珈琲城堡店
〒宜蘭県頭城鎮外澳里8鄰石空路95号
Tel 924-020-088
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台湾旅行2014-糖葱(タンツォン)

2014-03-29 22:38:46 | 料理・点心・菓子
台湾到着三日目、台湾の友人Cさんのご好意で、日帰りで宜蘭県に案内してもらうことになりました。

民国初期の台湾の街並みや売店などを再現した国立伝統芸術センターに訪れました。台湾版江戸村のようなエンターテイメントです。


民国初期の食べ物を色々トライできるのが楽しみの一つです。台湾独特の言葉で、その時代の食べ物のことを「古早xx」と言います。

その中、「糖葱」というさとうきびでできた飴細工に出会いました。

ラーメンのように伸ばし、乾かしてから食べやすいように切り落とし、きな粉をまぶします。形は、白葱に似ていることから、糖葱と名付けられました。

サクサクの食感、美味しい甘さ、つい二本目をほしくなります。レトロ感のおやつで、職人技も要するし、こういう所でしか買えないと教えてもらいました。

持ち日数を確認し、少し日本に持ち帰ることにしました(^∇^)
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台湾旅行2014-紫藤盧

2014-03-26 22:40:24 | 街散策・旅行

台北新生南路三段の大通りの一角に、佇む紫藤盧。芭蕉に竹、自然の営みの息を吹き付ける古民家の庭。庭先にある鯉のほとりで、一緒に訪れた娘が、しばらくしゃがみこみ、自由自在に泳ぐ鯉達を眺めていました。

暖かい台湾では、この時期に、紫藤の咲き始めを見られるのは、やはり嬉しいのです。

日本式の家居を繰り返し改造したこちらの茶館では、どの部屋も伝統とモダンを兼ね備えた部屋です。

今日は、庭を見渡せるテーブル席にしました。

坪林文山の冬茶にしました。茶請けに、緑豆糕と南棗胡桃糕をチョイスしました。

緑豆糕は、上海近辺の伝統茶点心です。残念なことに、今の上海でも、台北ほど美味しい緑豆糕が頂ける店は余りありません。

紫藤盧以外、台北故宮博物館最上階にある三希堂の緑豆糕も、絶品でした。滑らかで、口に入れると溶けてしまいそうな豆の風味です。けれどまったくしつこくなく、最高な茶請けです。


美味しいお茶と茶請けを堪能しながら、もう一度茶室を見回しました。どこに目を落としても、絵になるような落ち着いたしつらえばかりです。

娘は、今日いっぱいこぼしながらも、お茶をたくさん振舞ってくれました(笑)。こんな落ち着いた雰囲気の中、お茶を淹れたくなるのは、子供も大人も一緒ですね^_^

ここを訪れるのは、私達のような観光客だけではありません。九十年の歴史もある建物、ただの古き茶館だけではありません。
ここは、台湾民主主義や文化の発祥地でもあります。

館内のあちらこちらに、この館の歴史を物語る資料が見つけられます。

60年代から若き知識人達の溜まり場でもありました。その若者の多くは、のちに台湾民主運動家、作家、詩人になる大物ばかりです。

ちょうど連日、台北の学生達が立法局に座り込んだ事件が発生中。隣のテーブルにいる年配の学者二人が、真剣にどうやって学生さんを説得するか、熱論していました。

台北民主文化の発祥地として位置づけられるこの茶館は、今でもその役割を果たしているなあと感じました。

茶館から出る時、勘定場に座っている若いスタッフのことが、絵に見えました。同意を得て、また一枚を収めました。


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S O i

2014-03-21 09:03:10 | 街散策・旅行
もうすぐ臺北へたちます。

家族ぐるみで付き合っている臺北の友人がいます。

陶芸がご趣味のご夫妻の土産に、合羽橋珈琲の2Fにある和のインテリアショップS O iへ。


今日は、益子焼のコーナーに長く足を止めました。
異なる作家さんのものが、勢ぞろいです。


結局、そのご夫妻に一つ、自分にも一つを買ってしまいました^o^

しばらく日本を離れます。臺北の後、里帰りして参ります。

では、行ってきます。

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その地の茶壺にその地の茶 その二

2014-03-14 11:26:35 | 中国茶・世界のお茶
友人曰く、作家さんから紫砂壺を渡された時、羊革紙の茶袋に入った宜興紅茶も少しプレゼントされました。

そこにはお茶の名前は、どこにも書かれていません。代わりに、作家さん一族の印が押されています。

余りにも有名な宜興紫砂に対し、宜興紅茶の知名度は、まだ高くありません。お値段もびっくりするほど安いのです。

黒くてツヤのあるよじれた細い茶葉。ところどころに金毫や白毫が混ざっています。

養在深閨人未識

宜興紅茶のことを、こう表現した現代文人がいました。「閨gui1」(門の中に圭)とは、嫁ぐ前の女の子の私室。

昔、結婚前の女子のことのように、世間に知られていない、神秘的な存在。

そのように喩えられた宜興紅茶は、どのような滋味でしょうか。

ガラスの茶海には、綺麗な紅亮色の水色。蒸かしたさつまいもの甘い香り。口あたりは、雑味も渋みもまったくなく、やはりほんのりさつまいもの甘みがしました。

それまで、何度か磁器や陶器の蓋碗で頂いてきたこの宜興紅茶。どの時も、今日のようなほど良い甘みが鮮明に記憶になかったのです。もう一煎頂いてみました。やはり紫砂壺との相性がよろしい。

ご当地のお茶を淹れるには、ご当地の茶壺が一番です。宜興紅茶を堪能しながら、紫砂壺を丹念に作っている作家さんの絵が目に浮かびます。
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