ゆるゆる素浪人の「気まぐれ日誌」~ 自己満足とボケ防止に、人生の雑記帳~  

そういう意味で老人の書いた「狼の遠吠え」、いや「犬の遠吠え」と思い、軽い気持で読んで頂けば有り難いです。

長寿国日本、100歳以上の所在不明者75人

2010-08-13 06:27:00 | 時事・雑感
平成21年の日本人の平均寿命が発表され、
女性は86.44 歳と25年連続世界一、2位香港、3位フランスと続く長寿国。
男性は79.59歳と伸びたもの世界ランキングで5位になった。
1位はカタール、2位香港、3位スイス、アイルランドと続く。

ちなみに過去20年間で平均寿命は男3.7年、女6.7年も伸びた。
それに伴い100歳以上の高齢者は、平成元年から20年間で10倍に増え、
平成19年には32,600人(男:4,600人、女:28,000人)にも達した。

ところが東京都内で、最高齢女性113歳が所在不明、
最高齢男性111歳の白骨死体が発見された。
これに端を発して100歳以上の不明者が全国で見つかり、
現在のところ75人(NHK)が不明者に成っている。
さらに神戸市では105人、大阪市で63人が不明者に成って居ると発表したが、
この調子なら全国的に更に増えそうだ。

その為か外国のメディアは長寿国の虚構、無くなった家族の絆、ずさんな統計調査と、
良からぬニユースが世界中を飛び廻っている。
いくらプライバシー中心になり家族の絆が薄く日本砂漠に成ったとしても、
日本最高齢者が行方不明では話にならない。
まあ戦後教育で自由や人権の重要性を教えられたとは言え、
役人の責任感の欠如と役所の縦割り行政の弊害が、
この不祥事を引き起こした主因かもしれない。

これだけ100歳以上が不明なら日本人の平均寿命に影響するのではと、
内心疑問を持ったが、そうにはならないようだ。
と言うのは「平均寿命」は「ここ1 年間に亡くなった方の死亡時の年齢の平均値」ではなく、
現在における死亡状況が今後変化しないと仮定した時に、
「今後出生する人(0歳児)が何年生きられるかという期待値」であるからだ。

平均寿命の計算は複雑な数式から計算されるそうだが、
95歳以上のデータは少なくカウントしていないそうで、
100歳以上の不明者が平均寿命に影響することはないとう。

ともかくこれを機会に縦割り行政の弊害を改善し、
もう一度日本人の道徳感を真剣に考え直す必要が在りそうだ。