茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

祝福の子供

2022-01-20 18:54:00 | 本・映画・舞台


最近、とても気になる小説家がいます。

まさきとしか。

二か月前からなんとなく読みはじめた『祝福の子供』。

母親は、何をおいても自分を犠牲にしてまでも子どもの事を最優先に、自分の事を二の次にするのでしょうか。

ここのところ、寝る前の読書時間が充分に取れなくて、断続的にダラダラと読み進めていました。

しかし終盤になってくると、ミステリアスな展開にどんどん引き寄せられ、一気に読み終わりました。

それぞれの事情を抱えながら、我が子を愛してもなぜかうまく相手に伝わらない人、行動に繋がらない人、あるいは根から子どもを育てられない人。現実からかけ離れたような人物像ばかりとはいえ、案外身近にいそうな人と事柄。親としての自分を省みながら読み進めました。小説家が訴えたい主旨に共鳴を覚えました。

いい小説って、やはり作品を俯瞰した構図、それから見事なキャラクター設定が欠かせませんね。小説家の腕に改めて感心した作品でした。

まさきとしかのほかの作品も調べてみました。
『完璧な母親』
『熊金家のひとり娘』
『ある女の証明』
『おとなになれない』

なぜ親子関係の作品がこれだけ並ぶのか、ご本人の生い立ちもとても気になりました。

今日、娘が第一志望の学部への入学が決まりました。

子育ては、教育より大切な事、ほかにたくさんあります。まだまだ課題の多い子育てに悩む母です。


水仙にまつわる話し

2022-01-16 23:23:00 | 花を愉しむ




昨年の秋に日本水仙の球根を花壇に埋めた。
今頃になって初めて白い花が咲いた。

中国古典では、水仙は古代の帝王尧の娘から変身したとの言い伝えがある。
花言葉は純白な女性の象徴である。
また春節に咲く事が多いので
「旧正月の花」として古来より人気な贈り物でもある。

一方、西洋文化では、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスは、池の水面に映る自分の姿にしばしば見とれていた。そんなナルキッソスを戒めようと、女神ネメシスは彼をスイセンに変えてしまった。この話はナルシスト(ナルシシスト)の語源にもなり、そのため、スイセンの花言葉は「うぬぼれ」や「自己愛」になっていた。



同じ花でもカルチャー的な解釈がまるで違うので面白いなあ。

かつて訪れた中世的な町ブルージュ。町にある世界遺産ベギン会修道院、運河に架かる橋を渡って白い門をくぐると、時の流れが止まるような静かな別世界。
一面広がる西洋水仙と古い修道院の建物のコントラスト。
絵になるようなその静謐な景色、一生忘れることはないだろう。