茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

陳皮の故郷新会へ

2017-02-16 21:59:42 | 街散策・旅行

広東省に陳皮の故郷と言われる街がある。
新会という。
昨年十月、収穫の時期に合わせ、新会へ行ってみた。
樹にたわわについているのは、まだ青い果実。


日干しで広がる陳皮。不思議な光景。
一回目の収穫は、青い果実のとき。
翌月の十一月、赤い実になれば二回目の収穫を迎える。


実をむき出し、宮廷プーアルを詰め込み、柑普茶の製造中。
このアイディアは、柑橘に茶を詰める原点のように思う。


店先にたくさんの陳皮が販売されている。
値段の違いは、年数と産地による。
漢方薬として、古ければ陳皮の薬効が強くなる。
そして、同じ新会でも、どこの村の陳皮がいいかはあるみたい。
同じ鳳凰山の単そうでも、烏崬村の単そうが一番人気のと一緒。


陳皮の時価は、お茶のように近年うなぎ上りに上がったらしい。
裕福になった村に立派な門が立っている。


柑普茶をはじめ

2017-02-08 22:38:54 | 中国茶・世界のお茶

陳皮に宮廷プーアルを詰めた「柑普茶」
柑橘類にお茶を詰める。
中国ほかの地域でみない
広東辺りならではのアイディア。

茶博会で見かけた柚子茶。
圧倒されるような大きさ。

広州市隣りの清遠市で、地元の柚子の皮に地元の黒茶を詰めたソフトボールのような「蒲坑茶」。

「小柠紅」といい、ベトナム種レモンにテン紅を詰めたお茶。

芳村茶城では最近、陳年鉄観音や月光白を陳皮に詰め、商機を図ろうとする商家にも出会った。

どうして広東省の人だけこの発想がうまれるのか、私は興味をもった。

調べるうちに、広東省の新会という街が、浮かび上がった。

次回は、去年の十月の新会行きの話をします。

酉年吉祥

2017-02-08 15:22:50 | 日常

紅包を釣り下げる春節ツリー、街角を彩ります。
図案は今年の干支酉(とり)。


嬉しいことに、家の近くに飲茶の人気店「點都徳」の姉妹店が春節目前に新店オープンしました。

家族連れや友人同士で賑わう店内。
広州の茶楼では、アルコールランプ付き煮水器と茶船セットを用意してくれる店が多い。

新店オープンを記念に、今年の干支にちなんで、鶏模様の茶器セットがテーブルに運ばれました。


艇[亻子]粥とよばれるお粥を注文しました。
広州下町の河上でうまれ、船を意味する「艇」という文字をつけた、いわば船上の粥。ピーナツ、中華揚げパン、魚、海老などがはいっています。からだをいたわる一品です。

忙しい時など、この店のお粥をテイクアウトすることもできます。

そういえば、中国の電子マネーの普及率に、当初は大変驚きました。

今となれば自分の携帯に、電子マネーをはじめ、食事宅配、レンタル自転車など、日常生活に便利なアプリをいくつか保存し利用するようになりました。より便利な中国生活に一歩を踏み出しました。


みかんの木に紅包。
広東省でよく見かける光景。
広東語ではみかんを意味する[木吉]と[吉]が同じ発音だからそうです。

酉年吉祥!