茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

季節の移ろいとともに楽しむ中国茶のいろは 

2014-09-12 09:52:45 | 養生・薬膳
季節の移ろいとともに、チョイスする中国茶が変わっていくことで、四季の変化を実感できることが、中国茶の一つの魅力です。

そのような考えを裏付けるのは、東洋医学的な働きが大きいと思います。

春には、あらゆる生命が、冬の長い眠りから目覚めます。芽出しや花咲きのパワーを頂き、新緑茶や花茶を飲むのが、良いとされています。天人相応の考えは、ここにも通用します。

(写真)緑茶 開化龍頂

夏になると、体の余分の熱を、取ってくれるのは、白牡丹等の白茶。白茶のもつ体を冷やす性質が「涼性liang2 xing4」と言います。

(写真)白牡丹

逆に、冬の寒さを乗り越えるには、体を温めてくれる紅茶が一番だとか。それは、紅茶のもつ「温性wen1 xing4」の働きです。

(写真)滇紅金芽(オーガニックプーアルさんのもの)

涼しくなった秋頃には、性質がマイルドの鉄観音や高山茶等が、もってこいです。


(写真)矮脚烏龍

津液jin1 ye4」という言葉があります。体の潤いや水分だと思って下さい。夏の間に消耗した体内の津液は、涼しくなり始めた初秋には、まだ回復されていません。そのため、この時期に、もし身体を温め発散作用のある物を早く取り入れてしまうと、乾燥がひどくなります。

初秋には、焙煎のかかっていない青茶や軽焙煎の青茶から飲み始め、秋が深まるにつれ、焙煎のかかった青茶を取り入れます。

東洋医学の考えでは、季節の移ろいに、体にゆるりと気候の変化のシグナルを送ることがお薦めです。

香りや味わいで、リラックス効果に期待されることの多い中国茶ですが、お茶のもつ性質のうんちくを少し知っておくだけで、体に訴えがある日に、調子に合わせて選ぶことができれば、一層楽しみが増えます。

次回は、もう少しこの話しの続きをしたいと思います。

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