くろねこの散歩道

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JR本州3社、20年間運賃値上げなし

2007-02-22 22:01:44 | 鉄道
こんばんは、くろねこです。

 案外気が付きませんが、JR本州3社は、20年間運賃の値上げをしていません。
3島(JR北海道、JR四国、JR九州)は、1回だけ運賃値上げをしました。
 消費税転化分は除きますね。

 すごい事ですよね。国鉄時代は毎年毎年、ストライキやら運賃値上げをしていました。しかし、赤字の山でした。労使闘争に明け暮れ、組合幹部はやりたい放題、社会も国鉄を見放していた。

自分はその頃は、小さいガキだったので詳しい事は分かりませんが・・・

 分割民営化は、この意識を変えることが目的だったと思います。
 裏を返せば・・・職員の意識が変わることが出来れば、民営化せずに済んだかもしれません。
 しかしすでに手遅れで、その範囲を超えていた。職員に限らず、特急停車駅を政治判断で決めたり、地方には新車が来ない。

 組織全体のモラルハザードが起きていた。

 国鉄という組織は、時すでに遅く、意識変化できる状態ではなく、外科手術が必要な状態になっていた。

 さて現在の所は、民営化は成功しています。
 九州や北海道や四国ではようやく、使い古されたお古から、自前の新車を入れることが出来た。これらの地域では高速バスとの競争があり、分割していなかったら、新車投入が遅れて3島内の特急は壊滅的な打撃は受けていたと思います。

しかし足元には、また問題が出始めています。
 無理な勤務体系や人員削減により、事故が出始めています。
地方では編成を短くして詰め込み輸送になっています。
ワンマン列車も増えています。安全が軽視されがちになってきています。

また長距離では飛行機との熾烈な競争があります。
 東京-岡山、東京-広島、東京-秋田、この区間は飛行機と競争です。

 効率化や人員の合理化や人件費の抑制もそろそろ限界のようです。
 夜行列車が減らされている背景も、このような事があると思います。
 
 しかし、一番のサービスである、運賃を値上げしないで、20年間も頑張ってきたんですから・・・これは本当にすごい事です。安全の為に、多少の運賃値上げも、そろそろやむを得ないと自分は思っています。

 JRの皆さんに、鉄道ファンとして感謝したいです。


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