大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

疎外感

2015年05月15日 | 政治
今朝の各紙1面の大見出し。

毎日:安保政策 歴史的転換
朝日:政権 安保政策を大転換
日経:安保政策 転換点に
産経:首相「平和へ切れ目ない備え」
読売:日米同盟の抑止力強化
静岡:集団的自衛権を法制化
中日:「専守防衛」転換点に

「フィット感」で私が選んだ見出しは、毎日新聞でした。


これから国会審議が始まりますが、もうすでに結果は見えています。
そう思うと細かい部分まで読む気も起きません。
先の総選挙はなんだったのか(?)
安倍首相は当時、経済政策アベノミクスの評価を争点とすると明言しました。
有権者は自民党に変わる選択肢を持たないままに投票所に足を運びました。
歴史的転換を託したとは思えませんが、はたして有権者はどう考えているのでしょうか。
私はこの「歴史的転換」に自分の意思を行使できなかったことがまこと悔しく思います。
それに賛成するかしないかは国民個々の権利ですが、その権利を剥奪されたからです。


それに比べれば、大阪都構想を住民投票に託した「橋下維新の会」はたいしたもんです。
5月17日には結論が出ますが、否決されれば「橋下維新の会」の存続理由は消滅します。
そこまで覚悟をもって臨んでいますから、有権者も興味(責任)を持って臨むはずです。
そういった真面目さが政治には必要ですよ。

語ってこなかったこと

2015年05月14日 | 労働者福祉
「語り部1000人PJ」の目標は、いい語り部を1000人つくることです。
県労福協が主催する育成ゼミだけではとても1000人まで行き着けません。
なにしろ1回10人がMAXですから…だから塾生たちが自分の周りでオリジナルの「語り部育成ゼミ」を工夫することになっています。

言いだしっぺの私は、手始めに出身単組で育成ゼミを開くこととしました。
塾生8名が毎月1回集まって開催、今日が5回目でした。
今日のテーマは「社会運動」です。

講師に「NPO法人ポポロ事務局長」の鈴木和樹氏を招きました。
まずは鈴木氏の生い立ちから現在に至るまでの話を聞いて、あとはQ&A形式でディスカッションしました。
このなかで語られた彼の“熱い志”を塾生たちは真剣に受け止めていました。

今回のゼミで私が伝えたかったこともこの“志”です。

私からの「ONEメッセージ」でも、これまで語ったことのない自分の“ほんとうの気持ち”をぶつけてみました。
それをしてこなかったからほんとうに伝えたい“私の思い”“私の志”が伝わらなかったことに最近気がついたからです。
だから今日の私の話はオフレコの“ここだけ話”が中心です。
でもこれは本音で話し合える関係が築けない場面では使えません。
そういう場面でどう伝えていけばいいのかがこれからの私の課題です。

中国景気の踊り場

2015年05月13日 | 経済
本日、日中友好協議会の総会がありました。

総会そのものはなんの意見もなく淡々と終了しましたが、休憩時間や議題以外の挨拶などで生きた情報が拾えます。
これは日中友好協議会でなくともほとんどの総会で経験することです。

総会議案書では14年度の中国GDPは7.4%と書いてありますが、実態は違うんだというような話題がいくつも出ました。
「英国のシンクタンクは、中国のGDPは4.4%程度だという。
しかも直近では1.7%だという説も出ている」

「中国の自動車メーカーは100社もある。
すべての生産能力を合計すると2500万台にまで膨れ上がる。
すでにBMWでは生産調整に入り、新規設備投資は中止するそうだ」

ネットで調べると確かに100社のカーメーカーがありました。


情報の真偽は確かめなければなりませんが、至るところに新鮮な情報が落ちていますね。

世界景気の天気図(2015年2月)

2015年05月12日 | 経済
いまや日本国内だけで景気をどうこうできるような状況にはありません。
世界中の出来事に注意を払っておかないと判断を誤ります。
それは間違いなくグローバル化やインターネットの影響ですね。
かつての日本は原材料を輸入して、勤勉で優れた労働力をもって世界に冠たる商品を生産し、世界中に輸出して儲かってきました。
経済力が高まるにつれて為替は円高にシフトし、日本の生産拠点は次々に海外へと移りました。

企業戦士たちの戦場は国内から海外へと広がりました。
おかげで海外現地生産は根付きますが、逆に日本は空洞化していきます。
しかし為替が円安に戻っても、日本国内へ生産拠点は帰ってきませんでした。
日本再生の鍵は画期的なイノベーションによる製品開発による原点回帰か、人口減社会を是としながら日本独自の生き方(ガラパゴス化)を模索する以外はないのかもしれません。
ガラパゴス化した日本とは、世界中から羨ましがられるような文化を大切にすることや、安心安全な社会環境をつくることです。
そんな妄想をしながら世界の状況にも時々目を向けています。

「日本経済研究センター」では毎月15日頃「世界景気天気図」を発表します。
これを見るだけで、世界経済の概況が見渡せます。
これは2月の天気図です。

世界は10ヶ月連続で「雨」模様です。
欧州のみ4年ぶりの「薄日」がさしてきました。
この天気図は4月15日発表の天気図ですが、もうじき5月15日発表の天気図が出てきます。
欧州最大のリスクであるギリシャ問題に暗雲が漂ってきました。
さてこの問題がどう反映されてくるか…みなさんもぜひご覧になってください。

本音で話し合おう

2015年05月11日 | 労働者福祉
先週「協同組織産別・単組連絡会」との新しい出会いがありました。

いうならばこの組織は、協同組合事業を営む事業体で働く仲間たちでつくられた労働組合のゆるやかな連合体で、今回の参加団体は以下の5団体でした。
全国労働金庫労働組合連合会(略称:「全労金」)
全国労済労働組合連合会(略称:「労済労連」)
全国農林漁業団体職員労働組合連合(略称:「全国農団労」)
全国信用金庫信用組合労働組合連絡会議(略称:「全信労連」)
コープこうべ労働組合(UAゼンセン加盟)

これらの組織は連合加盟組織ですが、事業体の中には連合以外の労働組合も、上部団体を持たない労働組合もたくさんあります。
イデオロギーの違いとか運営スタイルの違いとかもあるのかもしれませんが、市場の暴走を止めるためにというただ1点のみでもいいから、みなと協同できればいいなと思いました。
市場主義が間違いだとは私は思いませんが、現在の市場主義の質は著しく劣っています。
もし協同組合事業体が真に協同できれば、その市場の質を高めることができると確信します。
この連絡会が目指すところが、静岡県でトライしている「協同組合間協同」のようなものであることを期待しながら講師として参加しました。


講演テーマは「これからの労働運動と協同組合の連携をどう考えるか」です。
講演といっても参加者それぞれが持っている課題や問題を語り合いながら、今後の活動に結び付けていくというスタイルをとりました。
そういう意味で、まず私自身が抱えている悩みや迷いを率直にぶつけてみました。
ルールは3つだけです。
1、さんづけルール(メンバーには産別の会長などもいますがすべて同列で議論しましょう)
2、ここだけルール(“ここだけ”という前触れで聞いた話はオフレコにしましょう)
3、無批判ルール(他人の話を批判してはいけません)
このルールが守られないと本音で話し合うことはできません。


連合静岡時代にみなで議論してつくった、私たちが目指す「地域に根ざした顔の見える労働運動の姿」のひとつに、「本音で話せる場をつくること」がありました。
その実践まで行き着けなかった反省もあって、それをどうすれば実践できるかが私の課題のひとつでもあります。
さまざまな場面で実践しながらそのスキルを確立し、スキル養成をカリキュラム化することができればいいな~ぁと考えています。
それもこれも実践からしか学べませんね。