goo blog サービス終了のお知らせ 

茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

竹林に囲まれた野点茶会

2015-05-01 19:32:54 | 茶会・茶勉強会

                                 写真 うらりんさん
竹の葉が風で摩擦しながら立てた音に、思わず耳を傾け、
ここが東京都であることすら忘れてしまいそう。
この敷地に踏み入った瞬間から、カメラを持参しなかったことに後悔しました。


写真 うらりんさん
自然との調和。竹林七賢が訪れそうな場所に、誰しも腰を掛けて茶飲みしてみたくなります。

のちに、しびれた足で立とうとした時、思わず手で支えようとしたのは、自分の身長よりも高い筍でした(笑)
この日の面々は、知的な俳茶居さん、もの知りで東洋文化が大好きなロバさん、勤勉かつ聡明なルハンさん、そしてこの場にぴったりの雰囲気をもつうらりん先生。

                                写真 うらりんさん
茶譜の数々は、ロバさんが中国のお茶研究所の先生から譲ってもらった大変貴重のお茶はがりです。うらりん先生が一つ一つ丁寧に淹れてくださりました。
これまで頂いたことのあるお茶は一つもなく、名前を知っていたのも、こちらの莫干黄芽だけでした。
野山で採れた紫筍茶は、もっと野性っぽいかと思ったけれど、繊細な緑茶でした。
最後に頂いた白芽紅茶(妙喜)は、大変美味のラプサンスーチョンだと思わせてくれました。
大変ご馳走になりました。

中国茶席の間に、表千家の抹茶席にもお邪魔しました。
竹の水差しは、茶人自らこちらの竹林から選び抜き、手作りのものだそうです。流れのあるお点前に、ただ見とれていました。

同席しましたのは、このお家のお孫さん達です。先ほどまで、竹林で駆け回っていた普通の少年達が、茶席に入ると、大人顔負けの行儀に、それもまた感心しました。

表千家の茶人達は、俳句の達人でもあります。その日に知った「竹の秋」という季語に、興味津津でした。

招待してくださったO家の方々、誘ってくださったうらりん先生、そしてご一緒の皆さま、春に最高の野点でした。
ありがとうございました。
にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ

サモワール茶会@茶文化空間 香流

2015-04-23 21:51:47 | 茶会・茶勉強会

サモワールと呼ばれるティーサーバー。この日は、エスニックなロシア茶文化、サモワールを体験してきました。


サモワールの上に載せてあるティーポットから、カップに紅茶を注ぎます。サモワールの下についている蛇口からお湯を足していきます。


このジャムのことをロシアではヴァーレニエと呼び、普通のジャムと区別しているそうです。ロシア人のマネをして、アルコール度数四十度のウォッカを垂らして食べてみました。


ロシア料理の前菜をイメージしたプレートです。見た目が美しく、味も美味しいです。
赤いビーツとコリアンダーを一番上に載せた何層もあるサラダは、参加者全員で作りました。これには、ちょっと変わった名があります。
毛皮のコートを着たニシンのサラダ


遠い昔、中国から飛び立った紅茶。その伝播ルートは、歴史言語学の視点からでも検証できます。ロシア、トルコ、ペルシャ経由の陸路ルートの語源は、中国広東語のchaでした。一方、イギリス、フランス、イタリア経由の海路ルートの語源は、福建語のtayでした。いわゆる紅茶のC文化圏とT文化圏と言われるものです。

サロンオーナーの多都子さんが、ベルリンのロシア街でサモワールを購入したという話しをされました。ベルリンのロシア移民の物語にまた深く興味をもった私でした。

中国茶からみたお茶のいとこ、はとこ。そこに広がる世界にも好奇心をそそられます。

主催者の皆さま、ご一緒の皆さま、どうもありがとうございました。有意義な時間を過ごすことができました。

ロシア茶文化 サモワール体験
茶文化空間 香流

インターナショナル感性の主催者Tamakiさんのブログ
ルワンダのおうちから


にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ

ウンカ香を満喫した茶会

2014-12-29 11:54:41 | 茶会・茶勉強会

年末に、ルハンさん主催の茶会に招待されて、初めてルハン部屋に伺いました。

ルハンさんと知り合いになるのは、確かまだ半年前。
こんなにまっすぐで、夢に向かって突っ走る若者がいること、中国茶界で感心する人がきっと多いはずです。

この空間に腰をかけると、ほぼ二十年前に、まだ留学生だった自分の下宿先を懐かしく思い出します。
ところが、私は、もっと遊びとバイトに夢中でした(笑)

ウンカ香を楽しむという題の茶会のため、ルハンさんは、苗栗、台北、嘉義、花蓮で出会った、とても贅沢なお茶の数々を用意してくれました。

トップバッターは、おっとりした美人。
続いては、二煎、三煎からアピールしてくる美人。
ウンカに噛まれたかどうかおぼろけな梨山がいて、
カメムシ香と名乗る〇〇もいた。
最後に飾ったのは蜜香紅茶の姉妹二人。
華やかな姉とパッションフルーツのような妹でした。


キャンパスノートに丁寧に茶譜を書かれ、お客さんのことを思って、会によって茶譜を微調整しているように、普段のお付き合いで、ルハンさんの人柄に、ぐっとくることがあります。


厳選されたルハンセレクト、クオリティの高さ。
淹れる人がいて、飲む人がいて、
そこに主役となる極上なお茶さえあればよい。
そんな茶会の良さを改めて思わせたお茶会でした。
途中からメモリがたりなくなり、写真は撮れなくなりました。
セレクトされたお茶菓子もそれぞれの茶に合い、それはまた美味しかったです。

ルハンさん、そして、ご一緒のみなさん、
どうもありがとうございました。

最後に本人から一人一人へメッセージカードを渡され、心に染みる言葉が嬉しいです。
いつもふらふらしている私の方こそ、行動力のあるルハンさんに出会って良かったと思っています。

なんだか、今年の締めにぴったりの茶会でした。

この場をお借りして、皆様に年末のご挨拶とさせて頂きます。
良いお年をお迎えください。
どうぞ来年も宜しくお願い致します。

にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ



神融心酔十周年記念茶会へ

2014-12-20 19:33:00 | 茶会・茶勉強会

麗茶サロンの神融心酔十周年記念茶会にお邪魔しました。

赤いテーブルクロスと贈られてきた素敵なフラワーアレンジメントは、サロン全体をクリスマス雰囲気に滲み出し、明るい気持ちにさせてくれます。

多くのファンにとっては、私にとっても、ちょし先生のブログ神融心酔は、中国茶を勉強する上の「指南書」的存在です。そこには、情報や知識だけではなく、中国茶と中国茶まわりの愉しみ方が綴られています。中国茶の道で立ちとまったり、迷ったりしていれば、十年も続けられてきた「神融心酔」に、きっと解答に導くヒントがあると言いきってもよいのです。

神融心酔の名の由来となる本を見せて頂き、十周年にぴったりの六山収蔵老茶餅2004を頂くことになりました。


楽しい会話を交わしながら、白茶果工作室ヒロエさんのお手製スイーツを頂きました。

白玉餡子・桃・桂花 …何層の味わいも楽しめるこのスイーツを、みんなで命名したりして。

もう一つヒロエさんお手製のマロン~マロン~は、しっとりしていながらも、しつこさは全くなく、メレンゲの土台もこだわりだとか。

産地や調理法によって栗の味わいが違うという話しをヒロエさんから直接伺いますと、スイーツへの職人魂を強く感じました。

極上なスイーツと極上のお茶いろいろを頂き、すっかりまったりしました。

ちょし先生、ヒロエさん、ご馳走様でした。ご一緒のみなさん、どうもありがとうございました。

十周年おめでとうございます。

にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ

Peruさんのお茶

2014-10-18 21:08:17 | 茶会・茶勉強会
忙しかった夏休み。遡ってあるお茶経験を、記録しておきたい。

七月、初めて頂いたPeruさんのお茶。

この日も、ルハンさんに誘われて、ルハンさんの友人と三人でPeruさんのサロンに向かいました。


美味しいPeruさんの台湾ご飯とデザートの後、いよいよお茶の時間。


Peruさんのお茶淹れのスタイルは、特別なものでした。
茶海を使わず、茶壺から直接茶杯に少しずつ注いでいきます。
スピード感もあり、新鮮なものでした。
茶盤を使う大陸茶芸とはまた違って、一つの茶杯にキレよく注ぎ、素早く次へ移る。
それを何往復しているうちに、茶杯に一杯のお茶が増えていきます。

不思議なことに、この淹れ方が原因なのか、
茶杯の中、何層の味わいが五感で感じます。

Peruさんの甘い声のように、
淹れたお茶は、どれもとろんとしていて、
甘韵がうまく引き出ていることが印象に残りました。
淹れ手のイメージ通りの出来栄えです。

ちなみに、その日は、たしか...朝から雨模様でした。
炭火でお湯を沸かしたり、
茶葉の入ったお茶入れを炭火の横で温めたりすることもされていました。

時間がゆっくり流れ、
Peruさんがお茶に対する哲学、
印象に残るPeruさんの言葉の数々。

お湯のコントロール、
淹れる時のフォーム、
美味しく出来上がった時のシグナルなど。

今までどこかで教わったことのある要素の数々ですけれど、
アングルを変えれば、吟味する意義が十分にあるPeruさんのお言葉。

復帰されてくるPeruさんのお茶を、
また楽しみにしたいですね。

にほんブログ村 グルメブログ 中国茶・台湾茶へ

にほんブログ村 健康ブログへ

にほんブログ村 外国語ブログ 中国語へ