くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

これは女性差別なのか

2012-03-19 23:55:17 | 総務のお仕事(いろいろ)
私が勤務する会社の総務業務のひとつに、社内放送があります。
毎朝の始業放送や社員へのお知らせ、呼び出しなどを行なうものです。

その社内放送を担当していた女性が産休に入ることになり、
同じ職場の女性たちが持ち回りで担当することになりました。

するとその中から、
社内放送を女性だけが担当することについて、
強行に反対し、拒否する女性が現れました。

彼女の主張は、おおよそ次のようなものでした。

「なぜ、女性だけが(社内放送を)やらされるのか」
「男性アナウンサーという職業があるのだから、男性社員がやっても不自然ではない」
「男性社員もローテーションに入れれば、一人の持ち回りの回数は少なくなる」
「『社内放送は女性』という考え方は、男女差別である」

果たして、社内放送の担当を女性にすることは、
男女平等に反しているのでしょうか。

私には、この女性が「社内放送」という業務を、
一昔前の「お茶汲み」や「朝の机拭き」「コピーとり」などといった仕事と、
同じレベルでしか考えていないような気がします。

昔は、女性社員が男性社員にお茶を入れたり、始業前に机を拭いたりゴミを捨てたり、
男性社員に言われてコピーをとったりすることが、多くの会社で行われていました。
そして、「そのような雑用を女性に強いるのはおかしい」という声があがり、
いまではほとんどの会社で、そのようなことはなくなりました。

「男女平等に反している」
と女性社員から主張されると、上司は沈黙してしまいます。

しかし、「社内放送」は、
「お茶くみ」のような特定の男性社員に対する、
個人的なサービスではありません。

「女性差別か否か」とか、
「女性の声がいいか、男性の声がいいか」といった議論以前に、
「これがあなたに与えられた、仕事のひとつなのだ」 と毅然とした態度で、
上司はこの女性に命じるべきだと思うのです。