茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

胡桃のお盆

2021-07-31 08:32:00 | 茶器



塗師矢沢光司氏のお盆を新入り。

なんともいい表情。

使い込むほど味わいが増してきそう。

お茶を淹れるのは益々楽しくなり、

湯呑みだけ載せて家族でオリンピック観戦。


赤絵町と常滑朱泥

2018-01-07 20:20:43 | 茶器

クリスマスから中国の旧正月にかけて、
赤の入った茶器を使う。
ここ数年の自己流。

手描きの飲杯に、温もりが伝わる。
ほんの少しすぼませた口縁も
寒い日に最適。

朱泥の茶壺は、数年前購入したときより、だいぶ色が落ち着いてきた。
焙煎の強いお茶が美味しくはいる。
自分の手にフィットしているから、
どんどん愛着もつく。

寒くなった今日は正岩茶を淹れる。
28時間弱火でじっくり焙煎した岩茶はやはり違う。
パンチはあるけれど、クリアな味わい。
この茶を製茶したはにかみ屋の製茶師を思い出す。

喉越しに何か果実に近い滋味が自分を呼び起そうとした。
なんだろう?なんだろう?
と自分の知っている果物の名を探し当てても
答えは結局でなかった。

友がいると、ついついお喋りになってしまう。
一人で飲み、一人で茶と向き合う
心静かに「独飲」を愉しんだ。

茶壺: 常滑焼 職人伊藤誠二氏 作
飲杯:玉蘭社 赤絵町 山茶花シリーズ
茶: 2017年武夷山 章堂澗 奇丹(大紅袍原種)

九谷焼の宝瓶で翠蘭を

2017-11-04 22:50:04 | 茶器

中国での生活の一つの楽しみは、茶博会。
各地で春季茶博と秋季茶博と二回行われます。

昨年広州秋季茶博会で古いかなと思われる九谷焼の宝瓶に出会いました。

わざわざ中国で日本の茶器を買わなくても、
とその時一緒にいた茶友に言われました。

器との出会いはすべて縁かなと反論したくなります〜(笑)
日本で探しても同じものを見つけるとは限りません。
労力と時間を考慮し、
妥当なプライスだと思えば、
手に入れた場所は問題にはならないのです。

咲き誇る花草に惹かれ、
腰回りに角のようについた沢山の出っ張りも気に入りました。

描かれているのは、萩などの秋の花草だと茶道に詳しい茶友が教えてくれました。
この季節に出して活用しています。

お茶は安徽省の岳西翠蘭。
お茶を習った一年目に、一度頂きました。
それっきりでした。

三煎目にちょっぴり足したライムが、
アクセントになり、爽やかな香りと味わいでした。

今月の茶博会も、楽しみにしています。

釉の妙-二つの色

2015-02-08 16:33:34 | 茶器

この日なにげなく見て回っていたら、窯元の方が親切に話しかけてきた。
とりあえず話しを聞くことにした。
。。。

同じ釉が施され、そして同じ1300度で焼かれた、二つのお椀。
つまり、炎の性質や釉の含有物質がまったく同じなのに、予期しない釉相を見せる。
ここまではなんとなく、聞いた事はある。

されど、人間の手の施しのほか、後は自然の神様が与えた不思議な力にゆだねる事は、耳新しかった。
銅の成分が入っている釉、焼かれて冷却したあと、
今の季節のような乾燥した冷たい空気に触れると、ルビーのような赤(辰砂色)があらわれる。
冬ならではの贈り物。

そして、雨や湿気がもっとも多い時期に、
北宋の均窯(注1)の青藍色が再現する。
梅雨ならではの贈り物。

焼き物の世界を突き詰めていくと、当たり前の常識かもしれないけれど、
素人の私には、そのとき聞き入った。

お茶に触れることの中にも、時にはこのような思わぬ発見に出会う。
茶の世界に触れていなかったら、気には留めない小さな、どうでもいい発見が多い。
それに茶と直接な結びつきもない。

偶然の発見が、いつも思いもよらないところにやどる。

気ままに、そしてゆっくりと一つ一つの出会いを愉しむ、とその日に思った。

<注1>中国の陶磁の一つ。乳青色の釉(うわぐすり)をかけた青磁で、紅紫色の斑文(はんもん)を加えたものもある。宋・元代に河南省鈞州はじめ華北各地で作られ、明・清代には華南で模倣された。

様々な釉の技法を得意とする窯元
有田焼の真右エ門窯

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カボチャがやってきた

2015-01-31 15:37:12 | 茶器

よその茶会で、台湾唐盛陶藝の南瓜壺(カボチャ型)を目にするたびに、この子は愛しいなーっと思っていた。
少し前に、我が家にも念願のカボチャがやってきた。

下処理は、ちょし先生の神融心酔を参考させて頂いた。

台北では、入手できたりできなかったりするもので、
今回は新竹の窯元で1500ccの小ぶりを買ってきてもらった。
思ったよりは小さかった。
マメに水の補充が必要なので、逆に「活水」(「活きた水」という意味)
が常に煮水器に入っている、とオーナーにススメられたとか。
注ぎ口は小さくて、細い湯の出も気にいった。

夕食の後に、頂いた2011の生プーアール易昌号は、まだ若い。
荒々しく、舌をピリピリさせた。
そして体は温まりました。

唐盛陶藝有限公司
公司地址:新竹縣峨眉郷湖光村5鄰16-1號


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