茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

風雅宋式月餅

2017-10-04 09:45:16 | 料理・点心・菓子

中秋の月圓 日日思念の意
萬水千山に寄情 相思盡す

月餅も多様化の時代になってきた。
今年出会ったのが素材に拘った宋代式の月餅。

餅皮は拘ったお米から
アンの胡桃も杏仁も落花生も芝麻も
すべて産地や農家を選び抜いたチョイス。

形もサイズもキュート
甘すぎず上品な味わい。

◆茶点
南宋式 芝麻月餅
南宋式 伍仁月餅
◆中国茶
善源白政和白牡丹王2013
善源白政和荒野白牡丹2017

中秋快乐!🎑

夏野菜とうがんのスープ

2015-07-16 14:18:54 | 料理・点心・菓子

スーパーで小ぶりの冬瓜(とうがん)を見つけ、丸ごと一個を買ってきた。

我が家の夏の定番中華スープ「冬瓜湯」(dong1 gua1 tang1)を作った。
無味な冬瓜は、スポンジのように他の食材のエキスを吸収する。
それでいて、あっさりした味わいで、
食欲のでない夏にはぴったりだ。

今日は、金華ハムがあったから、それでダシを取った。
乾物屋の干し海老や乾燥した貝柱をベースにすれば、
また一風味違う、冬瓜スープが味わえる。

鍋に一緒に入れたのは、有機の姫竹、スライスした一切りのにんにく。
スープの旨みを引き出すのに、
隠し味に、酸味のあるトマトを少々加えるのは私流。

スープのエキスを吸い込ませ、とうがんの皮に近い部分まで柔らかくなったら完成だ。

とうがんは夏の野菜なのに、「冬瓜」と書くのは、不思議だよね。
ほかの瓜と比べ、秋を越して、冬まで保管できるから、名前の由来だとか。

でも、旬のものは、旬に頂くのは一番だ。
とうがん自体、体の熱を冷やし、夏のほてりやむくみに有効な食材だと知られている。

健康で日々の食が楽しいと思えるように、この夏を乗り越えたい。

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年[米羔](ネンカオ)いろいろ

2015-01-12 08:56:24 | 料理・点心・菓子

年が明け、休日のブランチは、故郷のスープ年[米羔]nian2 gao1にしました。

中国の年[米羔]はうるち米またはもち米で作られ、韓国のトックと一緒です。名前の頭に年(nian2)の一文字がつくのは、

年初めに使う祝いの言葉である

年年高 nian2 nian2 gao1
にちなんだからです。

中国語の「高gao1」=[米羔]gao1(発音も声調も同じ)。

いつからか、年初めに年[米羔]を頂ければ、毎年の運勢がUPするという願いの意味が込められ、すっかり風習になったとか。

今日は冷蔵庫に残った野菜を刻み、肉団子を丸め、スープ年[米羔]を作りました。
湯気が立ち昇る湯年[米羔]tang1 nian2 gao1は体をポカポカしてくれます。

スープ年[米羔]のほか、炒め年[米羔]cao3 nian2 gao1もポピュラー。
野菜と豚肉の細切りで炒めた年[米羔]は、冬の定番のご家庭も多いはず。

排骨年[米羔]pai2 gu3 nian2 gao1(醤油味のスペアリブと年[米羔]炒め)は、知る人ぞ知るの上海B級グルメ。それだけが売りの人気店もあるとか。

けれど、スープの年[米羔]は、私にとってはお袋の味でもあります。
娘も炒めた年[米羔]よりは、スープ年[米羔]の味がしっかり覚えたようです。


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手製紅茶スコーン

2014-11-16 21:08:47 | 料理・点心・菓子

街中に、クリスマスの飾りが少しずつ増えてきたこの頃、
気持ちがオリエンタルから遥か大西洋の向こうへ(笑)

紅茶スコーンを作りました。
試行錯誤して、スコーンに使う紅茶は、やはりダージリンかアールグレイがいいですね。


TWG不織布のティーバッグをハサミで切り開き、今日はバニラバーボンを生地に混ぜてみました。
手軽で香りも素晴らしいです。


今日のお茶は、BOHのCameronian Gold Blendにしました。

その国の茶には、やはりその国の茶菓子が一番かもしれません。
ということで、今日は、イングリッシュティーにイングリッシュスコーンでした。

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今宵は上海蟹

2014-11-01 19:14:44 | 料理・点心・菓子

今宵も上海蟹。今年これで三回目。
上海蟹(中国語名:大閘蟹da4 zha2 xie4)を選ぶ際の心得は

九雌十雄(jiu3 ci1 shi2 xiong2)

旧暦の九月では雌の蟹が旬
旧暦の十月では雄の蟹が旬

それぞれミソの一番のった時期は、一ヶ月ずれますから。

十五分ほど蒸し上げると、綺麗な赤になりました。
買ってきた時、まだ息をしていたので、
ちょっと心が痛みます。


今回買ってきたのは雌ばかり。
すべてこのぎっしり詰まったミソのため。
十一月に入るにつれ、雌のミソよりは、
オスの白い卵が楽しみ。

上海蟹を堪能する時、欠かせないのは、
生姜の千切りがたっぷり入った、
温められた黒酢の伝統たれ。

今晩は、家族のリクエストで、
もう一度蟹の身とミソのたっぷり入った蟹粉豆腐を作りました。

東洋医学では、蟹は「大寒」(体を非常に冷やす)食材だと分類されています。
今宵の飲杯に入ったのは、お茶ではなく、蟹の「寒気」を補ってくれる熱燗にした紹興酒。

フカヒレや燕の巣をはじめ、海産や高級食材を取り入れる潮州料理では、食事を堪能した後、運ばれてくる、小さくてかなり濃く淹れられる本場の単そうを思い出します。
それにちなんで、今日は、食後濃いめの鳳凰単そうを淹れました。口に残る海鮮のくさみが、引き潮のように消えていきます。

「どれだけ上海蟹が好きなのか」と尋ねられます。
いいえ、そればかりではありません。
これは...故郷を離れた私にとって、
一種のセレモニーの気がします。
この季節に、上海蟹の産地「陽澄湖」への蟹グルメツアーが恋しいです。

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