茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

アンコールワットの朝

2019-12-29 12:39:00 | 街散策・旅行


トーン、トーン、トーン

朝明け眠りの中から聞こえてくる音。

最初は誰かがドアを叩く音かと思った。しかし、音はしばらく止み、もう一度鳴った時は、窓からだった事が分かった。

昨日はとってもいい眠りだった。
朦朧とした意識の中、そう思った。
近年、眠りが浅くて、朝になっても体の疲れが取れない事しばしば。

普段の睡眠と比べ、昨夜の睡眠のクオリティは10 点中9.5点だったことに満足。

昨日は朝日のアンコールワットを観ようと、四時起きしていました。夜のプログラミング、カンボジア伝統舞踊を鑑賞するまで17 時間のフル稼働だった。結局、ホテルに戻ったのが夜の10時だった。

トーン、トーン、トーン。
再び音が鳴った。

一体なんの音なんだろう。
昨日の朝も同じ音がした。
一緒に旅行に来ている娘は、昨日、鳥の「仕業」だと言う。
キツツキが木を突く音かもという。

身を起こし、カーテンを開けた。
私達の部屋は二階にある。
プライベートベランダにレジャー椅子ニ脚置いてある。
俯瞰して一階庭中心にあるプールはほとんど見えない。二階にある自分達の部屋から、視界は密々した樹々に遮断されていたから。

その瞬間、目の前に一羽褐色系の鳥が横切った。樹の枝に止まった。
口ばしに何か餌のようなものをくわえていた気がした。

この樹に母鳥の子達でも栖っているかな。
母鳥が小鳥に餌をさがしている。

この発見を隣のベッドにいる娘に知らせようとして、部屋に振り向いてみた。メイキングされたベッドはきれいなまま。

そうだ。
昨日二人とも一日汗ったくしてアンコールワットやアンコールトムを回った後、この子ったら、ホテルに戻る途端、ソファーにバタンキューしてしまい、今も眠っています。

アンコールワットの三日目の朝。


未名東方古琴演奏茶会

2019-12-01 21:25:00 | 茶会・茶勉強会



広州随一の中国茶空間「未名東方」がやむを得ず移転する可能性があると聞き、寝耳に水。

どこか違う場所に移転され、オーナーのセンス溢れる室礼が再現できても、この場所のように、自然を取り込む平家づくりはもうないかもと思うと、とっても寂しくて思いました。

広州で中国茶を学ばれた日本の方々に、一度ここを紹介しておきたい。
オーナーと話し合い、一週間後に古琴演奏茶会を開催することに。

協力して頂いたKさん、Iさんが早速周囲に声かけてくれたおかげで、あっという間にお客様が集まりました。
お二人の人脈の力です。ありがとうございます。



古琴演奏「流水」を鑑賞した後、オーナーが丁寧に淹れてくれた茶を頂きました。丁寧に味わう日本のお客様の事を、オーナーはとっても感銘を受けたようです。最後にわずかしかない秘蔵二十年ものの大紅袍を特別に淹れてくださいました。

一杯の茶の力で、淹れ手もお客様も、互いに心の安らぎができた日だと感じました。

サロンスタッフお手製の豌豆黄(えんどう豆ケーキ)は、今までで一番美味しかったです。

平常心

2019-12-01 11:04:00 | 日常



それぞれの感性と裁量をもつ茶友達。
お茶以上に茶友が好きな理由はまずそこにある。

自分になく相手が持っているアドバンテージを
不思議に羨ましいとか、
真似したいとは思わないよね。
自分と違う相手を認め合うこそ、
互いに良いエネルギーを与え合う。

茶は沢山のテーマに広がるから面白い。
みんなそれぞれのスタイルを持って当然だと思う。

『中国茶のこころ』にある言葉を思い出す。
茶の道にライバルが必要。

ライバルでなくていいと思う。
平常心でいられる仲なら、
それぞれ自分に合った道へと進みながら、
道中の景色や仲間の事まで気にかける余裕がうまれてくるのでしょう。




水之品杯岩茶斗茶賽

2019-12-01 08:36:00 | 茶会・茶勉強会


11 月に武夷岩茶の斗茶賽は、武夷山で盛んに行われているようです。

あるミネラルウォーターメーカーが主催する岩茶の斗茶賽を、広州市内で参加することができました。

この日、老枞水仙10種類、陳茶5種類、肉桂10種類、それぞれ5煎ずつを普段の品茶スタイルでティスティングしました。



100点満点、項目ごとに採点するシステム。
陳茶だけ一項目変わります。




採点のほか、茶湯の品質を測る体温計のものも導入されています。

お昼ご飯を満腹に食べておいて臨みました。途中から間食が用意され、25 種類の5煎、なんとか持ち堪えました。

この日、今まで頂いた岩茶の中で飛びっきりほどのものに出会えてしまいました!

肉桂一種
水仙一種。

その味をいつまでも覚えていたいー

が…岩茶に遥かに舌を肥えらせてしまったこのふたりとの出会いが、果たして幸せか?不幸せ?な事なんでしょうか。

この斗茶賽は数日も続くそうです。
私が気に入ったあの番号の肉桂と水仙、「状元茶」(トップ)に選ばれる事はあるのでしょうか。

誘ってくれて恵美子さん、貴重な機会、ありがとう!


会場となる店の竹炭炉、素敵でした。